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禍と渦を間違いがちだった頃

 コロナ禍の「禍」を「渦」と間違ってる人がまだ多かったコロナ初期、2月末に磔磔で「涌井大宴会」という自主企画を行えたのは確かギリギリのタイミングで、数日後にはライブハウスはライブができない状況に追い込まれていたと思う。パソコンの文字変換トップは「かんせん」が「観戦」から「感染」になり、濃厚接触の語感に卑猥なものを感じ、変異株はまだ変異種と書かれていた。
 やがて緊急事態宣言が発令され、ステイホームを余儀なくされ、安倍ちゃんは犬と戯れ、オリンピックは延期になったあの頃、河原町五条にあるレコードショップ&バー「Hachi」スタッフで私の友人でもある方から「なりきりレコードジャケット選手権やるから涌井くんも何かやってくれない?」とオファーがあった。ステイホームは暇だったので面白そうだしやってみようか、と最初にやってみたのがこちら。

なぜか谷間が。。
ゼミの先生だった鶴岡先生とお友達のエンヤさん



 エンヤのベストアルバム。ステイホームなので「enya」が「ieya」(家や)になっている。まだ出したままであったコタツ布団を使ってみました。どういうわけか私の胸に谷間らしきものができており、これは予期せぬことであった。

 他にもいろいろあるのだが、いちばん気に入っているのがこれ。ドナルドフェイゲンの名盤『THE NIGHTFLY』。スタジオでタバコを吸っているのは今ではあり得ない光景である。
 いつも働いているラジオ局にいけばスタジオで同じような写真は撮れたはずだが、この遊びは「ステイホーム」に意味があると思っていて、なのでその時点で家にあるものしか使わないというルールを自らに課していたため、タバコは箸になりレコードプレイヤーは鍋になった。Donald FagenのThe NightflyはDonaruno SengenのThe nabetabety(どうなるの宣言のザ鍋食べたい)になった。ずっと家にいて何もしなかった大型連休、ふと悪戯心に満ちたあの頃が懐かしくなった。

どうなるの宣言の鍋食べたい
ドナルドフェイゲンのナイトフライ

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#コロナ禍の記憶 #レコードジャケット
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