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DailyINPUT|美の構成学 バウハウスからフラクタルまで

高橋広野です.本日はこちら.

「構成学」とは.それは,多様な造形デザインにおける,普遍的で本質的な要素の体系,すなわち美をつくり出す文法と捉えることができる.

大学生時代に所属していた研究室は,建築・都市の「構成学」に関する文脈を持つ研究室だった.

あらゆるデザインの「基礎」とも言える「構成学」.デザインをより論理的に創造していくために,いま一度よく学びたい.

序章.構成学の背景

今日、「デザイン」という外来語ほど身近で、無意識に多用されている言葉は少ないだろう。

産業革命以前のデザイン

職人による差異性のない形であり、設計図も一切もたず、親方が弟子に伝授してつくりあげる。それは地域や時代によってそれぞれの形や装飾の特徴を持っている。私たちはこれを様式とよんでいる。

産業革命期のデザイン

利潤をあげるため工作機械の機能にあわせた商品をつくり…。優美な曲線や浮き彫りの装飾は、直線や円といった単純な、いわば装置のような形に変わってしまい、機能性に富んだ美しい形状とは無縁の外観であった。

アーツ・アンド・クラフツ運動

機械生産による手工芸技術の低下を嘆き、中世のギルド制度(工匠制度)による職人にみられる造形精神に戻れと主張

アール・ヌーボーとゼセッションの運動
ドイツ工作連盟(DWB)

1.構成学とデザイン

国立バウハウスの創立.

「すべての造形美術が最終的に目指すところは完璧な建築にある。〜技術を修得し、これを使いこなすことは芸術家にとってもっとも重要なことである。そこに造形における創造性の源泉があるのだ。」

造形能力は造形の訓練(トレーニング)によって培われる.

「形態は機能に従う」

造形すべてにかかわる要素(エレメント)を洗い出し,その役割と表現効果を客観的に捉え,造形の文法を習得させた.

バウハウス・タイポグラフィ
バウハウス・フォトグラフィ

2.構成学と造形

構成は、〜形態や色彩という造形に普遍的に存在する造形要素について掘り下げ、色彩感覚や造形に対する鋭い感性を養っていく学問である。
構成学を一言でいえば造形に共通する形体・色彩・材料に関するそれぞれの特性を明らかにするとともに造形との関わりを掘り下げる研究領域である。

フェイク.つくられたテクスチャ.

3.造形の秩序

黄金比,等量分割,シンメトリー,パタン,ハーモニー.

4.くらしの中の構成学

デザインセンスはつくられる

5.新しい構成学

構成的センスを身につけるには,
1.よいものをみる
2.ブランドものを身につける
3.センスのよさを分析する


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