幸運の笛吹き

北海道出身。3大趣味は「読書」「旅」「レトロゲーム」 大学時代読んだ本は400冊以上(…

幸運の笛吹き

北海道出身。3大趣味は「読書」「旅」「レトロゲーム」 大学時代読んだ本は400冊以上(哲学・思想→西洋文学→日本文学の順) 現在はまちづくり関連の本を読んでいます。 ひとり旅も好きで、JR北海道全線完乗(2016年時点の路線) 主要ゲーム機 「PS2」「ドリームキャスト」

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【挫折した大作に再挑戦】プルースト『失われた時を求めて』の読み方

1.完読が難しい理由文学好きであれば誰もが一度は完読を夢見る『失われた時を求めて』。しかし完読はかなりハードルが高い。まずはその理由を説明しよう。 (1)物語の時系列が複雑だから (2)比喩表現が多彩かつ複雑だから (3)登場人物が多すぎるから (4)知らない言葉がたくさんあるから 2.完読するためにできること(1)入門書を読む (2)引用文献、参考資料を読み込む (3)第1部 コンブレーを精読する 3.読もうと思ったきっかけ 大学時代、図書館で見つけた

    • 【連載】第3次本州紀行~苫小牧→八戸→仙台→苫小牧~ 第3話「遅延」八戸~盛岡 ※ホテル禁止

      (2)八戸駅~盛岡駅「遅延」 さあ、出発だ。 八戸はもともと岩手の南部地域と連なる県南エリア。つまり、すぐに県境に差し掛かる。人口20万の都市だが、すぐに市街地を離れ、境界駅の目時を過ぎ、山越えに入る。 あまり景勝地と呼べるような区間ではない、単調な風景が続く。 金田一温泉、二戸、縄文遺跡がある一戸、渋民の啄木記念館など観光名所はそれなりにあるようだ。次回以降、盛岡探訪する機会があれば寄ってみるのも良いだろう。 新幹線の線形と比べると在来線はくねくねしており、山の険しさが窺

      • 【駅間徒歩紀行】JR北海道 千歳線植苗駅~ウトナイ湖~苫小牧西港フェリーターミナル

        1.植苗駅~ウトナイ湖駅と駅の間を歩く徒歩紀行について以前記事を書いたが、今回はその実践編である。 JR北海道の大動脈・千歳線の植苗駅から苫小牧西港フェリーターミナルまでを歩く。 沼ノ端~室蘭間はすでに歩いている(虎杖浜~登別のみ危険なので特例免除)ため、植苗~苫小牧駅間を歩く。なお今回、沼ノ端駅は経由しないが、かつて苫小牧~沼ノ端を歩いた際に通った道を経由しているので、植苗~沼ノ端も歩いたとみなすことにした。 早朝の東室蘭行列車に乗る。デクモになったことで乗り心地がやや

        • 【自由詩】道端の草花

          「道端の草花」 ある日 歩いていると  ふと 気づいた 道端に咲き誇る 草花に 思わず郷愁に駆られ 手を伸ばして ふれようとしたけれど その手は 届かなかった 僕の背が 伸びすぎたせいだ ふれるには しゃがまなければならない 子どものころなら 手を伸ばせば ふれあえたのに 今だって ふれあうことは できるけど 「しゃがむ」 その動作ひとつさえ 煩わしいと 感じるようになっていた そうか  そうだったのか 手を伸ばせば そこに草花がある 子どものころは そうだった 自然は

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        【挫折した大作に再挑戦】プルースト『失われた時を求めて』の読み方

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          【連載】第3次本州紀行~苫小牧→八戸→仙台→苫小牧~ 第2話「誤算」本州上陸編・八戸 ※ホテル禁止

          2.八戸到着~仙台港出航まで(1)八戸港~本八戸駅~八戸駅「誤算」さあ、3度目の青森県上陸だ。早朝便なので徒歩下船は他にほとんどおらず、清々しいスタートが切れそう…と思ったが、実はスケジュールミスを冒していた。 本来私は八戸駅の始発列車で盛岡方面に向かう予定だった。しかし、港の最寄り駅は本八戸駅という別の駅であり、歩いて向かっても八戸の始発列車には間に合わない。そのため、今回の目的地である仙台到着予定時刻が12:00頃→15:00頃と大幅に遅れる見込みとなってしまった。 まあ

          【連載】第3次本州紀行~苫小牧→八戸→仙台→苫小牧~ 第2話「誤算」本州上陸編・八戸 ※ホテル禁止

          【連載】第3次本州紀行~苫小牧→八戸→仙台→苫小牧~第1話「北海道脱出」 ※ホテル禁止

          0.はじめに【旅の概要】 ・ルート 北海道苫小牧市(西港)~(シルバーフェリー)~青森県八戸市(八戸港)~(東北本線)~宮城県仙台市~(仙石線)~中野栄~(徒歩)~仙台港~(太平洋フェリー)~苫小牧西港~室蘭線(岩苫線) ・目的 ホテルを使わない旅を実行する 長距離フェリーで酔わないかどうか、乗り心地を確認する ブックオフを1店舗以上訪問する 仙台駅と周辺の喧騒度をチェックする 前回(第二次本州紀行)でフェリーに初乗船した私は、酔いに悩まされることなく、旅を完遂しました。

          【連載】第3次本州紀行~苫小牧→八戸→仙台→苫小牧~第1話「北海道脱出」 ※ホテル禁止

          【お知らせ】しばらく休みます

          こんばんは。 突然ですが、しばらく記事の更新を休止します。 最近Youtube動画投稿とnote更新が競合し、大変ではありましたが何とか継続できていました。モチベーションが高かったためです。 しかし、ここしばらくnote更新の意欲が落ちてしまい、しんどくなってきました。 先日、「デジタル記事の書き方」という記事を出しました。今、まさにあそこで書いた通りのことが起きています。 つまり、ただデバイスに触れて入力するだけの作業が続いた結果、健全な身体感覚が失われてきた感じです。

          【お知らせ】しばらく休みます

          【児童書&今後の予定紹介】『消える総生島』(講談社青い鳥文庫)はやみねかおる 著

          今回は趣向を変えて児童書を紹介します。講談社青い鳥文庫で出版された『消える総生島』です。 本作は名探偵・夢水清志郎シリーズの一作で、私が初めて読んだ「はやみねかおる」作品でもあります。 岩崎家の三姉妹、亜衣・真衣・美衣が映画ロケのため、とある島に招かれることになるのですが、そこに名探偵の夢水清志郎教授がついてきます。教授は推理には定評があるものの、一般常識は欠けており、三姉妹を困らせています。 島では次々と奇怪な事件が起こり、その度に謎のメッセージが残されます。果たして教授

          【児童書&今後の予定紹介】『消える総生島』(講談社青い鳥文庫)はやみねかおる 著

          【ゲーム紹介】『火焔聖母』(DC)

          今回紹介するゲームは『火焔聖母』です。2001年にドリームキャストで発売されたゲームで、ジャンルは推理アドベンチャー。 21世紀の近未来都市を舞台に、原始的宗教が絡む怪事件が発生し、その解決に挑むというもの。 【ストーリー】 西暦2013年、探偵事務所で見習いをしていた主人公は依頼により、青森県のいざなみ市へ向かう。そこは次世代エネルギーの研究所があり、社会がセキュリティ化されている近未来都市だった。IDカードがなければ街に出入りすらできない程の徹底ぶりである。 一方で、古

          【ゲーム紹介】『火焔聖母』(DC)

          【ゲーム紹介】『神機世界エヴォリューション』(DC)

          今回紹介するゲームは『神機世界エヴォリューション』です。1999年にドリームキャストで発売されました。中身はいわゆるローグライクRPGです。 ゲームの舞台は高度な先史文明が滅んだ世界であり、その文明の遺産を冒険家たちが発掘しようとしていました。主人公のマグ・ランチャーもその1人です。 マグは執事の「グレ・ネイド」と神秘的な少女「リニア・キャノン」(すごい名前ですねww)を連れて遺跡の探索に向かいます。 キャラクターはいずれもかなりデフォルメされており、かわいらしい印象をプレイ

          【ゲーム紹介】『神機世界エヴォリューション』(DC)

          【書評】『日本写真史』(上・下)(中公新書) 島原学著

          島原学『日本写真史』(上・下)を読みました。幕末の写真黎明期から現代までの写真の歴史を扱った本です。上下分冊となっています。 上巻では写真の誕生から戦後の高度経済成長時代までの歴史を説明。出版や映像メディアの進歩もあり、報道写真がジャンルとして成長・成熟していきます。戦渦や公害問題を社会に発信する「リアリズム写真」が影響を与えます。 写真史に名を残す巨匠たちの名前や活動実績、手法も続々と紹介。奈良原一高、土門拳、東松照明など。 『日本写真史』の紹介でした。 当初は高価で

          【書評】『日本写真史』(上・下)(中公新書) 島原学著

          不覚にも昨日投稿を忘れ、毎日投稿の記録が途絶えてしまいました・・・。残念・・・。そして申し訳ない・・・。 365日連続投稿を目指していましたが、また1からやり直しです。 早速今日からまた始めます。 忘れないようにアラームかけといた方がいいかもしれません。

          不覚にも昨日投稿を忘れ、毎日投稿の記録が途絶えてしまいました・・・。残念・・・。そして申し訳ない・・・。 365日連続投稿を目指していましたが、また1からやり直しです。 早速今日からまた始めます。 忘れないようにアラームかけといた方がいいかもしれません。

          【書籍紹介】『スケッチは3分』(光文社新書) 山田雅夫 著

          山田雅夫『スケッチは3分』(光文社新書)を読みました。論理的・工学的観点から即興スケッチの方法を教えてくれる本です。 著者の山田雅夫氏は都市計画家、1級建築士で岐阜県のIT顧問。他の著作に、 ・『ケータイ「メモ撮り」発想法』 ・『散歩しながら街をさらりと描く15分の裏技』 ・『15分スケッチのすすめ』 ・『色えんぴつで描く15分スケッチ』 などがあります。 本書には速く描くためのコツとして、 ・定規で線を引かない ・円を描く場合は楕円のカーブに気をつける ・描きにくいものは

          【書籍紹介】『スケッチは3分』(光文社新書) 山田雅夫 著

          身体感覚を失わないデジタル記事の書き方・読み方

          0.はじめにネット上のデジタル記事に触れる人は多いだろう。筆者もその一人だし、この記事もまさにデジタル記事である。 当ブログは元々、本の紹介や解説、感想を書くために始まった。最近は扱うテーマが広がり、読書に限定されていないが、それでも一応は読書を主軸としており、今後もそれは継続する予定だ。 ただ、ここ最近は懸念事項が出てきた。 というのも、果たして記事の投稿だけで本の魅力を伝えきれるのか、また伝わっているのか、疑問に感じてきたからである。 「北海道の◯◯を紹介する」シリー

          身体感覚を失わないデジタル記事の書き方・読み方

          【書籍紹介】『里山産業論』(角川新書) 金丸弘美 著

          金丸弘美『里山産業論』(角川新書)を読みました。里山の食を活かした地域振興の本です。 著者はまず、まえがきで農業の集約化・大規模化・企業化を批判します。日本には中山間地域が73%あり、そうした方法は適さないからだそうです。 むしろ、多様で特徴のある商品開発で差別化を図る、加工や食べる場所まで担い、地元雇用を増やす、周辺環境に配慮することで名所旧跡なしに人を呼ぶチャンスを作ることを提唱。 地域住民に対しては、 ・自分たちの置かれた状況を知るために、海外を含めた外部に赴く。そ

          【書籍紹介】『里山産業論』(角川新書) 金丸弘美 著

          【ゲーム紹介】『セガラリー チャンピオンシップ』(SS)

          今回紹介するゲームは『セガラリー チャンピオンシップ』です。元はアーケードゲームで、1995年に稼働し、同年セガ・サターンに移植。その後WindowsやGBAにも移植されたようです。 今回紹介するサターン版は隠し車種や2P対戦が追加されています。 コースは初級・中級・上級の3つが用意されており、ラリーゲーム特有のスピード感、スリップの感覚などを味わえます。 コーナーに差し掛かると画面に警告表示が現れる親切設計。カーブのタイミングがわかるので初心者にも優しいです。 その後ドリ

          【ゲーム紹介】『セガラリー チャンピオンシップ』(SS)