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(希望の新聞HOPE)会社のメンバーを守り、社会にも貢献する! たこ焼きくれおーるの「食べる喜び」を分かち合う挑戦

(この記事は2022年10月に発行された『希望の新聞HOPE』のアーカイブ記事です。当時の情報をそのまま掲載しているため、現在とは状況が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。)

 コロナ禍で苦境に立たされている事業者は多い。特に地域の食文化と労働を支えてきた外食産業は、いまだ客足が遠い上に業態の変化も迫られている。店頭に立つだけで売れる時代ではないとわかっていても、政策やテクノロジーに合わせた進化には苦労が伴う。

「それでも仲間やお客さんを守りたいと願う商売人はたくさんいます。情報収集と営業に必死です」
 大阪道頓堀のたこ焼き店を中心に、市内で飲食店十店舗を経営する加西幸浩さん(株式会社くれおーる代表取締役)は語る。コロナ禍でも出店や営業に工夫を重ね、地域の食文化と従業員の生活を支えてきた。キッチンカーや新商品の開発からTikTokの発信まで、打ち手は多岐にわたる。

「不安で夜中に目が覚める日もあります。それでも一緒に働くメンバーや食を楽しんでくれるお客さんを守りたくて、今できることは全部やろうと心に決めてます」
 加西さんの取り組みは販売だけを目的としていない。お店に来られない人には通販、糖質制限がある人には糖質オフのお好み焼き、環境に配慮したエコ容器の導入など、「食べる喜び」を重視した手を打つ。

 十月十日にはユーグレナ社とコラボしたミドリムシのお好み焼きも発売、売上の一部はバングラディッシュの貧困支援に役立てられる。
「ミドリムシは栄養価が高く、食事の偏りを解消する食品としても注目されています。事業も食文化も社会貢献も、SDGsの観点を踏まえて経営したいですね」

 加西さんの行動に、経営陣もシビアな現実と向き合いながら戦略を練る。未来を信じて挑戦する姿勢は「企業価値」として銀行からも評価されている。未来から振り返った時、「あの時のがんばりが未来を創った」と言えるような今を生きる。加西さんを先頭に、くれおーるの挑戦は続く。

くれおーる HP

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