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食べることは「人」を「良くする」こと 【プロ資格マニアの軌跡】

今から5,6年前になるが、よく理由が分からないまま激やせしてしまったことがある(167センチ、44キロまで)。循環器内科の先生や消化器外科の先生に診ていただいていたが、調べても「激烈にこの病気が悪化している」というものは見つからなかった。

そのころ、私には「ヨットに乗りたい」という夢ができたのだが、ヨットの先輩でもある循環器の先生からは
「無理! その体重では沈(転覆)したとき、ヨットを起こせなくて遭難するから。その前にご飯を食べてください。大人が食べる量の一人前をちゃんと食べて」
と言われた。私としては、しっかり食べているつもりだったが、「足りていないとしか思えない」との指摘を受けるばかりだった。

困り果てた私は「食べているという事実を証明しよう」と思い、食事日記をつけ始めた。

初めは食べたご飯を、文字をでひたすら書き込んでいたのだが、何かの修行をしているような気持ちになってしまい、もっと楽しくしたくなった。そこで、ごはんの内容を写真に撮って貼り付けるようになった。特に、友達と楽しく食べたことや、新しい料理に挑戦したことは大げさに書いたりした。

「ヨットに乗りたい」という明確な目標と、楽しい食事日記の成果か、2キロほど体重は増えた。ヨットに安心して乗れるレベルではなかったが、先生はヨット教室への参加を認めてくれた。

ヨットに乗ると、翌日はすごくお腹が空く。1日で2合のご飯をペロッと食べてしまうくらいだった。そして、ヨットの先輩方は本当によく食べる。その人たちに合わせて、楽しく食べているうちに、私自身も食べられる量が増えてきた。

また、ヨットで疲れ果てて食事作りの気力がなくなり外食することや、先輩方と食事に行くことも増えた。

いろいろなお店で飲食するうちに
「それぞれのお店にはいろんな特徴がある」
「それはきっと、想定している客層が違うからだ」
と感じ、その当時、取り組み始めたばかりのマーケティングの勉強に、自分の受けた「感じ」を活かすようになった。

内装やメニューを見て
・このお店はどんな客層を想定しているのか?
・このお店が売りたいものは何か?
などを考え、帰宅してからお店のWebサイトなどで答え合わせをするのだ。様々な外食チェーンのWebサイトを見比べたり、それぞれの歴史を調べるのも、だんだんと楽しくなってきた。

また、外国から来たお店や、外国の伝統料理のことも、調べれば調べるほど、その地域の歴史や風土を反映していて面白く思えるようになった。

もともと料理が好きだったが、ほとんど和食しか作ったことがなかった。でも、世界の家庭料理などを調べては、再現してみることを、すっかり楽しむようになっていた。

できあがった料理をSNSでアップロードすることで
「プロ資格マニアの河野陽炎さんは料理も好きなんだな」
というキャラクターづくりにも役立った。

最近はYouTubeで「ゆっくり」と呼ばれるキャラクターが、食の雑学を解説してくれるチャンネルを見つけて、どっぷりどぷどぷとはまっている。

5,6年前の一番苦しかった時期。食べても食べても体重が増えず、何をしたらいいのか分からなかった私。

開き直って「とりあえず食べることを楽しもう。結果的に体重が増えなくて、ヨットに乗るのが無理でも、仕方ない」と思えるようになった時から、事態は改善していった。

そして、ヨットに乗るという夢を叶えただけでなく、あの苦しかった時期を通していろいろなものを得た。

・自分の体や必要な栄養素についての意識が変化したこと
・甲状腺のトラブルや貧血など消化器官とは違う部位の異常でも痩せたり太ったりする可能性があること
・アレルギーと食事の問題(私自身も食物にアレルギーがあるので注意が必要だ)
・同じ病気でも大人がかかるのと、子どもがかかるので精神面への影響が違ってくること
・マーケティングの勉強
・大規模チェーン店での調理法の工夫、メニュー開発の苦労などを知ること
・ミシュランガイドに載るようなシェフはどのようなトレーニングと工夫を積み上げてきたのかを知ること
・日本と世界の食に関する知識
・フードロスや貧困について知ること
・摂食障害や心身症などの知識
・病院食はどうやって用意されているのか
・病気の人を回復させるためであっても、むやみに高栄養のものを与えてはトラブルになるといったこと
・「食」に関する資格を取りたい思い

ぱっと思いつくだけでも、いろいろなことを知り、考えてきた。

食は「人を良くするもの」なんだと、ふと思いついたので(個人的に漢字の構成を見て思いついただけ)、おもしろい、楽しい、美味しいと思いながら食べることが、食べ物に感謝することなのだと、改めて思う。

なんか、まとまりない文章になったなぁ。。。

河野陽炎の本とコンサルティング

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