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国家総合職・1次試験体験談 #005

こんにちは、澪です。

個人ごとですが、最近将棋にハマっていて、暇さえあればずっとスマホで遊んでいます(^o^)

さて今回は、2022年度国家総合職(以下、国総)の1次試験の体験談を、筆者が実践した対策と併せて書いていきます。
筆者は「法律区分」での受験なので、ご承知おきください。

国総についてはこちらの記事をご参照ください。

最初の頃

公務員試験、とりわけ国家総合職を目指し始めた2021年2月頃。
「どんな問題がでるんだろう」と、軽い気持ちで国総の問題を見たとき、絶望しました。

「なんだ、この難しそうな問題は・・・」

国総の問題を見たことある方は分かると思いますが、他の試験と比べて問題文は長ったらしいし、難しく書いてあるし、やる気をなくしますよね。

「こんな問題解けるの・・・?」

当時は全く解けませんでしたし、これからも解ける気がしませんでした。
最初はこれが普通です。

対策

国総法律区分1次試験は、「教養試験対策」と「法律科目対策」の2つが軸になります。
以下、私が実践した国総試験対策を挙げていきます。

・共通

どの試験でもそうですが、国総対策においてはとにかく問題演習が必要です。過去問や予備校の模試を含め、たくさんの問題を解きましょう!
また、国総の問題のほとんどで、基礎+αの知識が要求されます。基礎固めをしっかりした上で、専門試験でいえば、例えば判例の結論だけでなく理屈も抑えるなどの努力も必要です。

また、勉強のコツとして、解いた問題は、「合っていても間違っていても」必ず見直ししましょう!
どうして合っていたのか、間違っていたのかは非常に重要なことです。
一番いけないのは、「なんとなく選んで合ってた、ラッキー」です。←これをやっていいのは、本番だけ。

「1問1問を丁寧に解く」とも言いますが、あなたの解く問題の1問は情報の宝庫なので、1問1問を大事にしてください。

・教養試験対策(区分問わず共通)

判断・数的推理
国総の鬼門の一つは、間違いなく「判断・数的推理」だと思います。
その問題数は16問。
国家一般の問題とは異なり、問題が少々複雑でそう簡単に解けるものではありません。

もちろん、いきなり国総レベルの問題をこなすことはできないので、やはりまずは基礎固めが重要となります。
具体的には、国家一般レベルの問題を1問1問こなし、様々な問題の解法を身に付けました。

気をつけたいのが時間配分。
判断・数的推理で一番時間を使うはずです。
3時間の長丁場ですが、問題を解いていると、本当にあっという間です。
この3時間をどう使うかが合否に直結するといっても過言ではありません。
得意・不得意、得点を稼ぎたいところに併せて調整しましょう!

文章理解
11問の出題で、現代文的な問題と、英文解釈に分かれます。
私はこれといった対策をせず、「解けたらいいや」といったぐらいの感じでした。
私からアドバイスできることは特にありません(泣)
人にもよりますが、唯一国総の中で最も特別な対策をしなくても解ける問題だったりします。

知識分野
範囲は自然・人文・社会(時事含む)で13題。「生物」や「物理」、「数学」、「歴史」などが出題されます。
実は、時事以外の対策はしていませんでした。
理由は、「範囲が膨大」なうえ、「コスパが悪い」からです!!
何が出るかは分からないのはもちろん、分野ごとの出題は1~2問程度なので、戦略的に切りました。
これを勉強しない分は、全て判断・数的推理に回しました。

もちろん、人により戦略は変わります!
例えば判断・数的推理が苦手なら、それを補うために文章理解又は知識分野を得点源にする必要があります。

私の戦略は、あくまで一例にしてください!

▼私の得点戦略

文章理解(11) → 8問
判断数的(16) →12問
自・人・社(13)→ 5問
=================
       25問

・専門試験対策

必須解答(憲法・民法・行政法)

この3科目で31題もあるため、言うまでもなく比重が重いです。勉強しない選択肢はありません。
私の場合、国総の民法が苦手というのがあったので、憲法・行政法をとにかくつめ、民法はできる範囲での学習という形でした。

「専門試験の勉強のコツは?」と言われると、絶対にこれというのはないのですが、やはりこちらも問題演習につきます。
国家総合職特有の問題の出され方(長ったらしい、複雑)に慣れるというのも必要ですし、割と過去問と似たようなものが出たりすることもありますから、とにかく問題を解くことは有効でしょう。
また、上にも書いたとおり、国総の問題のほとんどで、基礎+αの知識が要求されますから、法律科目でいえば、例えば、より判例のより細かい部分を見たりする必要が出てきます。

ほとんどの問題で「これは絶対違う」という選択肢が紛れ込んでいます。あとは、個人的な感覚かもしれませんが、(他の試験も含め)分からない問題でも割と多くの問題が2択まで絞れたような気がします。消去法も活用しつつ、2択まで絞れれば、運で50%の確率で当たりますから、専門試験ではとにかく解いてみるというのが大事です!
もちろん、それでもわからない問題には深入りしないようにしましょう!

問題演習や模試で運は必要ありませんが、本番では運を味方にするのも必要です!(笑)(これをいっちゃ元も子もないだろ)

選択解答

選択解答問題において、受験戦略上最も問題となるのが、「ミクロ・マクロどうするか問題」でしょう。併願受験の際にも有利になりますからね。
私は、結論をいえば、ミクロ・マクロは中途半端な学習で終わったので、当日は使いませんでした。(厳密に言えば、ミクロ・マクロは最後までどうしても慣れなかったので切りました。)
人によっては、ミクロ・マクロができる方もいるでしょう。それは大分アドバンテージです!!
国総法律区分のミクロ・マクロはそこまで難しくないようなので(伝聞)、解ける人はどんどん解きましょう!

※「ミクロ・マクロの選択をどうするか」については別記事で!

さて、ミクロ・マクロを中途半端に終わらせた私は、残りの法律科目(商法・労働法・刑法)にかけるしかありません。

※好みにもよりますが、国際法は未修であればオススメはしません。

幸いにも、商法・労働法・刑法は大学の講義で学修したこともあったので、全く知識が無いわけではありませんでした。
公務員試験向けに対策を始めたのは、年明け2月頃だったと思います。
(逆にいえば、2月からの勉強でも間に合いました!)
こちらは、必須解答に比べ優先順位が落ちます。
私自身、この3科目は、憲民行で滑ったとき用のバックアップぐらいの認識でした。
必須解答の憲民行がまだ不十分という方は、そっちを優先しましょう!

▼私の得点戦略

・必須
  憲 法( 7 )→ 6問
  行政法(12)→10問
  民 法(12)→ 7問
・選択(9題) 
  商 法( 3 )→ 2問 
  労働法( 3 )→ 2問 
  刑 法( 3)→ 1問 
================
       28問

試験本番

4月24日(日)、本番の日を迎えました。
何かあってもいいよう、だいぶ余裕をもっての会場到着です。

最初の試験は専門試験です。
No.1から順番通りに解きました。必須問題はやるしかないので、とにかく解きます。
選択問題は「問題選択」(別の公務員試験によっては、「科目選択」もあり)なので、得意な問題で勝負できます。ミクロ・マクロができる人は、そのた法律科目と併せて9問以上解いて自信のある問題の回答をマークシートにうつしましょう。

午後は教養試験でした。
自分の中で解答の順番は決めていました。人により分かれるとは思いますが、私は判断・数的推理→自然・人文・社会→文章理解→全体見直しの順でした。
先に、(時間配分には注意しながら)鬼門の判断・数的推理を余裕をもって解き、自然・人文・社会で時間調整(判断・数的推理で時間を使いすぎたらパパっと解いて、時間が余ればゆっくり検討)して、文章理解を解いて、全体の見直しをするという戦略です。
試験までに、自分の解答順のパターンをみつけておきましょう!

実際にこれが功を奏し(?)、判断・数的推理についてはかなり手応えのある結果となりました。

専門・教養で共通していえることは、解けない問題(例えば5分使っても分からないもの)や、一瞥して直感で無理だと思った問題は飛ばしてください。時間がもったいないです。

公務員試験は満点を目指す試験ではなく、ボーダーをこえればそれでいいのです。みんなが解けない問題を落としたところで、すぐさま不合格にはなりません。
解けないと焦ってしまうかもしれませんが、公務員試験はとにかく戦略です。これを大事にしましょう。

試験後

試験後すぐ、友人たちと専門試験の自己採点。
照らし合わせながら1問ずつ解き直していきます。

正確でないにしろ、26問は正解できたようでした。

「お、意外といった?」

これが率直な感想でした。

次の日、人事院公表の解答で採点してみると・・・

教養21 / 専門28

という結果でした!
この時点で例年のボーダーは越えていたので1次合格を確信し、2次の勉強を本格化し始めました。

5月6日 9:00過ぎ、人事院のサイトを見て見ると、無事番号がありました。
初試験・初白星もあり、非常に嬉しかったのを覚えています。

国総1次を経験した感想

公務員試験全般でいえることかと思いますが、試験突破にあたっては、闇雲な勉強だけでなく、戦略も重要となってきます。
もちろん、この戦略も十人十色なので私の挙げた戦略以外のものが適する方もいるかもしれません。ただ、少なくとも、私が1次試験を乗り越えられたのは、たくさんの勉強もさることながら早い時期に戦略を確立できたからだと思っています。

もう一度やりたいか?と言われると、二度とやりたくないです(笑)
それだけ勉強は大変でしたし、(官庁訪問ほどではないけど)精神的にもキツイときもありました。

試験科目にもよりますが、国総1次がうかる実力があれば、他の公務員試験の1次試験は大分楽になると思います。
ゴールは人それぞれですが、まずは国総1次合格を目標にするのがいいかもしれませんね。

おわりに

今回はここまで!
大分長くなりましたが、お付き合いいただきありがとうございます(^o^)
2次試験以降は別記事で書きます。

リクエストがあればコメ欄まで☆

またね!

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