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パパナッシュ、という料理をご存知だろうか。 生地にチーズを練り込み、揚げたドーナツ状のお菓子であり、最近ではロランベリーのソースをかけたものが主流で、主に癒し手から絶大な支持を得ている料理である。 と、まぁ、前置きはここまでにして本題に入りたいと思う。 元冒険者、現新米記者である私に、上司から仕事が入った。 「月に一回のペースでいいから、何か記事を書いてくれ」と。 「何か」と言われても、書くのは思いつかない。 一週間悩みに悩んだ結果、断ろうとしていたときだった。
マーモットステーキ。 マーモットの肉を薄切りにして焼き、そこにオニオンとガーリックを添えた料理である。 新米調理師が初めて挑戦する肉料理なだけあって、作るのは簡単だが、極めるのは難しい……。そんな料理である。 冒険者であった頃、初めて依頼を完了してもらった報酬で食べた料理がマーモットステーキだった。 なので、思い出の品であることは確かなのだが。 「最近出回っているのはそこそこ美味しいんだけど、何か物足りないのよね」 グリダニアの旧市街の一角で、マーケットで買っ
シャクシュカというのは、トマトソースに卵を落とした料理の名称である。 ゼーメルトマトをベースとしたトマトソースで煮込むのは、高級食材、コウシュウ黒豚肉とドラヴァニアパプリカ。味付けには、ドラゴンペッパーを少々。 忘れてはいけない卵には、ガガナと呼ばれるギラバニアに生息してる鳥の卵を。 普段、商店街とかには並ばない食材を使った、高級料理である。 「シャクシュカ、ねぇ」 新米記者である私は、シャクシュカ、と言う名前の料理を聞いてどんなものか一度食べてみようと思ったの
ミコッテはムーンキーパーの伝統の串焼き料理。それがミコッテ風山の幸串焼である。 鉄の串に、ドードーの笹身とパプリカ、トマトを刺し焼いた後、塩をまぶして食べる。 シンプルでおいしい、冒険の共の料理である。 「トマトはルビートマトを使っているんだよー。 ここら辺だと、中央ラノシアにあるんだー」 もぐもぐと目の前で食べながら解説するのは、調理師の女性である。 「ルビートマト?この間のゼーメルトマトとは何が違うんですか?」 「ルビートマトはゼーメルトマトと比べて、あっさ