宣告の日

私の中で悶々とした日々が続きました。

それでも、

何事もなかったかのように、

食事を作り、

何事もなかったかのように、

いつも通りに対応していました。

ショックは胸の内に秘めたまま。


しばらく何事も起こらず、

ほっとしていました。

それから1ヶ月半後くらい経ったある日。


「何で言わずに盗るん❓

情けない!!

何でこんなことになるん❓

ああぁぁぁぁ」


と大声で叫び、罵倒し、泣き崩れる母。

何が起こったの❓

まただ💦

私は胸が張り裂けそうでした。


まるでいつもと違う母に

ただ何もできず、

何も言えず、

疑われたことも悲しく、

鉛のようなものが身体中に広がっていきました。


それから3ヶ月くらいしてからでしょうか。

ある年配者のいる集まりの時に、

はずみでふと母のことを話したんです。


するとこんな言葉が💦

「それが認知症の始まりよ。ご家族は認めたくないだろうけど。

認知症の最初の症状はそこから始まるのよ。」


何も知らなかった私。

母は認知症になってきているんだ。

それを宣告された日だったのです。

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