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兜の忍緒の続き

こんにちもも。工房MOMO主宰の矢作(やさく)です。

いつか禅問答のように言葉が、すっと出てくるように勉強、修業します。

前回からの続きになります。

兜を被るために縛るひもを「忍緒(しのびお)」と言います。これは、室町時代以降のことで、兜をつけてあごのところで結ぶことにより、しっかりと被る役目をしています。

この忍緒の結び方は、多種多様で、労働や戦闘などに向いている実務的な作業向きの結びと神社などの装飾に向いている装飾結びに分けられます。

例えば、戦国時代には敵味方、軍の単位ごとに様々な結び方がされていたようで、特に決まりはなかったようですが、結び方によりチームの区別をすることはしていたようです。

そして段々とそういった意味での実用性がなくなってくるにつれて、結び目を花などの文様になぞらえて形作るなどの装飾性が増してきたと考えられています。

現在、端午の節句の五月人形の鎧兜に使われている忍緒の結び方は、大きく「蝶結び」、「総角結び(あげまきむすび)」、「無双結び」、「叶結び」などがあります。

引っ張って申し訳ありませんが、いくつかは、結び方に意味があるようなので、そのお話は次回また。


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