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【不定期更新】文芸コンテスト情報ニュース(2024/4/26版)

前回、小説現代長編新人賞や文學界新人賞など、大手出版社によるメジャーな文学賞の結果をお知らせしました。
今回はメジャーな文学賞のほか、地方文芸の結果もお知らせします。


第11回日経・星新一賞

応募総数は、一般部門1,138編、ジュニア部門251編、計1,389編。
岡田晴恵(公衆衛生学者)、高島雄哉(SF考証)、荒俣宏(作家)、佐竹美保(挿絵画家)、鴻上尚史(演出家)、滝順一(日本経済新聞編集委員)というバラエティーに富んだメンバーの選考により、下記のように決定しました。

一般部門
グランプリ(星新一賞)「冬の果実」柚木理佐
優秀賞(アマダ賞)「彼方には輝く星々」木下充矢
優秀賞(旭化成ホームズ賞)「ポラリス」玖馬巌
優秀賞(図書カード賞)「星の灯の狭間にて」鷹羽玖洋

ジュニア部門
グランプリ(星新一賞)「ライトコート」竹腰奈央
準グランプリ「おいしい世界の歩き方 東京」田中文瑛
優秀賞「見えない力」岡田頼和
優秀賞「エーアイさんへ」岩本名央
優秀賞「星になる」名もなき佐助

樋口一葉記念 第32回 やまなし文学賞

応募総数は621編(昨年度417編)。町田康、堀江敏幸、青山七恵の3氏の選考により、下記のように決定しました。

入選作
やまなし文学賞 「クレソン」宮本彩子
佳作 「流刑地にて」小林安慈
佳作 「二人、溺れてる」春名美咲

さよなら新所沢パルコ 文芸・映像コンテスト

応募総数は、文芸70編、映像9点。
ここでは文芸部門のみお知らせします。

文芸部門
大賞・ドリアン助川賞 「八人の厳しい日本人」広町朝陽
優秀賞 「郊外」工藤昭太郎
新所沢パルコ店長賞 「スピンアラウンド」林和雨
パルコ南通り商店会賞 「新所沢パルコ産姉妹」小森谷みや
審査員特別賞 「PARCO狂騒曲」むさしこうじ

第6回西の正倉院みさと文学賞

応募総数は不明。中村航ほかの選考委員により、下記のように受賞者が決まりました。

入選作
大賞 「オン・ファイア」T・S・デミ
優秀賞「⽕伏せ地蔵」いっき
優秀賞「倭の月」松本英太郎
審査員特別賞「夢のまた夢の」雪柳あうこ
佳作 「帰る場所」原田なぎさ
佳作 「大猪子」洞北亮
佳作 「ふたつの約束」白石未知
佳作 「その郷は」羽鳥郁
佳作 「ロードフレーム」潮路奈和

第7回仙台短編文学賞

応募総数382編の中から、伊坂幸太郎氏の選考により、各賞が決定しました。

入選作
大賞 「川町」千葉雅代(30歳・仙台市在住)
仙台市長賞 「ポリエステル伝導」湯谷良平(24歳・埼玉県在住)
河北新報社賞 「声の場所」 郭基煥(56歳・仙台市在住)
プレスアート賞 「S市の秘密」水戸洋子(66歳・東京都在住)
東北学院大学賞 「擬態」浅井楓(22歳・仙台市在住)

第7回宮古島文学賞

応募総数は76編。「島」をテーマに短編小説を募集。椎名誠、もりおみずき、大城貞俊の3氏の選考により、下記のように入賞作品が決定しました。

入選作
一席 「水平線」伊佐山昂(長崎県)
二席 「爆はぜる。」佐藤陽翔(富山県)
佳作 「夏の消印」半崎輝(徳島県)

第2回京都キタ短編文学賞

京都市北区を舞台に、北区の魅力が伝わり、北区に訪れたくなる短編小説を公募した京都キタ短編文学賞には、一般部門とジュニア部門を合わせて195編の応募があり、その中から下記のように入選作品が決まりました。
1次選考委員は京都市北区在住者などを対象に公募で決めたそうで、これは京都文学賞と同じですね。

一般部門
最優秀賞 「ハルの、還る家」黒田きな子
優秀賞 「影狛」おぎなお紺
船岡山賞 「五十一枚の写真展」ひぐち紀

第67回群像新人文学賞

島田雅彦、町田康、柴崎友香、松浦理英子、古川日出男の5氏の選考により、下記のように受賞者が決定しました。
受賞作は「群像」6月号(5月6日発売)で読めます。

当選作
豊永浩平「月ぬ走いや、馬ぬ走い」(読み方:ちちぬはいや、うんまぬはい)
優秀作
白鳥一「遠くから来ました」

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