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11)お父さんと暮らした家をついに相続・前編

おお。

いよいよ家の名義変更です。

これはいくらなんでも司法書士さんに頼まないと無理だろうと思っていました。82,000円は痛いですが、これはいくらなんでも。でも、高いなぁ。

などと逡巡していたら、母の友達が家の名義の書き換えを法務局に何度も通って自分で済ませたと言っていたことを思い出しました。

だからまず法務局に行ってみました。幸い、交通の便がいいところに支局があります。


自力で出来るかもしれない名義変更

窓口で用件を伝えると、A4の紙をくれて、司法書士さんにお願いするか(書類の一番下に司法書士会の無料相談について書いてありました)、「登記手続案内」を予約して自分でしていただくかですが、これは何度も通っていただくことになります、とのことでした。

これだ!

この「何度も通う」というのが母の友達が話していたものです。これにします、と言うと、窓口の人に「では予約を取ってください」と淡々と言われました。

これから何度通うのだろうなと思いますが、無料の響きが勇気をくれます。

ネットで見た範囲では、すでに年金の手続きや銀行の相続で使った書類があれば、かなり揃うことがわかりました。足りないと思われるものについては、登記手続案内で教えてもらえるんじゃないかなと想像しました。


登記手続案内の親切さにびっくり

持ち時間はひとり20分ということで、おじさんに名前を呼ばれて椅子に座ってから、大慌てで書類を出しました。すると、これから書類を作るために登記事項証明書がいるので、窓口に行って、もらってきてくださいと言われました。

確かに、準備しておくようにと教えてもらったことのような気がします。すっかり忘れて時間の無駄をしてしまった…と思いつつ、大急ぎで窓口へ。

戻ってくると、おじさんが見たことのない書類を取り出して、登記事項証明書を見ながら、「これをここに書いてください」という具合に指示してくれるので、言われた通りにどんどん書いていきました。

説明はしてくれるのですが、書くのに忙しいわたしです。

「マンションがややこしいねんなぁ」と言ったおじさんは、次はこれを書いて、と教えてくれました。これが冗談抜きでややこしいものでした。あはは。

マンションが鉄筋コンクリートで出来ていることなども書きました。数字もたくさん書きました。

時間がないのにわたしは書くのが遅いのです。急ぐと読めなくなるし、と焦りながら書いている間におじさんが解説をしてくれます。

しかし書くことに必死なわたしの頭には入りきらない話でした。

とにかく、とにかく書かなくちゃ!


A4の書類を2枚をくれて

「相続登記手続について」というタイトルの用紙をおじさんが取り出して、これは揃っている、と言いながら「OK」とでっかい文字で書いていきます。

結果、足りないものは、わたしの住民票と遺産分割協議書とわたしと母の印鑑登録証明書と登録したハンコでした。

遺産分割協議書というものにはひな形があって、手書きかワープロで同じように作ってくださいと説明してくれました。


すでに揃った必要書類はホチキスで留めてくれて、あとは登記申請書と遺産分割協議書の間に割り印を押してくださいという恐怖の指令が飛びました。

なんて難しい要求だろう。普通のハンコも押せないわたしなのに…。

打ちひしがれているとおじさんが意外なことを言ったのです。

「これで、5月に固定資産の書類が来たら全部持ってきてください。多分あと1回で終わると思いますよ」

え。もう終わり?


法的なことや金額・手続きの詳細については、わたしの場合でしかないのでご了承ください。(全13回)


【シリーズ:お父さんが死んだ後】でした。


イラストは「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました。この淡さに自信のなさを重ねて考えてしまいました。レモンが効くといいですね。

地味に生きておりますが、たまには電車に乗って出かけたいと思います。でもヘルパーさんの電車賃がかかるので、よかったらサポートお願いします。(とか書いておりますが気にしないで下さい。何か書いた方がいいと聞いたので)