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大分トリニータ 補強診断〜チーム別補強診断#39〜

こんにちは。
J2リーグは、すでにレギュラーシーズンの全日程を終了しました。
そこで、「チーム別補強診断」シリーズでは、2022シーズン開幕に向けた各チームの補強に関して、現時点までの成績などを踏まえ評価を行っていきたいと思います。
その上で、各選手の補強診断を『S』から『D』の5段階で評価をし、最後はチーム全体の総括も行おうと考えています。
これまでのシリーズ同様、上位カテゴリーから、北から行います。
第39回となる今回は、大分トリニータ編です。
なお、すべての情報は11月6日時点となるので、ご了承ください。
また、試合出場などのスタッツは、transfermarktを引用します。

補強動向

改めて、今オフの大分トリニータの補強動向を振り返っていきましょう。

なお、この表は以前の記事『2022Jリーグチーム別考察#40 ~大分トリニータ~』に記載されている表になります。
また、この表に記載されていない移籍情報は以下の通りです。
【IN】
 金崎夢生 ←名古屋グランパス(加入)

試合結果

選手個人個人の試合での出場データなどをみる前に、まずはチームとしてのここまでの成績を見ていきましょう。

J2リーグ

ルヴァンカップ

天皇杯

J1参入プレーオフ

個人スタッツ

それでは、ここからはオフの移籍市場で加入した選手をポジション順に(GKから)見てきましょう。

①濱田太郎(←大阪産業大学)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

・J1参入プレーオフ

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 大卒ルーキーの選手です。ポープ選手が退団したとは言え、高木選手が健在であるため、まずは西川選手との3番手争い。その後は、吉田選手との2番手争いに挑むという形になるでしょう。

考察

 開幕前に、新型コロナウイルスの罹患者が増えてしまった影響で、開幕節ではいきなりベンチ入りしましたが、その後の公式戦ではベンチ入りの機会すら全くなく、現状は4番手と言えるでしょう。

評価

評価は『C』としました。
 大卒ルーキーということで、流石に天皇杯などでベンチ入りはして欲しかったというのが本音で、全くベンチ入りできていない現状は少し期待はずれでしょう。

②伊藤幸敏(←ジェフユナイテッド千葉)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

・J1参入プレーオフ

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 昨季まで所属していた千葉では、ほとんど構想外となっており、今季より新天地を求めました。
 鹿島時代も、絶対的なレギュラーとはなれませんでしたが、それでもスポットごとに出場し、良いパフォーマンスを見せていた選手です。エンリケ選手が退団していることもあり、DFラインの補強をおこなったと言えるでしょう。

考察

 前半戦は、右サイドバックの一番手になり、多くの試合にスタメン出場を果たしました。しかしながら、後半戦になるにつれ3バックシステムを採用したということもあり、試合に絡めなくなってきてしまいました

評価

評価は『C』としました。
 チームのシステム変更というしょうがない要素なのかもしれません。しかし、ウイングバックで試合に絡むなどもできなかったということを考え、Cにしました。

③中川寛斗(←京都サンガF.C.)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

・J1参入プレーオフ

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 柏レイソルや湘南ベルマーレで活躍してきた、身長155cmという非常に小柄な選手が、京都より加入しました。
 攻撃的なポジションで、個人技やテクニックを活かしてチャンスメイクをするのが得意な選手で、町田選手とプレースタイルが似ており、そのため、町田選手の控え枠とも言えるでしょう。

考察

 開幕からなかなかスタメン出場の機会は少なかったですが、それでも多くの試合で途中出場しました。
 ルヴァンカップや天皇杯ではスタメン出場の機会もあり、リーグの後半戦では得点を決めるなど、結果も残しました

評価

評価は『B』としました。
 元々、主力としての獲得ではない中で、しっかりと途中出場で出場試合数を伸ばしています。加えて、結果も残しており、B評価にしました。

④エドゥアルド・ネット(←トンベンセFC)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

・J1参入プレーオフ

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 かつては、名古屋グランパスや川崎フロンターレでプレーしていた選手で、いずれのチームであっても一時は主力を務めるなど、非常に実力のある選手です。名古屋退団後はチームを転々としており、フリーの期間もありましたが、ブラジルのトンベンセより加入しました。
 かつての活躍を見ると、大分でも多くの試合に絡むことが期待され、長谷川選手が退団したボランチの層を厚くしてくれる存在でしょう。

考察

 開幕からベンチ外が続くと、一時はスタメンをつかみましたが、その後は2ヶ月弱にわたりベンチ外が続くなどパフォーマンスが安定しない状態です。
 スタメン出場の機会はシーズンが進むごとに少なくなっており、多くの試合でベンチ入りして、途中出場していますがそれでも期待されたパフォーマンスができているかと言えば難しいです。

評価

評価は『C』としました。
 当初の期待と比べると、期待されたパフォーマンスができているかと言えば難しく、C評価にしました。

⑤サムエル(←FCヴィートリア)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

・J1参入プレーオフ

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 ブラジルの2部リーグでプレーしていた選手で、これまでにブラジル2部で28試合で3得点を記録しています。
 まだ、22試合と若い選手でもあるため、今後の成長も期待されますが、ある程度の結果を残すことは必須でしょう。

考察

 加入直後は出場機会が少なかったですが、後半戦になるにつれスタメンに定着してきました。
 得点も決めるようになってきており、二桁得点に迫る得点数を記録しており、総じて良い活躍を見せたと言えるでしょう。

評価

評価は『A』としました。
 加入当初は厳しいスタートでしたが、それでもだんだんパフォーマンスを上げてきており、最終的には期待値を上回る活躍と言えるでしょう。

⑥金崎夢生(←名古屋グランパス)

試合スタッツ

・Jリーグ

・J1参入プレーオフ

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 名古屋グランパスに所属していましたが、長谷川健太監督のサッカーに適応できず、出場機会を得ることができませんでした。
 一方で、J1昇格に向けて、更なる得点源を欲しがっていた大分は、かつて大分でも活躍した金崎夢生選手をラストピースとして獲得したという経緯でしょう。

考察

 加入直後から途中出場を中心に出場機会を得ましたが、加入当初に期待された「得点源」としての活躍は全くと言っていいほどできていません

評価

評価は『D』としました。
 試合には出ているものの、加入当初の予想された働きは全くできていません。

⑦宇津元伸弥(←宮崎産業経営大学)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

・J1参入プレーオフ

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 宮崎産業経営大学から加入した宇津元伸弥選手は、爆発的なスピードがあるわけでも、とても高身長などというわけでもありません。
 しかし、ゴール前でのパワフルさに定評があり、難しい姿勢などからも強引にシュートまで持っていくことができる選手です。
 ハードワークもできる選手ですので、徐々に与えられるであろうチャンスをものにしたいです

考察

 開幕からリーグ戦では半分程度の試合にメンバー入りすると、途中出場などをしていました。サブ組で臨む、天皇杯やルヴァンカップでは多くの試合でスタメン出場をしましたが、J1相手には結果を残せませんでした。
 その結果、後半戦のリーグ戦はほとんどの試合でベンチ外となっており、序列が低下しています。

評価

評価は『C』としました。
 前半戦は多くの試合に出場しましたが、後半戦はメンバー外となる試合が増えてしまい、C評価にしました。

⑧屋敷優成(←大分トリニータU18)

試合スタッツ

・Jリーグ

・ルヴァンカップ

・天皇杯

・J1参入プレーオフ

獲得理由

そもそもの獲得理由を考察していきたいと思います。

 大分県出身の地元出身の選手で、大分の下部組織で育ってきた選手です。そして、U18の日本代表合宿にも呼ばれるなど、将来を嘱望されているアタッカーの1人です。
 まずは、プロの水になれ、徐々に試合に絡むことが求められているでしょう。

考察

 途中出場を中心にリーグ戦に出場すると、天皇杯やルヴァンカップでは先発出場の機会もあり、高卒一年目ながら多くの試合に出場することができました。

評価

評価は『B』としました。
 高卒一年目ということで、多くの試合に絡んでいるということでB評価にしました。リーグ戦にも絡むことができれば、A評価になったと言えます。

全体評価

それでは、全選手の評価を振り返っていきましょう。

濱田太郎 C
伊藤幸敏 C
中川寛斗
 B
エドゥアルド・ネット C
サムエル A
金崎夢生 D
宇津元伸弥 C
屋敷優成 B

以上のことを踏まえた総合評価は以下のとおりです。

全体評価は「C」としました。
 金崎夢生選手をはじめ、獲得した選手の中で活躍できていない選手も非常に多く、C評価にしました。

最後に

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