花
すれ違うだけの人がいて
行き過ぎるだけの風景があって
巡り合わないことの
不思議を見つめている
巡り合うことの
喜びを抱きしめている
季節がつくる物語は
小さくて淡くて儚くて
そして夢のように
遠い場所でそっと生まれくる
無理やりでなく仕方なくでなく
とてもとても自然に
あの時たしかに咲いていた花
あの日たしかに吹いた風
暮れる夏がわたしを懐かしく
感じるといい
わたしが始まりの夏を
懐かしく感じたように
*****
熱い視線を浴びたひまわり。
太陽を見つめていたひまわりは
今、太陽に見守られて
晩夏の暑さに
溶けてゆくよう・・・。
ひまわりも太陽もきっと
お互いに支え合って
生きた夏なのだろうなと
思いました。
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