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はじめましてシュトレン

シュトレンは12月に頻繁に見かけるドイツ発祥のクリスマス菓子。街を歩けばシュトレンの名前をあちこちで目にする。

私が子供の頃はクリスマスはイチゴのショートケーキか切り株に見立てたブッシュドノエルが定番でシュトレンなんてなかった。
いつのまにこんなに市民権を得たのだろう?とちょっと不思議な気持ちになる。

ちなみにシュトーレンだと思ってたしそう表記してあるのも見かけるのだけど、ネイティブ的?にはシュトレンのようだ。
つづりは『Stollen』
気になって翻訳の読み上げで聴いてみると私には『ストレン』と聴こえる。気になる方は一度聴いてみてください。

12月のお菓子代表、ドアを開けたら当たり前のようにこたつでお茶をすすってるような、こちらからしたら『お前いつのまにそこに居たんじゃ』と言いたくなる存在、シュトレン。
皆様は召し上がりましたでしょうか?

実は私は食べたことがなかった側です。
大抵お店では『丸ごと一個』を売っていて3000円くらいする。興味はあるけど好みの味じゃなかったら嫌だなぁ…どんな味なんか知らんし…と怪訝な顔で見てしまっていた。
売ってはいるけど気軽に試食とかできる場が少ない気がする。
お土産や贈り物でもらうとかじゃないとなかなかファーストコンタクトの機会がない、と数年思い続けていた。それにやはり習慣ではないので毎日ちょっとずつ楽しむ…的なオシャレなことも自分は向かないと思ってしまう。

ネットで『日本各地でシュトレン食べ比べイベントが行われている』と見かけたのだけど、私は過去そんな楽しそうな行事に参加したことがないし初めて聞いたので(本当かい?)と疑ってしまう。
私の街でもやっているなら来年参加したい。

私が思っていたより皆様はシュトレンとよろしくやっているのだな!となんだか嫉妬してしまう。

長々とシュトレンの文句を書いてしまったがここからが本題。
実は私も今年のクリスマスイブ、ドライブの途中に立ち寄ったカフェでシュトレンデビューした。

カフェのメニューにシュトレンとコーヒーのセットがあったのだ。これは…食べるしかないと張り切って注文した。

はじめまして

初めてのシュトレンは厚さ5ミリ程度にスライスされた2切れがお上品にお皿に盛られていた。
初めまして、私の元にきてくれてありがとう!
なんだか出産した後、赤ちゃんとご対面したような気持ちだ。
私はシュトレンを産んでもないのに。
謎の母性をくすぐられてしまったようだ。

ちなみにここのカフェ、ちょっと変わっていた。コーヒーを頼んだら店員さんがケースに入った豆を手に特徴などを説明してくれる。それで好みを相談して豆を選べる。
人によってはめんどくさいかもしれないが店員さんにオススメなども聞けて面白いので私は楽しいお店だなぁとウキウキで注文の品を待てた。

どちらかといえば酸味が弱く苦味が強いコーヒーが好きなのでその旨伝え、店員さんにおすすめしてもらったコーヒーはとても美味しかった。

そしてシュトレンはフルーツやナッツがたっぷり、スパイスも感じた。

ただ、食べながら考えていたことは
もう少し食べたいなぁ!
もう少し食べないとあんまり味わからんなぁ!
3センチくらい食べたいなぁ!

と、言うことだった。
シュトレンは薄く切って食べるもの…となんとなくは知っていたが美味しかったのでもっと食べたい。

このお菓子、大人っぽいというかあんまり子供は好きそうじゃないよね〜と思っていたしなんでこんなに人気なのか不思議だった。
気になって調べたら『少子化などで大人だけで楽しむクリスマスアイテムとして人気が出たのではないか』という考察があったのでなるほどなぁ、となった。

あ、ちなみにシュトレン発祥の地ドイツドレスデンでは『シュトレン祭り』なるものがあって巨大なシュトレンが町を行進するらしい。
なんだかよくわからんが楽しそうだ。

日本で言うなら正月にどでかい鏡餅が行進するみたいな感じだろうか。愉快でいいなぁと思う。

来年の12月はおうちシュトレンをやってみたい気持ちになったことりであった。

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