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訃報で思ったこと

◆ミュージシャンのチバさんの訃報を見てぐっと呼吸がつまる感じがした。都合の良い奇跡を願ってしまいがちだけど、天国でゆっくり体を休めてほしい。でもやっぱりさみしい、早すぎるよ、と思うのも仕方がないことか。

◆私が人生で初めてダイブしたのはミッシェルのライブ。地元の小さな箱で見れたのは幸運だった。怖い酔っ払い革ジャンのお兄さん達に囲まれたと思ったらぶん投げられた。お兄さん達は多分陽気なだけだったし、担ぎやすそうな体格の女が近くにいた、それだけの理由だったのだろう。
私は17歳でまだぴよぴよの女子高生で恐怖と興奮がハートに刻まれ(ライブってめっちゃ面白い)とどハマりした。バイト代をCDとライブのチケット代に注ぎ込んでいく高校時代の幕開けである。
あの日ミッシェルを見に行ってなかったら私は違う人間だったかもしれない。と思ったりする。

◆音楽はCDでも、今ではサブスクで聴けるのだけど、目の前で楽器の生音や喉をふるわせて歌ってることに感動する。照明などの演出、その空間の熱気みたいなものが好きだ。
そういう場にいると私はなぜか絵が描きたい!となる。頭に浮かぶのは全然関係ない形や色彩で、目の前の光景とそのイメージが重なると興奮する。ぷよぷよと形をとどめないゼリー状の物体や鋭く駆け抜けていく閃光のような色彩が脳内に勝手に映し出される。なかなか言葉にすることは難しいのだけど。
私は音楽はできないけれど、絵で表現できるようになりたい。
音楽を聴いて見える(というか感じる?)あの感覚って名前とかあるのだろうか?
毎回出てくるわけじゃないので自分でも不思議だなぁ〜と思っている。

◆音楽をやってる方々をずっと尊敬している。音楽に救われている。私が受け取った何かをお返しできるようになるまで絵を諦めないで続けたい。

◆恩返ししたいとかいっても時間は有限なわけで私も年齢を考えるともっと早くその場所にいかなければ…と焦る気持ちになる。でも焦っても仕方ないよね。私にやれることをしっかりやらなきゃな、まずは周りの人達に恩返ししていけるように。

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