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『解体屋ゲン』 #21 ロクの晴れ舞台

「男は幾つになっても子ども」「女は幾つになっても女」どちらもよく言われる台詞ですが、本当にそれでいいんでしょうか。今回の主役は、同棲を始めた曳き家のロク(79歳)とミチ(65歳)の二人です。



周囲の女性陣は二人の結婚式を挙げたいと願い、ロクはそんな恥ずかしいことは出来ないと突っぱねる。世間体や本人たちの考え、それぞれの家族、色々と複雑な思惑が交差するのが結婚です。あえて籍を入れないという考えもあるでしょうし、籍は入れるけど式は挙げない、やっぱりきちんと全部するべき、という人もいるかも知れません。

今の時代、どれが正しいなんて言うつもりはありません。それぞれが自分なりの幸せの形を追求すればいいと思います。ちなみに私は籍は入れたけれど結婚式はやってません。ホテルで会食して写真を撮って終わり。無駄なお金は使いたくないし、使わせたくない、なによりお金がなかったです。そういう当時の自分の事情も反映してのこの話だったのかも知れません(正直、忘れてましたが)。


      ロクとミチが曳き家式のお祝いをしてもらう様子です。



常識なんてその時代時代で簡単に変わってゆきます。50年前なら10代後半から20代でお見合い結婚、子どもは4、5人が当たり前。でも今なら一生結婚しなくても不思議じゃない。常識に囚われると古い価値観のまま固まるので、いつの間にか時代に取り残されると思います。

それとは別に、人を祝う気持ちや、祝ってあげたいという気持ちに応えることは、時代を超えて普遍的な感情だと思います。そう考えた時に、結婚式をしなかった自分を親や周囲をどう思っていたんだろう、親不孝だったかな、とちょっとだけ思わなくもないです。   <続く>







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