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『解体屋ゲン』 #29・30 水中爆破

慶子「いよいよね」
ゲン「いよいよか」
ヒデ「いよいよなんなのさ」
冒頭の台詞です。実はこれは私の決意表明で、ちょっとだけここまでの集大成的な話をやろうとあれこれ伏線を張ってきたのです。


それが
https://note.mu/kotonakare/n/nfa2c5235e386
ゲンの水泳特訓であり

https://note.mu/kotonakare/n/n9ba976c4681d
ロクさんの曳き家(特にみんなで曳くということ)です。
*現在は本編は公開してません。Kindle他で読んで下さい。

舞台はサンゴ礁に囲まれた離島、潮の出入り口にタンカーが座礁し、このままではサンゴ礁がピンチです。ゲンたちは座礁箇所の岩を爆破解体し、同時にタグボートで曳いてタンカーを沖へと運び出そうとします。

今回の話は全くのフィクションです。タンカー座礁のニュースを調べ直したくらいでしょうか。海無し県(群馬)出身の私は、海に対する憧れが強く、時々舞台に選びたくなります。一種のコンプレックスですね。

実を言うとこの時期、舞台裏はシビアな状況でした。30話近のストックが貯まっても単行本が出ない…それはすなわち現状のままではこの先ずっと単行本は出ないということを意味しています。ただはっきりそう言われた訳ではなく「今はちょっと厳しいね」みたいな言われ方でした。連載打ち切りという訳でもなく、どっちつかずの不安定な立ち位置でした。毎回読み切りというスタンスを捨ててでも今回のように大きな話にしようと思ったのは、なんとか状況を打破しようと考えたからです。

座礁したボートはまさに私たちです…ウソです、当時はそんなこと考えてなくて今思いつきましたが…ともあれ作者の内情がどうであれ、読者に私たちの心情は関係ありません。不安だろうが打ち切りだろうがそんなことが作品からにじみ出てはいけない。こういう時にギャグっぽいシーンを書くのは大変です。石井さんはどうだったんだろう…当時は今みたいにSNS等で簡単に連絡する手段はなく、また編集部は原作者と漫画家が直接話をするのを嫌う風潮がありました。

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でもまさか、ここからずっとそんな状況が続くとは想像もしていませんでした。  

座礁したタンカーはどうなるのか、そこは本編でご確認ください!




 





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