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『解体屋ゲン』 #7 夕日をさす女神

ぐぅぅ…前回も書きましたが、この話を書いている頃が一番暗黒期だったかも知れません。この時のミッションははっきりしていました。
・新登場のロクのキャラを立たせる。
・かつ華やかな話
・曳き家の特徴を活かす
とはいえ、毎回家を曳く訳にはゆきません。爆破解体と同じで、曳き家の現場をそんなホイホイ毎週準備できる訳もなく、前回と同じことをやる訳にもゆかず。そこで思い付いた苦肉の策がこの話です。


相当ぶっちゃけて言いますが、この話ちょっと無理ないですか?ダイナマイトの振動で彫刻を動かす?今読み返しても我ながら苦しいなぁ、と思います。ただ、結果的に評判は(アンケートの数字は)悪くなかったのですが…。

この頃、『解体屋ゲン』をリアルな路線でゆくのか、それともフィクション色の強いエンターテイメント路線でゆくのかの線引でも悩んでいました。本格リアル路線でゆくなら専門的な話を作り込める一方、どうしても読者の間口が狭くなり(建設業に興味がある読者がどれほどいるか)、エンタメに振れば書くのは楽かもしれないけどリアリティは失われる(なんでもできるというのは結構危ない橋だと思います)。これについては今でもこれだ!という結論は出ていません。

半年以上の準備期間を経ての連載開始、一番怖いのは早期での打ち切りです。様々な思惑が行き交う中、週刊連載は容赦なく続いてゆきます。

そんな中、一つの転機が訪れます。               <続く>





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