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歌唱力で選ぶ!80年代アイドルBEST10

前回、前々回と、「惜しくも紅白出場を逃した(あるいは自ら出場しなかった)80年代アイドル特集」をお届けしたわけであるが。

その記事内で触れなかったが、レコード・CDの売上は文句なし「初出場ライン」に到達しているのに、何故か落選したアイドルについて、「歌唱力の問題では?」という意見が(当時から)取り上げられていたと思う。

私はこの意見について、「それですべてを説明する」という向きには、素直には頷きかねる。
――だって、それなら、例えば、本田美奈子氏の落選とか、説明できなくないです??

まあ、確かに、70年代デビューの紅白出場アイドルを一覧にして並べてみるに、「歌唱力不足」を感じる歌い手は、一人もいない気はする。

そして、よく言われることとして、「70年代に比べて、80年代デビューのアイドルは、歌唱力については劣る傾向があるのでは?」ということがある。

この言説について、私個人の意見としては、「頷ける部分もある、が、しかし、……。」というところであろうか。

たとえば、ベストテンヒットを出したアイドルに限定して、その「平均値」として考えたとすると、やはり「歌唱力は80年代後半に向かって、下がっていったかな??」というのは、正直な感想だ。
(特に「80年代アイドルびいき」の私でも、それは感じるということである。)
とはいえ、何故、『ベストテンヒットを出したアイドルに限定して、その「平均値」として考えたとすると、』という但し書きを加えたかと言えば。

70年代にも(誰とはあえて書かないが、)「どう聴いても、上手いとは言えない」アイドル歌手はいたし、あるいはその逆に、80年代にだって、「誰がどう聴いても、上手いと感じるだろう」アイドル歌手はいくらでもいたのだ。

それぞれの時代について、そういったアイドルが、「比較的目立たぬ位置にいた(かも?)」というだけのことであり。

つまりは。
70年代においては、「歌が上手くない歌手」は、(「1曲だけ大ヒット」ということは稀にあっても、)「ヒット曲を出し続けて、歌手としての活動を継続させる」というようなことは、なかなか叶わなかったのではないか、ということがある。
反対に、80年代においては、「歌が上手くない歌手」でも、「ヒット曲を出し続ける」ということは、叶えられた、というところがある。

では、この違いは、どこから生じたのだろう??

私が思うに、「歌番組で視聴する」のと「レコードやCDの録音された音源から聴く」のとの、その「比重」が変わってきた、ということがあるのではないか?と思うのだ。

70年代のほうが、「歌手の生歌唱の歌」を、テレビを通して(音楽番組はもちろん、その他バラエティー番組内等でも)耳にする機会は、80年代より圧倒的に多かった。
(当時を知らない方のために。
かつては、テレビのコント番組やクイズ番組の中に、歌手による「歌のコーナー」が設けられていることも多かったのだ。――しかし、80年代も後期へ進むに従って、そういう「歌のコーナー」の時間や、その回数も減り、それ以上に、「音楽番組」自体の存在感も――まあ、視聴率などの面で顕著に――テレビの番組編成の中から、徐々に薄まって小さくなっていった気もする。)

「生バンドによる生歌披露で聴かれる機会が減った場合」に――つまり「録音された音源で聴かれる比率がその分増えた場合」ともそれは言い換えられるが――「生歌でも保証される歌唱力」は、あまり問われなくなってくる、というところはあるのではないだろうか。
それよりかは、その歌手の、耳に残る「声質」とか、それにあう「音作り」のほうに、注目、いや、注「耳」が集まっていくのも、自然の摂理とも言えるのかもしれない。

――という、「自論」をまた長々と展開してしまったが。
(ホントにゴメンナサイっ!これが私の「趣味」いえ「クセ」なんですっっ!笑)

話を戻すと。

80年代、「アイドル歌手として大成するのに歌唱力が必須」ではなくなっただけで。
別に80年代に、「歌唱力のある歌手が少なくなった」わけではない。

と、私は思うわけである。

そんなわけで、「80年代アイドルは総じて歌が下手」といった風説についてのこの「イラ立ち」を解消するため……いえ、違います、「誤解」を解くために。(笑)

私が選ぶ!
「80年代デビューアイドル
この歌唱力なら今昔どの時代に出しても恥ずかしくないと思う10人」

いってみたいと思います!!

――一言で言うと、「聴いていて歌声が気持ちいい!」「歌って素晴らしいね!」「胸がスカッと!」「心が晴れて清々しくなる!」となる、そんなラインナップになったと思います。
(「一言」で言えてない。)
(そして「自画」ならぬいつもの「自選自賛」。笑)


さて、私が思う「歌唱力がある」歌手とは。

・圧倒的な安定感(音程、リズム感など)
・声質の良さ
というところだろうか。

ま、早い話が「どの時代においても、誰が聴いても、上手いと思う」と言えばいいのか。

ただ、これだけなら、昨今であれば特に、精密なAIやボーカロイドでも、きっと「歌声を作れる」わけであるからして。

音程・リズム感の完璧さ、声質の良さに加えて、「生身の人が歌うからこその」プラスアルファ、その音楽的な「何か」がある、というところも重要な(いや「最重要」と言っていいと思う)ポイントとしたい。
(それを「ありていな言葉」で置き換えるなら、「感情移入の上手さ」とかになるんでしょうけれども、――さて、はたして。)

そうだなあ。
80年代をリアルタイムで知っている人なら、誰もがパッと思い浮かぶところ、つまり有名どころ(80年代当時から現代に至るまで、長らく芸能活動全般で大活躍されているような方々)で言うなら。
たとえば、松居直美氏、松本明子氏、山瀬まみ氏、等々は、元々「アイドル歌手」としてデビューしていて、その歌唱力もなかなかのものであった。
そして、それ以外にも、桑田靖子氏、志賀真理子氏、高橋美枝氏、村田恵里氏、沢田玉恵氏などの名前も、「アイドルファンの中では一目置かれる存在」「知る人ぞ知る誉れ高き名アイドルPOPSシンガー」として思い浮かぶ。

どなたも、YouTubeなどで、改めて今の耳で聴き返しても、極めて安定感があると思われる。(つまり「上手い!」とただただ思う。)

と、そんなこんなで、今名前を挙げた方々も含め全員、いつものように「歌唱動画」を上げながら紹介していこうかとも思ったのだが。

さすがに毎度毎度「文字数(だけ)超大作記事」を上げるのもよろしくないかと考え。
(前回、前々回の反省からです。
――書いたあとで、一記事中に自分が書いた文字数を見てビックリいたしました。
その節は「オタク丸出し乱筆乱文」の「狂筆長文」にお付き合いいただき、ホントにスミマセンでした。笑)

(話を戻して、)
今回は、(先にまだ名前が挙げられていない方々の中から、)
「私が特に好んで、例えばアルバムまで聴き出すくらいに歌を気に入った10人」
に、絞ってみようかと思います。

(……で、いつもなら、「ランキング狂」の私としては、「では10位から発表!」となるわけですが。
今回はさすがに……「歌唱力でハッキリ順位をつける」ことほど難しいことはないと思われるので、この中での「順位」は、聴いてくださった皆様の心の中でつけていただけたら幸いです!)

(と、いうわけで、)
「デビューが早い順」に、今回は並べてみました。
※「紹介した曲」のリリース日順ではありません。

ちなみに、
今回の10人に、聖子と明菜は入れておりませんので、あしからず!!
そういう感じで選んでいます!
――覚悟はいいですか?みなさん!!
(どういう覚悟?!笑)

そこすら入れていかないレベルの「安定感」基準――つまり今回の選考は相当の「歌唱力厳重視」
(「厳重視」?何ソレ?)つまり「攻めている」ということです!
(だって、こんだけマニアックなラインナップだと、「いいね数」とか、そもそもはじめから狙ってないもーん!いいもーん!笑)

では、いってみましょう!


〈1人目〉80年2月デビュー

岩崎良美

良美氏の楽曲で、どれを紹介しようかと。
いくらでもあるんです、「LA WOMAN」「どきどき旅行」「プリテンダー」ここらへんは「聴くからに難曲」で、「良美氏でなければ成立しなさそう」な楽曲だし。
……と、思ったんだけど。
考えてみると、どれも別記事で紹介済でした。
(いや、ついね!良美氏の歌唱動画選ぶときは、自然と「どうだ!80年代アイドルもすごいだろう!」ってのを、つまり「難曲」を、選んで出したくなるんですよねえ。笑)

で、思いついたのが。

「あなた色のマノン」(紅白初出場時)

デビューの年に「紅白初出場」で、これだけの完成度。
堂々たるもの。完璧すぎる。
――この人、緊張とかまったくしないのか?と疑う。(笑)

80年代デビューのアイドルで、「一番上手い歌手」を「どうしても一人だけ」挙げろと言われたら。
――迷いつつも、私はこの方を挙げるかなあ??
(そして、デビュー日順掲載にしたら、偶々、トップバッターになったという。)
歌唱力については、全年代を通しても「岩崎宏美・良美姉妹アイドル最強説」を唱えたい。

そんな夢の!まさかの!
最強姉妹共演がこちらです!!

「ごめんねDarling」

――もう感動!しびれる!ふるえる!(興奮し過ぎ。笑)
良美さんのデビューに当たっては、親の猛反対があったが、宏美さんの説得によって、なんとか漕ぎつけることができたらしい。
――姉妹仲睦まじく、で、歌も最強のハーモニーなんて。
素晴らしすぎる!!!(だから興奮し過ぎ。笑)



〈2人目〉80年6月デビュー

河合奈保子

奈保子氏も、紹介できる曲はいくらでもある。
アップテンポでは聴衆を圧倒するダイナミックなボーカルを聴かせ、バラードでは聴衆の琴線を震わす繊細なボーカルを聴かせ、と、実にボーカリストとして多彩で器用、そしてこの方も「THE 安定感」!
ボーカリストとしての確かな素養・基礎力をまず感じる。
そしてそれのおかげか、多忙を極めるアイドル活動の中でも、喉をダメにすることもなく、むしろ着実に年を追うごとに、ますます歌唱力表現力を上げていったところも、「アイドル成長物語」として大感動。そこも評価したい。
「ハーフムーン・セレナーデ」「THROUGH THE WINDOW」等々、その「ボーカル力」を堪能できる、別記事で既出の曲を出しちゃおうかなあ?とも思ったのだが。

せっかくだから、まだ、どの記事で取り上げていない曲を。

「ジェラス・トレイン」

これ、絶対、担当ディレクターが、「オラオラ!他のアイドルにこの曲が歌えるかっ?」ってことで、シングルカットされたんだと思うんだよなあ。
(※個人の憶測です。笑)
(でも、ま、シングルA面とするには、ちょっと冒険の曲ですよね。)

あと、個人的に大好きな、この曲も聴いていただきたい!

「唇のプライバシー」(「日本レコード大賞」金賞受賞時)

これもカッコいい。
デビュー5年目、歌になると「貫禄」の「圧倒歌唱」なんだけど。
トークになると、いつも通りの河合奈保子氏なのが、とっても良いです。




〈3人目〉84年4月デビュー

長山洋子

いや、「民謡出身」アイドルは、ねえ、ちょっと「反則」感があるけれども。(笑)
でも、今の「演歌歌手」としての活躍しか知らない人が聴いたら、ビックリするんじゃないかとも思うわけです。
と、いいますのも。
やはり「民謡」出身の歌い手というのは、歌がしっかりしている反面、POPSを歌ってもどこか「民謡感」がどうしても残ってしまうところがあるもので。
で、長山氏も、デビュー曲「春はSA-RA SA-RA」の頃は、まだ少し「民謡感」が残っていた気がするのだが。
しかし、デビュー2曲目、この頃には完全にそれが消えている。
そこがまずお見事。

「シャボン」

個人的には好きな曲ではあるのだが。
――それにしてもこの曲、桑田佳祐氏の作詞・曲とはいえ、デビュー2曲目にしては地味と言えば地味な気がしないでもない……。(笑)
しかし、「確かな歌唱力」を見せつけるためにあえてバラードで勝負をかける、というのは、「歌が上手いアイドルの戦略」としては、割ととられがちなところではあったかもしれない。

そんな「正統派アイドル路線」楽曲も紹介しつつも。
やはりここら辺の曲のほうが、当時をご存知ない方々には、「演歌の長山洋子が?!」と驚いてもらえる気もするので。

「ハートに火をつけて」

ユーロビートの洋楽カバーを歌う事が多かった時期のシングルだが、この曲は中原めいこ氏の作品。なかなかカッコいい。

アイドルPOPS歌手としても、「ヴィーナス」から5曲連続でオリコン・ベストテンヒットを出し、その上、演歌歌手としてもきっちり再ブレイクを果たした……なんて例は、後にも先にも長山洋子氏だけではないかなあ?
「歌手としての確かな実力」を認められ、その信頼があったからこそ、長らくレコード会社も「多ジャンルに渡って」チャレンジできた、というところもあるだろうしなあ。
いや、これは凄いことだと思います。




〈4人目〉85年4月デビュー

本田美奈子

いや、そりゃあもう、このテーマで美奈子氏を出さないわけはないでしょう?

とはいえ、美奈子氏の曲も、ここまで様々な記事で、たくさん取り上げてしまった。
激しいダンスパフォーマンスをしても、ちゃんとまとめる、その安定感をご紹介したいところだから、「Oneway Generation」「HEART BREAK」「悲しみSwing」等々でいきたいところだが、これらもまた、別記事で紹介済み。
――デビュー時から圧倒的歌唱力だった「殺意のバカンス」でいこうか?とも考えたが、これもまた紹介済みであった。

と、なると、やっぱりこの曲か。

「Temptation~誘惑~」

この次、86年からの美奈子氏は「1986年のマリリン」等々の「飛び道具」を連発するわけであるが。
私はこの「Temptation」の「正統派」あるいは「落ち着いた」POPS路線で攻めたほうが、良かった気がしてならないんだよなあ。
あるいは、ちょうど85年のこの曲から、86年を飛ばして87年の打線に繋いでくれたら、もっと美奈子氏は更なる「大ブレイク」をしていたのではないかと、私は思っているのだが……。




〈5人目〉85年7月デビュー

森川美穂

あれ?森川美穂氏を、アイドルに入れちゃう??
と、思われる方もいることでしょう。
87年後期あたりからの、「ロック路線」のほうが、ヒットチャートを賑わした感もありますしね。

しかし、このデビュー曲の頃は、「THE アイドル」という感じだったかと思います。(御本人は当時から、そういう売り出し方は不本意だったようですが。)

「教室」

名曲。――そう、「アイドル」のデビュー曲としては、内容的にちょっと「変化球」ではありますよね。
サビが「♪ 突然ですが、退学します」ですからね。
でも、ボーカリストとしての表現力がある森川氏だからこそ、「この曲でのアイドルデビュー」も、成立したのだとも思われます。




〈6人目〉85年8月デビュー

森口博子

ね?「押さえるべきところは確実に押さえている」ラインナップでしょ?(笑)

いや、だって、「80年代デビューの歌唱力があるアイドル」のテーマで、この方をまた、外すわけにもいかないでしょう!
音程だけではなく、「声に表情がある」のが素晴らしい。
聴いていて、歌に引き込まれますよね。

いや~、聖子のアイドルPOPS界登場から5年、いよいよ、「機は熟して」というところだろうか。
80年代前半、「更なる進化を遂げ、いっそう花開くアイドルPOPS」のその「満開世界」を聴きながら育ったであろう、「歌心ありあり」の、「アイドルPOPSとは何たるか」を心得ている、そんなアイドルPOPSシンガーが、続々登場してきた、80年代中盤であります。

「水の星へ愛をこめて」

今回も全曲「生伴奏動画」でどうしても揃えたい!と、探して探して。
――よかった~、あったよ~。
(この曲、なかなかなかったんですよね、生バンド伴奏版。)
(でもゴメンナサイ、上の動画は、YouTubeに飛んでしまいます。)

いや、これも同じ曲なのだが、カラオケ伴奏のものだと、一瞬「口パク」かと思うほど、つまりそれほど歌が安定していて上手い。

(でも口パクではありません。一番高音の「♪呼び合う~」の箇所を聴くとわかると思います。)




さて、そろそろ。

ここまで読んでいるあなたは、こうお思いになるのではないかと。
「記事冒頭で、マニアックなラインナップって言ってなかったっけ??
うーん?どこが??
みんな、歌手としてブレイクした方ばかりじゃない?」
と。

――ここからですよ!

今回、何故私が「デビュー順」に並べたか。

それは、80年代後半に行くに従って、「確かな歌唱力は持っていたのに、何故かブレイクには至らなかった」アイドルが、たくさん見受けられるようになってくるからです。
ホントに謎!80年代の音楽界って!
――みんな、いい曲も歌っていたのになあ。
うんうん、今聴いても、本当にいい曲だと思うわ。

では、引き続きいってみましょう!


〈7人目〉87年6月デビュー

伊藤智恵理

このジャケ写も好きなのだよなあ~。
曲の内容とは合ってないけど。
(裏ジャケのほうが合っている。)

ほら来た!伊藤智恵理氏である。
「後年再評価された」アイドルの筆頭ではないだろうか。
いや~、今見返しても、「何故、当時はブレイクしなかったかなあ??」という感想。――好楽曲がめちゃくちゃ多いのになあ。
というか、YouTubeにある智恵理氏の歌唱動画のコメント欄にも、そんな意見が目立ちます。(自分だけが思っているわけじゃなかった!)

「トキメキがいたくて」

さて、この曲、実は他の記事で既に紹介済みなんですよねえ。
――それなのに何故、再度この曲を挙げざるを得なかったか。

それは、「生伴奏の歌唱動画が、他の曲ではなかなか見つからないから」なんだよ~。
うーん、80年代も終わりに近づくにつれて、テレビの、例えば「音楽番組」内ですらも、「バンドの生伴奏」が減り「カラオケ伴奏」が主流になってくるわけで。……やだ~!つまんな~い!
生オーケストラや生バンドの伴奏を従え、そこで歌えてこそ、「歌唱力アイドル」の称号を手に出来るというものなのにぃ~。
(これは完全に※個人の趣味と感覚です。笑)

ホントは、今回はこの曲をご紹介したかったのだが……。
ええい、もういいや!
カラオケ伴奏(その上、季節はずれ)だけど、挙げてしまう!

「雨に消えたあいつ」

今聴いても名曲。
――俺、この曲、カラオケで歌いたい。(余計な一言。笑)

でも、この曲も、伊藤智恵理氏が歌ってこその、この「せつなさ」だよねえ。



〈8人目〉87年12月デビュー

小川範子

歌が数分間の「一人芝居」だとするなら。
アイドルPOPSの世界と言えども、それはもう、「天性の俳優」小川範子氏の「独壇場」になってもいいはず、なのである。
(――言おうとしていることが全く伝わってなかったらゴメンナサイ。笑)
歌番組のスタジオすら「舞台」に変えてしまう。
あとは聴く側にそれをキャッチし得る「感受性」さえ、当時備わっていたなら。
――うーん、時代が悪かったのか。
「じっくり歌手の歌に耳を傾ける」時代だったら、もっとブレイクしていた気がする歌手の一人。

そして「生バンド伴奏」。
その動画が存在する「永遠のうたたね」「桜桃記」「ひとみしりAngel」は、もう別記事で紹介してしまった。
その他、80年代中で見つかったのはこの曲しかなくて。

「夏色の天使」

うん、この曲、「明るい、いかにもアイドルPOPS」な曲調で。
でも……でも……なんか小川範子ファンからは、「そこじゃなーい!!!」という声も聞こえてきそうな。(幻聴。笑)

と、いうわけで、こちらの曲も紹介させてください。
90年代リリースの曲になってしまうんだけど。
でも「小川範子は、これだよ、これこれ!」と、思ってもらえると思います。
「3分間の一人芝居」をご覧くださいませ。

「愛されすぎて」

小川範子氏、まだまだ、これからも、音楽活動は続けて欲しいなあ。
(今は小休止されているようだけれど。)



〈9人目〉88年2月デビュー

姫乃樹リカ

スカウトされたのは82年、歌手デビューが88年だから、「6年越しの念願かなって」というところだったのだろう。
でも、これだけ歌えるなら、「粘ってみる価値はあり」だったのかと思うし、歌える歌手の場合「アニメ主題歌」等の仕事もちゃんと回ってくるわけである。(デビュー曲「硝子のキッス」は映画版「めぞん一刻」の主題歌。)
そして、姫乃樹氏、歌手活動は、バンド形態で今現在も継続中のようだ。

で、やはり、「80年代当時の生バンド伴奏動画」が、姫乃樹氏も、なかなか見つからず……。
スミマセン、他の記事で既出ですが、この動画を紹介させてください。
私の「めちゃくちゃお気に入り」です。

夢いっぱいで、「アイドルPOPS」に求める全てがここには詰まっており、つい何度も見てしまう。
――まるで自分が「ザ・ベストテン」に出演できたかのような気分になります。(余計な一言。)(二回目なので警告。笑)

「もっとHurry Up!」



さて、いよいよ。

〈10人目〉88年10月デビュー

なんですけど……。

探せど探せど、どうしてもこの方の「生伴奏歌唱」動画が見つからない。

でも、……でも、……どうしても紹介したかったので!

深津絵里

「アプローチ」

(と、いうわけで、歌唱動画は「カラオケ伴奏」のものでお届けしました。)

「YOKOHAMAジョーク」と迷ったが、こっちにしてみました。

いや~、「この動画のこの人」が、2023年にデビューしたら、ちゃんと「歌手として」大ブレイクするんじゃないかな?(笑)

深津さんが「歌える俳優」であるというのは、割とよく知られている話かと思いますが。(これまで、映画の作中で歌うシーン、いくつかありましたもんね。)
改めて聴くと、アイドル当時から、上手いですよねえ。
深津さんは歌手活動期間中にアルバム2枚を出されていますが、ちなみに私、2枚ともバッチリ持っています!(笑)


やはり、歌って、音程やリズム感だけ整っていても、「聴いている人の心」まではなかなか動かないわけです。
では、何が人の心に作用するのか。
――これって、言うなれば、歌い手自身の感情「移入」の力というより、感情「誘導」の力なんだと、私は思います。
だって、「感情的に歌われている歌」だからといって、必ずしもそれら全てに、聴いているこちら側の心が乗っかる訳でもないじゃないですか?
早い話が、「聴いている人の心を動かす」歌って、なかなか、言葉というか理屈というかでは説明できない。
説明はできないけど……でも、「一聴しただけで」、それがある歌かはどうか、わかってもらえるものなんじゃないですかね??

「人の心を動かす歌声」を持っている、そんな「80年代アイドル10人」(だったでしょ?)の曲を、今記事ではお届けいたしました。

と、いうわけで。

80年代にも、歌が上手いアイドルは、いくらでもいたんです!

当時の、聴いている側の大衆の「耳が節穴」だっただけです!!
(言っちゃった!笑)

本日は以上です!
ここまでお付き合いいただき、どうもありがとうございました!






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