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  • 木曜22時大奥

  • 【大河ドラマ】光る君へ

    『光る君へ』について少々……。

  • 【ドラマ月22時】春になったら

    ドラマ『春になったら』について書いたものを集めました

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月組公演『Eternal Voice 消え残る想い』

間もなく東京宝塚劇場での上演が始まる月組公演『Eternal Voice 消え残る想い』 今作は月組トップスター月城かなとさんとトップ娘役海乃美月さんの退団公演となる。 舞台はヴィクトリア女王統治下のイギリス。月城かなとさん演じるユリウスは考古学に傾倒し、アンティークハンターとして各地に赴く日々の中、ある首飾りを見る。それはメアリー・スチュアートの遺品とされ、ユリウスはその首飾りから自分を呼ぶ声を感じとる。そんな中、ユリウスは超常現象を研究する友人の元を訪れ、海乃美月さん演

    • ミュージカル『王様と私』 梅田芸術劇場公演 観劇

      5月4日に大阪公演初日を迎えた『王様と私』シャムの国王には今回がミュージカル初挑戦となる北村一輝さん、家庭教師のアンナの役には元宝塚歌劇団花組主演男役の明日海りおさんが迎えられる。 物語はシャム(現タイ)を目指し船に乗るアンナの姿から始まる。ふわふわのドレスに身を包んだ明日海りおさんの登場に客席では一斉にオペラグラスが上がる。この描写にセリフはなく、動きだけで、新しい場所を目指すアンナの心情を表現する。 さらにアンナがシャムに到着すると、そこには凝り固まった風習の中を生き

      • 【ドラマ木曜22時】大奥 第十話 それぞれの志ともどかしさ

        九話の最後、明かされた家治の真実に動揺する倫子だったが定信からの手紙により、その出生の事実について知る人物を見つけ出す。そこで知らされたのは、家治は徳川の血筋であるということと、家治に告げられていたことは田沼の陰謀による嘘だという事実だった。政の才を持ちながら、自ら堕落した田沼に憤慨する家治。一方で、大奥総取締り役を務める松島にも家治を守りたいと願う強い信念があった。様々に明かされる登場人物たちの過去の中、定信だけはその怒りを鎮められずにいた。ついに、定信の魔の手が忍び寄る。

        • 【ドラマ木22時】大奥 第九話 弾かれたものたちの逆襲

          家治の後継が家基に決まり、争いも治るかと思われたが、家基に定信の魔の手が忍び寄る。政の恨みや妬み、策略に翻弄される妻たちは日に日に心を病んでいく。その中で、壁ができたままの家治と倫子だったが、家治はついに自分の真実について明かし……。 次々と起こる衝撃の展開に「ここまでしなければいけないのか」とため息が出るような今回。田沼と高岳の策略も陰湿さを増していく。家基を奪われ失意のどん底にいる知保、我が子を守るために心を鬼にするお品、それを見て絶望する倫子。様々に心を病む中、影の悪

        月組公演『Eternal Voice 消え残る想い』

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        記事

          【大河ドラマ】光る君へ 第八話 それぞれの執念と恨み

          愛する妻の忯子を亡くした悲しみを拭いきれない花山天皇は思いついたことの全てをしようとするが、政は疎かになっていく。それを咎める右大臣兼家は病に倒れる。命も危ういとされた兼家だが、その原因は忯子の霊が取り憑いたことであると言われ、祈祷を繰り返している。一家の非常事態に揺れる右大臣家。兼家の三男・道長も例外ではなかった。そんな中、道兼は為時に近づいてくる。自分の恵まれない寂しさを訴え、ついには為時の家を訪ね、まひろと対峙する。 今回の動きとして気になったのは、道兼の言動であろう

          【大河ドラマ】光る君へ 第八話 それぞれの執念と恨み

          【大河ドラマ】光る君へ 第七話

          道長への想いを断ち切れないまま苦しむまひろは、何か打ち込めるものを探そうと散楽の台本を考え始める。まひろの作った話を聞いた直秀は上演を決め、見事に好評を得る。しかし、それが右大臣家を侮辱するような内容であったことから、大騒動となる。 一方、打きゅうの試合をすることとなった道長は足りない人数を補うため、直秀を招く。それを見ていた女性たちはそれぞれに男性たちを評価する。まひろもいる中、今まで恋の気配のなかった倫子は、道長へ心惹かれ始める。帰り際、男性たちが女性を評価する話を聞いて

          【大河ドラマ】光る君へ 第七話

          【ドラマ木曜22時】大奥 第八話 苦しみの中で知るそれぞれの想い

          早すぎる出産を迎えた倫子は、家治を遠ざけ、たった一人出産するが、結果は死産であった。その事実を受け入れられず苦しむ倫子の元を訪ねようとするお品だったが、すでに別の部屋子となり側室となった手前、それもできない。倫子が一人苦しんでいる中、お品の懐妊と出産で倫子の心はさらに揺れる。そんな中、松平定信から贈り物が頻繁に届くようになるが、それも陰謀の一片であった。苦しみ続ける倫子に手を差し伸べる家治は、ついに田沼にも屈しない強さを発揮し始める。 倫子にとっては苦しみの底となった今回、

          【ドラマ木曜22時】大奥 第八話 苦しみの中で知るそれぞれの想い

          【ドラマ木曜22時】大奥 第七話 卑劣な陰謀と妬みに翻弄される登場人物たち

          倫子の懐妊を妨げていたのは、松平定信だと判明した。彼の向上心が家治と倫子にさらなる悲劇をもたらすことが予想される中、貞之助との密会がバレたお品は、そのことを咎められ田沼から家治の側室になるように迫られる。牢に入れられた貞之助を助けるため、お品はその要求を受け入れる。それは実に倫子の懐妊が分かった頃のことであった。側にいたいときに倫子の力になれないことを悔やみながらも、お品は倫子への裏切りの夜を迎える。その事実にショックを受ける倫子は、突然産気づき……。 田沼の卑劣な陰謀に翻

          【ドラマ木曜22時】大奥 第七話 卑劣な陰謀と妬みに翻弄される登場人物たち

          【ドラマ木曜22時】大奥 第五話

          家治が知保と過ごしたことに心穏やかでない倫子は、意気消沈したまま過ごしている。そんな中、オランダ商館長を城に招くこととなる。そのもてなしとして琴を披露する人を選ぶ際、落ち込んだままの倫子は立候補をする気すら起きない。その隙に知保に決まってしまう。家治の役に立つため、必死に努力する知保だったが、大奥の妬み的となり、邪魔をされてしまう。それに気がついた倫子は助けの手を差し伸べて…。 どんなに嫌がらせを受けても、嫉妬を募らせても、決して黒く染まらない倫子の優しさが知保を救った今回

          【ドラマ木曜22時】大奥 第五話

          【ドラマ木曜22時】大奥 第六話 不穏な影と登場人物の変化

          家治の子を身籠った知保には以前にも増して嫌がらせが続く。そんな知保を倫子は懸命に守るが、知保からも周りからも屈辱的な仕打ちを受けてしまう。その上に、生まれてきた子が若君だったことにより、倫子の心はさらに乱れる。そんな中でも倫子に仕えるお品は貞之助との密会を続けており、それを目撃されてしまう。さらに松平定信も何かを心に決めた様子。不安を募らせる倫子のそばで、さらなる悲劇の影が動き始める。 知保の懐妊により倫子の心は乱れ、家治との間にも分かり合えない部分が生じ始める。しかしなが

          【ドラマ木曜22時】大奥 第六話 不穏な影と登場人物の変化

          【ドラマ月22時】春になったら 第六話 現実味を帯びた雅彦の病

          結婚をやめると決断した瞳と一馬。瞳は心配事の絶えない中、仕事に明け暮れている。一方で、塾講師として勤める一馬は芸人を諦めきれず、ネタづくりを続けている。そんな中、雅彦はついに職場に病気のことを伝える。衝撃を受ける職場の人にも笑顔を絶やさず、話をし続ける。そんな父への心配がたたり、ついに倒れてしまった瞳を思う友人たち。雅彦の一馬に対する気持ちにも変化があり……。 雅彦は職場に伝え、瞳を誰に任せるか決め、少しずつ自分がいなくなる準備を進めていく。その空気は雅彦の病気に現実味を持

          【ドラマ月22時】春になったら 第六話 現実味を帯びた雅彦の病

          【ドラマ月曜22時】春になったら 第五話 誰かのために、何かを選ぶ…

          今回は、それぞれがさまざまに決断を下す回だった。結婚をやめる一馬と瞳。自分がいない方がいいと家出をした龍之介。瞳の幸せのため一馬に牽制する岸。 誰かのためを思い、各々が下した決断が交錯する回となった。 それぞれが下す決断の全てが、誰かのためーー。 でも、その全てが「そうじゃない…」 誰かのためだからこそ、誰一人として譲れない。 切なくて苦しくて、愛に満ちた第五話だった。

          【ドラマ月曜22時】春になったら 第五話 誰かのために、何かを選ぶ…

          【大河ドラマ】光る君へ 第六話

          母の死に関わる道兼のことを知ったまひろは、距離を取るため左大臣家に通い続けることを選んだ。そんな中、道隆が主催する漢詩の会に呼ばれ、まひろも出向く。そこには、同じ時代を生きるもう一人の才女、ききょう(のちの清少納言)も姿を表す。まひろとききょうの二人は、その才で見事に漢詩を理解し、評価していく。そんな中、道長の作った詩にまひろは心を動かされ……。 漢詩の会といえば、「与えられた言葉を用いて漢詩を作り、披露する」という遊びである。教養があるからこそ成り立つ集まりであり、そこに

          【大河ドラマ】光る君へ 第六話

          【ドラマ土23時】恋する警護24時 第五話 今時珍しいほどの女性キャラ

          過去の事件を追いながら、警護も続ける北沢辰之助。漆原の会社のパーティーの警備をすることとなる。そこには、里夏や辰之助の元カノ津田結子も参加する。不穏な空気の漂う中、里夏に遭遇した結子は、辰之助の過去の事件を煽るのはやめてほしい、と忠告する。辰之助の人生を守るために手を引き、司法に委ねるよう告げる里夏だったが、辰之助は耳を貸さず、ついに真犯人と接触を図り……。 危険を顧みず真相に迫る辰之助の身の上を案じ、ハラハラさせられる展開となった今回だが、里夏と辰之助の恋愛模様も同じだけ

          【ドラマ土23時】恋する警護24時 第五話 今時珍しいほどの女性キャラ

          【ドラマ木22時】大奥 第四話 家治の過去とそれぞれの想い

          家治の側室となった知保。早速お渡りがあったが、倫子同様何もないまま、朝を迎える。しかしながら、知保が側室となったことで倫子の中の感情が動き始める。 「負けたくないと思ってしまったーー」 倫子の中に芽生えた嫉妬心は、家治への思いに気づかせる。 そんな中、松平定信と再会した倫子は、定信が幼いときの友人まさまるであることを知る。昔を思い出し町を散策する2人だったが、定信には倫子を想う特別な思いがある。 大奥での倫子の生活を案じた定信は、家治を訪ね牽制する。そのことで家治の中にも嫉妬

          【ドラマ木22時】大奥 第四話 家治の過去とそれぞれの想い

          【ドラマ火23時】リビングの松永さん 第五話 「私は松永さんのことが…」

          松永の誕生日が近いことを知った美己は、プレゼントを買うため、凌のいるところでアルバイトを始める。しかし、そんなことを松永が許すはずもなく、美己は隠れて働くこととなる。 懸命にアルバイトを続ける美己だったが、客の1人に目をつけられて後をつけられる。 心配を募らせる松永に対し、健太郎は「手を出す気がないなら口出しする権利もない」と言う。松永は自分の中の美己に対する気持ちに違和感を覚える。 今回、最も大きな展開となったのは美己の口をついて出た「私は松永さんのことが…」という台詞だ

          【ドラマ火23時】リビングの松永さん 第五話 「私は松永さんのことが…」