「なにか?ありそう!ありそろう」 鞆の浦の目的地となる場を目指して
こんにちは。
鞆の浦を拠点に活動する、つながりとあなたの選択に寄り添う会社「コト暮らし」です。
2023年2月13日から、古民家カフェ「鞆の浦ありそ楼(通称:ありそろう)」を運営しています。
夫婦で運営をはじめて、3ヶ月間の月日がたちました。それは本当に手探りの連続で。
最初はドリンク類だけの提供でしたが、一緒に楽しめるおかしの存在が大きいことに気がついたり、地元の方と外から来てくれた方がうまく交わるためにできることを考えたり、場をいかしていくためにポップアップイベントを開催してみたりと、実験をひたすら続けています。(手探りis楽しい)
自分たちがやっていきたいことや地域として求められていることなどを考えたり、その双方が交わる点とはなにかを考えたり、場づくり未経験の夫婦2人で一歩ずつ歩んでいます。
より自分たちの生き方と向き合うために、「ありそろう」という場に対してどんな想いを込めたのかを伝えるために、この度お店のロゴマークをつくることになりました。考えはじめてから、気がつけば2ヶ月。それがついに完成!
本noteでは、そのお披露目と改めて「ありそろう」をどんな場にしていきたいのか?についてお伝えさせていただく機会にできればと思います。
目的地となる場を目指して
では、早速新しいロゴマークをお披露目していきますね。
ばばん!
どうですか?
可愛くないですか?
このマークにはこんな意味が込められています。
「何かありそうな予感」
そんなワクワク感を持って、のれんをくぐってほしい。もちろん約束する価値提供もあるのですが、それだけでは終わらない偶発性が伴うカフェを超えた体験が生まれる場にしていきたい。
そして、鞆の浦という地域を目指してきてくれるのも嬉しいのですが、「鞆の浦のこのお店を目指そう」といった目的地となる場にしていきたいという想いも込めています。
このロゴは、私たち夫婦とデザイナー神岡真拓くんとの対話からはじまりました。(真拓くんは「ここち」という屋号で活動しています)
いろいろ話すなかで真拓くんが拾ってくれたのが、「目的地となる場所にしたい」という想いでした。それを狼煙として表現してくれて、素敵なコンセプトまでつくってくれた真拓くんには感謝しかありません。
今回のロゴマークをお披露目するにあたり、真拓くんからも素敵なコメントをいただきましたので、こちらに置かせていただきますね。
「なにか」とはなにか?
このロゴマークの活用イメージはこんな感じになっています。(お店の正面イメージ)
「コーヒーと、おかしと、なにか」
この場がどんなものを提供するのか?を端的に表した看板です。
この「なにか」。
それは一体なんなのでしょうか?
そもそも私たちはこのカフェをはじめるときに、「中と外をつなぐ架け橋になりたい」という想いを抱いていました。「カフェがしたい」という気持ちよりも、「中と外をつなぎ、そこからコミュニティを生み出し育んでいきたい」という想いが前提としてあります。
そこから考えると、この「なにか」は、はじめましての方とのコミュニケーションかもしれないし、コミュニティそのものの出会いかもしれません。
また、カフェ機能だけではなく、縁のある方のアイテムを揃えた雑貨屋さんでもあり、鞆の浦に眠ったものを掘り起こす古道具屋さんでもあり(今後着手予定)、あらゆるひとを応援していくイベントスペースでもある。
コーヒーとおかしだけで終わらない、なにかがある。
この場の価値をつくるのは、その場にいる全員。
それが「ありそろう」という場のあり方なんです。
僕らが約束できる価値が「コーヒーとおかし」といった飲食物や場でありつつ、「なにか」にある価値は僕らが決められるものではなく、その場に来てくださる方ひとりひとりの中に起こるものだと考えています。
つまり、「ありそろうに来て、これがよかった!」と話せるのは僕らではなく、遊びに来てくれた皆さんひとりひとりなんです。だからこそ、「この場の価値をつくるのは、その場にいる全員」という捉え方をしています。
また、地域に対しても、関わってくれる個人に対しても、いい流れを起こしていきたいと思っています。この場が地域や個人の何かを変えるかもしれないし、何も変えないかもしれない。それはわかりません。
ただ、場を通じてひとりひとりの選択に寄り添うことはしていきたいですし、小さなエネルギーとご縁を紡いでいく場になるといいなと考えています。
狼煙に気づいて足を運び、
そこで「なにか」と出会い、
新しい「なにか」を感じ取る
それが「ありそろう」で体験してほしいことだなと、今回のロゴマークをつくる過程で描くことができました。
偶発性・身体性を楽しめる場に
コロナウイルスの影響により、オンライン化が一気に進みましたよね。
便利さを感じる一方で、足りないなにかを私たちは感じていました。それは「偶発性」と「身体性」だったと思うんです。
「雑談が減った」
「新しい出会いが減った」
「身体性こそが、現代において大切だ」
など、この数年さまざまな場所で見るようになった文言です。
そこに関しては私たちも同じ気持ちで、この数年どこか感じる寂しさみたいなものは、きっと偶発性と身体性いったものがつながっているんだと思うんです。
思いもしなかったコト・ひととの出会い
身体でコミュニケーションを取ること
何もないを味わい、感じること
そんな「偶発性」と「身体性」を、楽しめる場にしていきたい。
オンラインの場づくりもしている弊社ですが、改めてリアルの場づくりの価値と向き合っていきたいと思っています。
そして、これは仮説なのですが、この「なにか」に惹かれて集まってくる方はきっと偶発性を楽しめる方だと思うんです。偶発好きが集うことで、場の偶発性が高まっていくんじゃないかなとも描いています。(偶発を殺すのが「予定調和」だとしたときに、それが極力ないことで偶発の純度が高まるイメージ)
「なにか」を掲げる場をつくるとどうなるのか?
その景色を見ることこそが、私たち自身楽しみにしていることです。
最後に
このイメージ画の実現は6/3からを予定しています。
この日は、4年ぶりの鞆の浦での花火大会の日。
まち全体が盛り上がる日に、ありそろうも新しい一歩を踏み出していきたいと思います。(ちなみに息子の誕生日でもあるので、公私ともに盛大な一日になりそうです)
ぜひこの日は、お店に遊びにきてくれると嬉しいです。そして、来てくれた時に感じた「なにか」を教えてくださいね。
それでは!
※お店についてはInstagram公式アカウントにて発信していますので、フォローしてもらえると嬉しいです!
▼お店のInstagram
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