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こどもとあそぶ。ことばであそぶ。〜⑧奥が深いおままごとの世界〜

子どもの年齢によって変わる遊びのかたち

前回投稿はこちらです。

セリア「プレイシート」と「おままごとセット」の紹介

子どもはおままごとが大好き。「いや、うちは男の子だから、おままごとはあんまり……」とおっしゃるパパママもおいでですが、おままごとの道具を見せて「先生とママはお話があるから、これで遊んでて」とお願いすると、男女関係なくほとんどのお子さんが嬉々として遊びはじめます。

立派なキッチンセットもたくさん販売されていますが、セリアの「プレイシート」も負けてはいません。シートにシンクやコンロの絵が描いてあるので、おままごとセットを加えれば十分楽しめます。

長く遊べるままごとセットは用意しておいて損なし!

ひとり遊びから、ことばやコミュニケーションにつなげる遊びへ

このおままごと遊び、道具さえ与えておけば子どもはひとりで自由に遊んでくれますが、どうせならことばやコミュニケーションにつなげたい!ということで、年齢ごとにオススメの遊び方を紹介します。「おままごとの相手って子ども目線で遊ばなきゃいけないから苦手なのよね……」というパパママも、これだけ押さえておけば照れずに遊べるはず。

1、2歳向け「オノマトペ」を使ったことば遊び

発語が出始めた子どもには、「声かけ」中心の遊び方を提案したいところです。そのときかける声はずばり「オノマトペ」。

オノマトペとは擬音語のこと。音をことばにしたものですね。犬の鳴き声を「わんわん」、車の走る音を「ぶーぶー」と表すのがまさしくオノマトペ。ほかにも状態を表す擬態語(星が「きらきら」など)もオススメです。
おままごと遊びの際に、「野菜をじゃぶじゃぶ」「にんじん、とんとん」などと、子どもの行動をオノマトペで言語化してみましょう。

繰り返しの多いオノマトペは、小さな子どもでも真似しやすいです

これなら、お客さんとして食べる役、のような演技も必要ありませんから、一緒に遊ぶハードルが少し下がるのではないでしょうか。

なぜオノマトペがオススメなのか。それは繰り返しの単純さが子どもにとってわかりやすいから。発語が出始めの子どもの言語発達を促すのに最適です。

3歳以上にオススメ「注文遊び」

ことばがある程度しっかりしてきた子どもとのおままごとでは、「注文遊び」はいかがでしょう。パパママが「お肉とピーマンを焼いてください」「にんじんとレタスとハムをお皿に載せてください」などと注文します。これは聴覚的把持(ちょうかくてきはじ)といって、聞いたことを覚えておく練習につながります。

たとえば幼稚園・保育園で先生が「ぞう組さんはこの後お外に行くので、ぼうしをかぶって靴下を履きましょう。行く前にお茶も飲んでおこうね」と指示したとします。日常の園生活でよくある光景ですよね。でもこの指示、①ぞう組さん②お外に行く③帽子をかぶる④靴下を履く⑤お茶を飲むという、5つもの指示が入っていることになります。ということは、5つ聞いたことを覚えておく(把持しておく)必要があるんです。集団生活を送る上での聴覚的把持の能力の大切さがおわかりいただけるかと思います。

ちなみにこの聴覚的把持、おままごと以外にもいろんなパターンで遊べます。ポケモンが好きな子なら「ピカチュウとリザードンちょうだい」といったふうに。なんでもかんでも知育につなげる必要はありませんが、好きなおもちゃは楽しいし、その遊びにパパやママが参加してくれるというのは、お高めの知育教材よりも子どもの能力を大きく伸ばす機会になってくれそうです。

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