杉本昇太

大学時代にコンテンポラリーダンスに出会う。

杉本昇太

大学時代にコンテンポラリーダンスに出会う。

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【レビュー】1(忘)LDK@house next doors

『1(忘)LDK』は、鴨長明の『方丈記』にインスパイアされた作品だ。演出家・劇作家山田カイルが書いた指示書を元に、アーティストがソロパフォーマンスを創作するプロジェクトだ。抽象的な指示書は、多彩な解釈を可能にする余白を残し、アーティスト事にまったく異なる作品が生まれる。 今回は、初演からパフォーマンスを続けている野田容瑛と、国内外での活躍するダンサー・中間アヤカ初演の二本立て。 会場は、中間アヤカが神戸・新長田の長屋を改装して今年4月にオープンしたパフォーミング&ミーティ

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    • 【レビュー】夜のことば9

      関西を拠点に活動するユニット・セレノグラフィカ(阿比留修一、隅地茉歩)と、ダンサー・美術家の升田学による毎年恒例のプロジェクト。今年も、旧岡田家住宅の座敷と酒蔵で上演された。筆者は座敷公演を鑑賞した。 毎年、3作品ずつ上演する。作品の展開はすべて非論理的で連想的だ。前回の公演のラストシーンが、今回の冒頭になる。電車のパンダグラフが付いたキャップを被った阿比留が、線路を模した色とりどりの毛糸を敷く。やがて、阿比留は雲の形にまとめた白い綿をいくつか並べ、座敷に天空を創造する。

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      • 【リポート】ストレンジシード静岡2024

        すべての人に開かれたフェスティバル劇場を飛び出し屋外でパフォーマンスをするシアターストリート。毎年GWに開催される「ストレンジシード静岡」は、日本を代表するストリートシアターの祭典である。9回目の開催となる今回は、新緑あふれる駿府城公園周辺(PARKエリア)と、静岡市役所・葵区役所および青葉シンボルロード(CLTYエリア)の2会場で実施。 フェスティバルがプロデュースした作品を含むハイクオリティなコアプログラム2組。フェスティバルとタッグを組んだアーティストによるオフィシ

        • はじめまして

          自己紹介 舞踊評論家を目指しております杉本昇太と申します。 普段はNPO法人DANCEBOXのスタッフをしております。 こちらの方に、公演評やリポートをあげていくことにしました。 どうぞよろしくお願いします。 〈2024年5月〉

        【レビュー】1(忘)LDK@house next doors