見出し画像

【お絵描き雑記】二次創作からしか得られない栄養もある

 こんばんはこんにちは、アラ明日です。

 過去、一次創作もしなかったわけではない創作好きですが、現在は二次創作にどっぷりと浸かっております。
 二次創作の世界に身を置いていたのは人生約50年の内のほぼ10年程度(第一期5年・第二期5年)と意外と短い上に、最近の二次創作熱に浮かされる前に17年のブランクを抱えているということに気付いて、こうした雑記に着手して良いものかどうかは悩むところですが「それってあなたの感想ですよね?by.ひろゆき」なマインドで軽く読み流して頂けましたら幸いです。

二次創作の良いところ

 まずはこれを語らなければ始まりません。
 一次創作と最も違うところ、それは「誰もが既に知っているキャラ、もしくは世界観」があり、ある程度の概念を説明なく他人と共有出来る、というところです。
 美形だとか、BLだとか、そんなものは枝葉末節に過ぎないのです。

 登場するキャラの見た目、どんな性格か、人格を形成する属性など、面倒臭い説明をすっ飛ばしていきなり本題に行ける。これほど手っ取り早いことはありません。
 そこで、本編では語られない日常生活、本編では語られない過去、本編ではあまり活躍の見られなかった・退場してしまったなどのキャラのif設定または物語などを妄想しては盛り上がります。

 二次創作というのは、つまるところ一般人の感覚よりは行き過ぎた推し活の産物です。公式(本編・原作)からの供給だけでは渇望が満たされない種類の人種が確実に存在するのです。

  • 私の好きなキャラがタヒんでしまって悲しい!→生存・転生if

  • 嗚呼、あの時、あのキャラがこんな事をしなければ!→分岐if

  • あのキャラとこのキャラ、仲良過ぎちゃいますのん?→CP妄想(CP=カップリング、つまり恋愛関係、BLが話題に上りやすいが普通に男女も女の子同士もあるある。最近では性別気にしない人も多い印象だし、実は自分もそうです。可愛ければ何でも良いよ)

  • もはや何でもありと思われる異世界if。現パロ、女体化・男体化、幼児化、モンスター化など。各種合わせ技も多い。

 なので、二次創作のキモとなるのは、共感・共有であり、一次創作よりも描き手と読み手の境目が曖昧で、交流に重きが置かれやすい創作ジャンルなのではないかと思うのです。

 一般的な感性をお持ちの方からすると「このキャラってタヒんだよね?」「このキャラってこんな性格だっけ?」「このキャラとこのキャラって接点なくね?www」など、様々な疑問が湧くことでしょう。


 いいんです。彼らが描いているのは、自分の主観と感性を軸とした世界線の物語、それは平衡宇宙の物語であり、現行宇宙に生きている者には通常であれば目に触れることもない、触れても理解出来ない、理解するためにはその平衡宇宙に潔くダイブするしかない、そんな物語だからです。私達には、世界はこう見えている、ただそれだけのことなのです。(早口)


 二次創作者同士でだって、あるんです。解釈違い。それは描き手1人につき1つ以上生じる平衡宇宙。
 私自身は、多分、巻き込まれたことはないとは思う(内心モニョられていることは大いにありそう)のですが、原作をどう解釈するかでは各々相違があり、それは大きな論争、下手すると周囲を巻き込んでの戦争めいたものへと発展することもあるようです。
 ですが、それは単なる意見の相違であり二次創作界隈に限った話ではないので、この度は割愛したいと思います。

 私には思春期の娘がおりまして、先日、学校で「芸術鑑賞会」なるものが催され、親子で演劇を観る機会がありました。
 その中の一人のとても愛くるしいキャラを娘が気に入りました。それは最後に敵を倒すためのキーマンとなっており、立場としては敵の配下であって、最後の最後で自分のボスを裏切る、という、何とも少年漫画チックな熱い展開と難しい役どころを担うキャラでした。

 ロバですけど。

 観劇を終えて帰宅後、娘はそのキャラの愛くるしさと「ああだったら良かった」「ここはもっと掘り下げて欲しかった」「ていうか、◯◯が主人公で良い」などと熱く語るものですから「娘よ、その思いが『二次創作』の入口だよwww」と言うと「おかあが変な宗教勧めてくるwww」と笑いました。(私が二次創作者であることは開示済、お友達にもオタクはいるので特に偏見はなしだが、彼女自身は基本的に公式から提供されるものに満足するファン体質)

二次創作の問題点

 17年のブランクを経て二次創作界隈に戻って来た浦島な私。
 その間、ニュースなどで著作権の問題や同人作家の税金問題など、関係のありそうなニュースにはアンテナを立てては来ました。ですが、現場に身を投じてはいなかったので、体感としてどう変わったのかまでは分かりませんでした。

 一般の方から見て明らかに問題に感じられる部分、それは「人の褌で相撲を取っている」というところではないでしょうか。
 二次創作者の8〜9割は、その原作が好きで好きでたまらなくて「行き過ぎた推し活」に着手してしまっただけなのです。
 その原作の力を利用して稼ぎたい儲けたい、漫画家になる踏台にしたい、みたいな人はほぼいません。…と、思います。効率が悪すぎる…と思うんですけど、どうですか?(聞くんかい)

 しかし、アングラ・サブカルであった二次創作はいつしか日の目を見るようになり、その行き過ぎた推し活があまりにも過激な表現だった部分がメディアによってピックアップされ、二次創作に規制も入るようになり、また海外でも二次創作は盛んで、更に言えば金の成る木扱いされている部分も多いため(これは二次創作というより海賊版ですが)著作物と作家を守るために遅ればせながら法整備され始めたよ、という具合に、私の目には見えていました。

 ※すみません、この問題については本当に簡単に書けない問題かな、と思いますので、ここでは細々と日陰で二次創作をしている者の個人的心情のみを語らせて頂きます。問題になるレベルの二次創作をすることを推奨しているわけではありません。

 昨今のこうした問題は、世界にまで及ぶ社会的な問題を孕んでいます。もはや人間の目ではなくAIによって判断されるというのも怖いな、と感じてはいますがそこはまた別の問題になるので、この記事ではこの程度にしておきたいと思います。

二次創作をする理由

 そうした顛末のせいか否かはよく分からないのですが、私が同人界隈に生息していた頃よりも、現代はずっと一次創作の元気が良いように感じられます。逆に40〜50年くらい昔の雰囲気もあるのかな。(いつから同人世界知ってるんや)

 人の褌で相撲を取るよりも、己が実力で勝負すべきという、男前な人が増えたのでしょうか。
 かつて、同人誌とイベントという発表場所しかなかった時代は、素人の創作漫画など面白いかどうかも分からないものに手を出す猛者は少なかったのですが、Twitter(現X)やpixivなどで気軽に創作漫画を発表&読めるようにもなり、面白いとなればバズって更に拡散されるという循環で、同人誌を飛び越していきなり商業コミックス発行という強運者も現れるようになりました。

 これが世紀のSNS革命というやつでしょうか。共感こそ正義。

 斯く言う私も、pixivでこっそり?と一次創作にハマっています。1つは元傭兵ギャングBL、もう1つは異世界系アクション漫画です。異世界系アクション漫画については、世界観共有という題材について書きたいことがあるので、また気が向いたら別の記事にしますね。

 でも、私自身は、今は一次創作は読むだけで満足なんですよね〜。自分で描きたい!のは、今の推しのみ。もうね、この子さえ描いてれば満足なの、私は。的なのめり込みっぷり。
 正直、ハマった当初から、世の中の流れからはかなり遅れていたのですが(ピーク時からそのジャンルにいる方は物凄く減ったことを実感しておられました。私自身も、この1年間ですら実感しました)それでもハートがたくさん押してもらえるメジャージャンルを描きたいとは思わない。
 某鬼アニメで放映中のそっちの方が絶対にハートを押してもらえる(もちろん、推しキャラもいるし推しCPも各種ある)ので、娘には「おかあもそっち描けば?」と一度言われたんですが、反射的に言い返したんですよ。

 ハートが欲しくて描いてるんじゃあない!

 って。うーん、私ってば男前。
 娘には「あ、そう」って言われたけど。

 さすがに、閲覧数もなくハートも0とかだと凹むとは思います。何故かというと、「一緒にキャーキャー言いたい」からなのです。言う相手がいなければ、凹みます。
 でも、正直、言う相手が片手の数程度いれば満足しちゃうんですよ。私って。
 だって、学生時代なんて、それが基本でしたから。オタク仲間と盛り上がれればそれでオッケーでした。それに、学生時代は「絵を描く」「オタクである」というのがせめてもの共通項で、ジャンルや推しキャラなどは基本被りませんでしたからね。それでも、お互いにお互いの推しに理解を示し、それなりに楽しく盛り上がれてたし基本知識は仕入れて話題にもついて行けてた。

 まぁ、今、仲良くしてくださってる方がジャンル移動したらちょっと寂しいかな…。というのはあるんですが、描きたいと温めている漫画を描き切るまでは頑張って行こうと思ってます!

お知らせ

 noteにはオタク世界をご存じない一般の方も多くいらっしゃることと、私が自分の人生について書き散らしたためフォロワーさんもわりと一般の方が多いような気がしているため、pixivとの連絡通路は今のところ作らないつもりでおります。
 漫画やイラストなどは、noteに上げても恥ずかしくないかな〜(オリジナル味が高い)というものをピックアップして載せていきたいと思っておりますので、ご了承くださいませ。

 どうしても二次創作も見てみたいよ!と仰ってくださる奇特な方がおられましたら、ご相談頂ければ…と思います。わはは。こっ恥ずかしいものを描いているのでオススメはしません。(これはRとかって意味ではなく、本当に、自分がこっ恥ずかしいのであります。イイ大人でしたら、読んだ方もそんな生暖かい気持ちになるかも。一言で言えば、中学生っぽいです。狙ってやってますが)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?