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【陽の人生】お絵描き3度目の正直

 前回の記事で「完結」と書いてしまいましたが、ちょっと分析と今後の展望について書いておこうと思いまして、蛇足です。

 全3回、自分のお絵描き人生について総括してみました。自分で書いてみて気付いたことがあります。

 私って、いわゆるエンジョイ勢

 ストイックに求道するタイプの描き方ではありません。思い返してみれば、すごく小さい頃を除けば友達とワイワイオシャベリしながら描くのが好きだったかも。手よりも口がよく動いていたタイプかも。
 お泊り修羅場でも、作った惣菜と有名冷凍焼売をおみやに持ってって「私、メシスタントになりたい」とか口走ってた覚えがあります。(何しに行ったの)
 地方で近所に仲間がいなかった頃も、サイトに集ってくださった方とお絵描きチャットとかやりながら原稿やってた気がします。

 真面目に同人誌作ってた感じ、全然しないな! いえ、ちゃんと仕上げてはいました。

 自分を振り返るって、大事ですね。齢五十にして気付くとは。
 そして、かつてお仕事を上手くこなせず、すぐに嫌になって投げ出してしまった理由も、1つはここにありますね。

pixiv投稿してみた

 人生3度目のお絵描きブームを迎え、パッションの赴くままにエイヤッと漫画を描き散らしてpixivに投稿してみました。
 前回のマイブーム終了から早くも15年以上、その間、結婚妊娠育児と慌ただしく日常イベントをこなし、またその最中です。
 気付けば原稿をキレイに仕上げる環境もなかったため、コピー用紙とシャーペンで仕上げ、家のインクジェット複合機でスキャンして投稿しました。

 ジャンルとしては少年漫画二次創作。原作連載期間が長いためにファンはバラけます。推しキャラ登場回(敵キャラなので出続けません)がアニメ化されたのは5年ほど前だけど、そこそこ根強いファンが残っている、そこがマイジャンル。

 ついでに言えば、BLです。またもや首をひねるほどのエ□ス枠。自分で描く自信は今のところありませんが。
 人生3度目の深いBL堕ちとなっては、もう、心当たりしかありません。

 ああ、そろそろ更年期ね。はいはい。ホルモンバランスの変わり目ね。なるほど。

 話は逸れましたが。
 どうか、どなたかのお目に止まって少しでも気に入って頂けますように…。キレイなデジタル画がデフォのpixiv内では浮きまくりの荒い漫画だけど、今この瞬間のパッションだけは負けない…!(多分)

 そんな気持ちで、ポチッとな。

 結果は、今のところ一番ブクマ数を稼いでいる漫画がようやく3桁の大台に乗りました。(投稿は半年ほど前)閲覧数に対してブクマをいただける率(私は打率と呼んでいます)は、大体1/15〜1/30前後ってところです。

 ちなみに、閲覧数6桁〜ブクマ5桁〜の神絵師さまも多数いらっしゃる大手ジャンルです。神絵師さまになると、ホント、打率が1/3くらいの率なんですよね。凄や!

 ブクマして下さった方、ありがとう。
 読んで頂けている、思ったよりもブクマを頂けていることに、お調子者のアラフィフ、気を良くしました。
 まぁ、メンタル的にはこうした数値を気にしないのが良策なんでしょうが、見えてるからには何かしら試行錯誤の糧としたい。

 今までの私のスタンスは謎の自尊心発動で、向上心をあまり持ち合わせていませんでした。「私って、もうそこそこ描けるよね?」って、現在までの画力に胡座をかいていたわけです。
 その証拠に、驚くほど絵柄が変わっていません。自分の絵柄、大好きなんですよ!謎の自己愛。当然、画力も上がっておりません。
 多少の絵柄迷子はありますが、5年〜15年のブランクがあっても、基本的なところはほぼ変わらない。ブランクにも関わらずほぼ変わらないのも、逆にさすが昔取った杵柄ってことなのかな?(超前向き思考)

 凄いよね、何この自信www

 自分で読み返して笑えるwww

 さて。

 私の人生の中で真摯に絵や漫画と向き合えるのは、今このブームが最後なんじゃないか?

 そう、ふっと悟ったんです。

 すでに、老眼がヤバイ。体の不調も出るようになり、去年手術と入院を経験しました。コ□ナに罹患した時も、正直、死を覚悟した瞬間がありました。

 人生の最後くらい、好きなことに真摯に向き合ってみても良いんじゃないか?
 精一杯頑張らずにどこかで適当に手を抜いてきたお絵描き人生にピリオドを打ってみないか?

 お前も◯にならないか?(今更

 みたいな声が心の中で弾けました。

目標

 とは言え、人の子の親です。身体もそれほど頑強ではない。同居の義両親もいる。家や車のローンもある。パートにも行ってます。ぶっちゃけ製造ラインなんですけど、それなりに毎日楽しくやってます。

 日常生活は圧迫しない、でも、自分が満足出来るレベルでお絵描きに打ち込む。それが、当面の目標です。

では、何をするのか?

□ 基礎を大事にする
 30秒ドローイングを毎日やってみる。
 資料を見て描く。
 パーツ(手足、眼鏡などの小物)練習。

□ 精度を高める
 出来るだけ丁寧に細部まで描く。
 さいとうなおき氏とペガサスハイド氏を師と仰ぐ。(これについては、また後日別記事にしたいです)

 私は、この第三期お絵描きブームで、お絵描きと真摯に趣味として向き合おう、と決めました。
 まぁ、pixivで高ブクマ率(数)を叩き出せればもちろん嬉しいのですが、それは副産物として、意識の外にまずは置いておきたい。
 要は、まず自分が「今回は頑張ったなぁ」と、満足出来るかどうかなんです。これをやると終わらない、という完璧主義者の方もいらっしゃるでしょうが、私の場合、詰めが甘いので大丈夫です! 甘い詰めを甘くしないのが当面の目標です。無論、出来る範囲ですが。(この予防線を張る甘さがまずいけないwww)

 思えば、少し絵が描けるからと言って調子に乗って欲を出しすぎたのだと思います。仕事にしていた数年間は、コスパばかりが気になって、ちっとも楽しく絵を描いていなかった。
 本当に絵を描くこと・漫画を描くことが好きで仕事になった方は、コスパなんか度外視でしょう。自分の絵で社会貢献出来ている(喜んでくれる人がいる)ことこそが、そういう人にとっては何よりの報酬なんじゃないかと、遅れ馳せながら気付いた次第です。

 そもそも、趣味ってそういうもんじゃないか、と。(=コスパ度外視)
 例えば釣りが趣味の人は、何も魚を売って儲けようなんて思いもしないのではないか。
 食べられる魚を釣って帰っても、奥さんに「下処理するのが面倒。あなたがやって」と言われ、下処理までキチンとやっても「こんなに食べられない。ご近所にお裾分けするのも限界がある」と言われ、結局は食べられない魚を釣ってはキャッチアンドリリースしたとしても、それでも釣りをするのではあるまいか。

 齢五十にして、そうか、趣味に時間とお金をかけても良いんだ、って気付いたのです。だって、それが趣味だから。
 むしろ、趣味をするために働いてお金を稼いでそれを注ぎ込むわけですよね。なのに、その趣味でお金を稼ごうだなんて、本末転倒なのではあるまいか。って。

 趣味が高じた上で、それがお金になればそれは僥倖、ラッキー、棚からぼた餅、てなもんや。

 つまり、私の場合、他にも理由があるとは言え、考え方からして順番が逆だったのだと思いました。
 今更でしょうか。それほど、私は自分と向き合うこともせず自分で考えることもせず、フワフワと流されて生きてきた証拠でもあるのかもしれません。

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