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「はじめに」を全文公開!書籍『#あの日選ばれなかった君へ 新しい自分に生まれ変わるための7枚のメモ』

こんにちは、コピーライターの阿部広太郎です。
新刊『あの日、選ばれなかった君へ』(ダイヤモンド社)の発売を記念し、『はじめに―それでもまだ遅くない』の内容を全文公開してお届けいたします。

【不安なのは、君が本気だからだ。】
受験に落ちた、就活に失敗した、失恋した、試合に出られなかった、コンペに負けた……ほとんどの人は、人生のさまざまな局面で「選ばれない」経験をするはずです。
落ち込んだり、自己嫌悪に陥ったり、自暴自棄になったり。
さらにはSNSで誰かの選ばれた瞬間が可視化されてまわってくる。
もうやめてくれと言いたくなる。
選ばれなかったことをどう受け止め、どうやって再出発したのか、どうやって自分を立て直したのか?
選ばれなかったその時は、世界が終わったかのような気持ちになるけれど、たまたま合わなかった、ご縁がなかった、本当はそれだけのはず。
あの日、選ばれなかった自分に、あの日、選ばれなかった君に、今の自分が声をかけるとしたらどんな言葉か?
人生経験を重ねていけば、選ばれなかった自分が、選ぶ側にまわることもある。自分じゃ選べない……「誰か選んで!」そう思いたくなる。
選べる人にならないと、いつまでたっても誰かの庇護のもと。だから、自分で選ぶ。
「選ばれなかった側」の赤裸々なエピソードをまじえながら、選ばれずに落ち込んだ後にどうすればいいのか?
そのヒントと生きる勇気が得られる本を書き上げました。


君は自由だ。選びたまえ。
つまり創りたまえ。

―――哲学者 ジャン=ポール・サルトル


ある人は言った。
人生は選択の連続だ。
本当にそうか?
人生は選ばれないことの
連続じゃないか。



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はじめに―それでもまだ遅くない
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何かが決まる「決定的瞬間」にいまだに慣れない。
たとえば、企画コンペで勝者が発表される時。
たとえば、漫才の賞レースで日本一が決まる瞬間。
たとえば、デビューをかけたオーディションの最終選考。
今、まさに結果がわかる。
そんな刺激的で華々しいシーンを番組で目にすることもある。
結果が読み上げられ、大歓声と大拍手に包まれる。
きらきら光る紙吹雪が舞う中でスポットライトは選ばれた人へ。
つられて拍手をしながらも僕は選ばれなかった人のことを考えてしまう。
静かに肩を落として、悔しそうな表情を浮かべる人を見てしまう。
その人の気持ちに思いを馳せながら……。
かつての選ばれなかった自分の姿を思い出してしまうのだ。
 
今、コピーライターという仕事をしている僕は、この仕事にすんなり最初から就けた訳ではなかった。
「なりたい!」そう強く願っても、そこに至るまでの道のりは険しくて、しがみつくように自分の仕事にしてきたという実感がある。
仕事で新規の取引先を決める大きな競合に負けてしまい心が沈んでアスファルトばかりを見つめる帰り道もあったし、会社の同期が華々しく活躍する姿に焦ってしまい無性に悔しくなったこともあった。
さらにはその同期とじっくり話してみたらとてもいいヤツで、妬ましく思っている自分がみじめに感じたこともある。
「選ばれない」ことに心当たりがあるのはきっと僕だけじゃないはず。
受験に落ちた。試合に出られなかった。
恋人にフラれた。就活に失敗した。
コンペに負けた。プロジェクトに抜擢されなかった……。
ほとんどの人は人生の様々な局面で「選ばれない」という経験をするのではないだろうか。
落ち込んだり、自己嫌悪に陥ったり、自暴自棄になったり。
ましてや最近では、誰かの輝かしい「選ばれた瞬間」がSNSで可視化されて手元までやってくる。
それを見て「良いなぁ」と羨ましい気持ちで心が一杯になることもある。
「やめない限り負けてないんだよ」という先輩からのアドバイスに、その通りですと素直に受けとめられないこともあった。
でも、うまくいかないこの挫折感に対して、胸のつかえを抱えたまま生きていくのも嫌だった。
 
コピーライターは新しい見方を見つける仕事だと思っている。
物事や出来事に自分なりに意味を見いだしていく仕事。
「選ばれない」とは、どういうことなのか?
自分なりに意味を見つけてみた。
選ばれないということは分かれ道にすぎない。
「やめる? やめない?」と心が放つサイン。
やめてもいい。やめなくてもいい。
その分かれ道からはじまる道の先で輝けばいい。
選ばれなかったその時は、まるで世界が終わったかのような気持ちになる。
けど、たまたま合わなかった、ご縁がなかった、本当はそれだけのはず。
じゃあこっちだねと分かれ道のもう一方を選んで進んでいけばいいのだ。
 
あの日、選ばれなかった自分へ。
あの日、選ばれなかった君へ。
今の自分が声をかけるとしたらどんな言葉か?
選ばれずに落ち込んだ後にどうすればいいのか?
不安に押しつぶされそうな時に寄り添える言葉を精一杯探しにいきたい。
そして、人生経験を重ねていけば立場は変わる。
選ばれなかった自分が選ぶ側に回ることもあると思う。
「自分じゃ選べない……誰か選んで!」
そう思いたくなることもあるかもしれない。
選べる人にならないと、いつまでたっても誰かの庇護のもとだ。
だから僕は、自分で選べるようになりたいと思う。
 
僕たちは後悔をする。
過ぎ去ったあの時に。取り返せないあのことに。もう会えないあの人に。
それでも前を向く。まだ遅くない、そう信じている。
人生は選ばれないことの連続かもしれない。
そんな日々だとしても健やかに過ごしていくためのヒントはきっとある。
 
これからはじまるのは、選ばれなかった「あの日」のエピソード。
そこから導き出した新しい自分に生まれ変わるための7枚のメモ。
この一冊が君の心に灯る勇気になれますように。
 
 
 


 
今の僕から、あの日の君へ。
選ばれなくて良かったんだよ。

●刊行記念イベントも開催します!

【日程】
4/3(月)20:00〜21:00 スクー 著者が解説 人気ビジネス書(盛況御礼)
4/9(日)18:00〜19:30 「あの日、選ばれなかったクリエイティブへ」前田高志さんと @青山ブックセンター(盛況御礼)
4/25(火)19:00〜20:30 「自己肯定感を高める2人の感動メモ」芝山大補さんと @青山ブックセンター
5/2(火)19:30〜21:00「新しい自分に生まれ変わるための2人のメモ」田中泰延さんと @下北沢本屋B&B

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『あの日、選ばれなかった君へ』をどうかよろしくお願いします!

阿部広太郎より

ありがとうございます◎ 新刊『あの日、選ばれなかった君へ 新しい自分に生まれ変わるための7枚のメモ』(ダイヤモンド社)手にとってもらえたら嬉しいです🙏🏻 https://www.amazon.co.jp/dp/4478117683/