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toconomaの機材の話をしよう(ギターアンプ編)

ライブ会場でいろんな方から機材のことを聞かれます。別に秘密主義者でもないし、知識はシェアしてなんぼ!なスタンスなので書き記したいと思います。正直他のメンバーの機材に関しては全く知らないので、あくまでギターに限った話になりますご容赦ください!興味ない人はマジで興味ないと思うので、ブラウザをそっと閉じていただければ幸いです。需要あるのかな……このnote。

まず、前提としてサウンドに対して機材と技術がどれくらい影響を及ぼすか、僕の主観をお伝えします。

40%:弾き手の技術
25%:ギター本体
25%:アンプ
10%:エフェクターとか

あくまで僕自身のサウンドに対する主観です。クリーントーンで攻めるタイプのギタリストなのでこんな感じかなと。もちろんプレイスタイルにもよるし、「歪ませてギャーーーン」な方の比重は変わってくると思います。

ギター本体に関してはこちらの記事をどうぞ!

僕のギターで大事なのは「シングルとハムの両方のサウンドが出せる」ところがポイントですね。タップができる、ともいいます。詳しくはググってくれ。
シングルコイルはジャキっとした音でカッティング主体の曲に。ハムバッカーはメロウな曲に。
toconomaのジャンルは多岐に渡るので、ピックアップをタップできるというのは大きなアドバンテージになります。逆説的に、タップができるギターを使ってるから色々な種類の曲が生まれたという気もしますが…。

とは言え普通のギターだと両方のサウンドを出すのは難しいので、優先するならシングルコイルのテレキャスとかストラトがおすすめです。ハムバッカーの代用としては少しトーンを絞って「音を丸くする」対応が良いかと。


そして、本体の次に大事なのはアンプです。アンプめっちゃ大事。

個人的な印象ですが、アンプにまで気が回っている方は少ないと思います。というのも、アンプってそんなに選べないんですよね。練習スタジオや部室にあるアンプって大体決まってますし、自分で高額なアンプ買って運ぶのってキツいじゃないですか。車ないと運べないし…。僕も自分のアンプ(後述)を買うまでは基本的にその場所にあるアンプを使ってました。今でも新幹線で地方に行く時はライブハウスに置いてあるアンプを使っています。

というわけで、今回はだいたいどこのスタジオにもある定番のやつで、音作りを考えたいと思います。下記の2種類あればまあ安心かな、というやつです。

①JC-120

見た目が80sでかっこいいよね!

全国どこにでもある定番アンプですよね。真空管アンプではなくトランジスタアンプの名器。そのサウンドの癖のなさはキーボードにも使われたりします。ただ、ギターアンプとしてはわりと難敵です。僕もかなり苦戦する現場がありますし、後述するツインリバーブがあればそちらを選びます。クリアな音でエフェクターのノリはいいんだけどね。

僕のセッティングはだいたいこんな感じ。

ジャックはHIGH
Brightスイッチはオフ。
VOLUMEは2.5くらい。ドラムと一緒に鳴らしてちょうどいい音量。
TREBLEはだいたい0〜3くらいですね。これはアンプの個体によります。
MIDDLEは7〜9くらい。今使っているストラトはミドルを上げた方が好みの音です。前に使っていたテレキャスだと5〜7くらいでした。
BASSは3からスタートして、5を超えることはまずないです。4くらいが多いかな。
REVERBは1.5くらい。

ちなみにスタジオやライブハウスのアンプって同じ機種でも個体差がすごいので、上記のセッティングはあくまで参考って感じです。個体差が少ないといわれているJC120でも明らかに個別のクセはあります。体感的にはやっぱり新しい年代の方が使いやすい気がする。

そして使ってるギターにもよるのですが、目指すサウンドとしては、耳に痛くない程度に抜けてくる、シルキーかつ厚みがあるクリーンです。シンバルやハイハットと被らないで抜けるHigh。ゴリゴリのシンセにも負けないMiddle。ベースやキーボを邪魔しないけど圧を感じさせるLow。ちなみに音作りのときは、必ずスピーカーと顔の高さを揃えます。要はしゃがんで音を作ります。これ超大事。
JC120の難しいところは、音抜けを優先すると耳障りになりがちなところかと。バリバリした音になるというか…。色気がないというか…。
これも良い個体に当たると気にならないんだけどね。JC120はフェス等でよく用意されてて今でもよく使います。マーシャルよりかは僕の好きなクリーントーンが作りやすいです。マーシャルのことはさっぱり分からん。

小技としてJC120の場合アンプを縦に置く、というのもよくやります。もちろんハコの人に許可はとりますが、出音がモニターしやすくなるので。詳しくは「JC120 縦置き」とかで調べてみてください。

そして

②Fender ツインリバーブ


なんて安心感のある顔つきなんだろうか

こちらも大定番ですよね。真空管アンプです。スタジオにあるのは65年モデルのリイシューが多いかな?個人的にはJC120よりもこっちが好きです。よりギターらしいサウンドが作りやすい。年代によって仕様が違うのですが(銀パネとか色々ある)、いわゆるフェンダーの音がします(全然説明になってない)。

こちらの音作りは、

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