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ピアノ教師が国語辞典を買った理由

ピアノレッスンの質を上げるために、国語辞典を買いました。
多分、自分のお金で国語辞典を買ったのって初めてだと思う。

時として、僕たちピアノ教師は、音楽の中身を言葉で伝えたり、言葉で表された何かしらの感情や情景を、子供が理解できるように説明して音楽に乗せるお手伝いをしなくてはならないことがあります。

例えば、

「陽気なスペイン」の陽気って何?

ひとりぼっちって、どういうこと?さみしいって、どういう気持ち?

あなたがこのワルツを踊るのは何故?

これ、全部言葉です。

音楽に触れた瞬間、子供の心の中に芽生えた何かしらの思いを、その場で捉えて、言葉にして表わすお手伝い。

でも、「やさしい音」の「やさしい」を、どうやって説明します?
「鋭い音」って、どんな音?

全てを言葉で説明できる必要はないし、不可能なのかもしれない。
でも、言葉にできるものは言葉で。

あ〜辞書ってこんなに面白いものだったんだ。
ずっと読んでいられる。

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