TBSラジオ「アフター6ジャンクション」 『最先端舞台芸術としてのオペラ入門特集』の資料・リンク集
皆さま、こんにちは。音楽ライターの小室敬幸です。
1月12日(水)にTBSラジオ「アフター6ジャンクション」で放送した『最先端舞台芸術としてのオペラ入門特集』のなかでご紹介したオペラについて、無料・有料で観られるものを下記にまとめました。
それぞれの解説は、1月19日まではradikoのタイムフリーで、それ以降はPodcastでお聴きください!
▼radiko
(聴き逃し配信は1月19日まで)
▼Podcast
(複数のプラットフォームを挙げていますが、内容は同じです)
▼放送で使用した音源をまとめたプレイリスト
▼ラジオではご紹介できなかった「動画」付きで観る!
①ランメルモールのルチア(ドニゼッティ作曲)
舞台は17世紀のスコットランド。彼氏がいるにもかかわらず、兄の意向で政略結婚をさせられるルチア。婚礼の宴のなか、悲しみのあまり狂気におちいったルチアは、政略結婚の相手を刺殺してしまう。血みどろのまま、妄想で彼氏に語りかけ、そのまま死んでしまう(通称「狂乱の場」)。
②道化師(レオンカヴァッロ作曲)
舞台は19世紀半ばの南イタリア。旅回りしている劇団を率いている道化師のカニオ。彼の妻ネッダは劇団の女優なのだが、夫や劇団から離れたがっている。巡業先で不倫をしていることを、他の劇団員から聞いたカニオは悲しみのあまり狂っていき、現実と演劇の区別がつかなくなって最終的に劇の本番中に妻ネッダと、その不倫相手を刺殺してしまう。
3大テノール①:ルチアーノ・パヴァロッティ
※放送ではカットしたオペラの前半部分も含まれています(以下同様)。
3大テノール②:プラシド・ドミンゴ
3大テノール③:ホセ・カレーラス
③トゥーランドット(プッチーニ作曲)
舞台は古代の北京。自国を追われた王子カラフは、北京にたどり着き、この地の王女であるトゥーランドットをみかけて、一目惚れしてしまう。ところがトゥーランドットは、先祖の王女が強姦されて亡くなったことから男性全体を恨んでおり、求婚してくる異国の王子ひとりひとりに3つの謎をかけ、ひとつでも間違えば殺していた。北京で偶然再会できた父である老王ティムールと、献身的に王を支える女性の奴隷のリューに止められるのが、カラフは謎かけに挑むことにする。
※番組でご紹介したアレックス・オリエが演出した公演から抜粋
④カルメン(ビゼー作曲)
舞台は1820年頃のスペイン。奔放なロマ(ジプシー)のカルメンは、ゆく先々で男たちを魅了している。衛兵であるドン・ホセは、カルメンに興味がない様子だが、彼女から花を投げつけられると意識するようになってしまう。その後、喧嘩騒ぎでカルメンは捕まってしまうが、ホセはカルメンを脱走させてしまう。
※番組でご紹介したアレックス・オリエが演出した公演
1月18日(火)まで全編が無料公開中。右下の字幕設定で日本語が表示できます!
⑤ニュルンベルクのマイスタージンガー(ワーグナー作曲)
舞台は16世紀のニュルンベルク。騎士ヴァルターは、教会でエーファに一目惚れ。翌日開催されるマイスタージンガー(歌の上手い職人親方)の歌合戦の勝利者がエーファを花嫁にできると聞いた、ヴァルターは歌合戦に参加するのだが、規則の多い親方たちの価値観と合わない。そこで親方のひとり、靴屋のハンス・ザックスが手助けをおこなう。
※番組でご紹介したバリー・コスキーが演出した公演。
4時間45分あたりから、妄想のオーケストラが登場します。
⑥サロメ(リヒャルト・シュトラウス作曲)
オスカー・ワイルドが新約聖書の一節を世紀末的に解釈した戯曲が原作。舞台は1世紀頃の古代パレスチナ。美しい少女サロメは、自分に興味をもたない預言者ヨカナーンに恋をしてしまう。見向きもしないヨカナーンとどうしても口づけしたいサロメは、母の再婚相手であるユダヤ人の王ヘロデに、ヨカナーンの生首をほしいとおねだりする。
⇒ペーター・コンヴィチュニーの演出をご紹介する予定だったのですが、時間がなくなってしまったため、やむなくカット……。
⑦中国のニクソン(ジョン・アダムズ作曲)
1972年2月に中国を訪れ、毛沢東 主席と会談を行ったという史実に基づくオペラ。下記の動画は、第2幕の終わりに江青 役が歌うアリア「私は毛沢東の妻」。
⑧ブエノスアイレスのマリア(ピアソラ作曲)
★2022年1月23日まで有料配信中。詳細はこちら。
⑨アルマゲドンの夢(藤倉大 作曲)
★日本語字幕付き、オペラ全編の公開は1月28日(金)~2月28日(月)にかけて、新国デジタルシアター(無料公開)で!
⑩Fire Shut Up in My Bones(テレンス・ブランチャード作曲)
★METライブビューイングで、2022年1月28日(金)~2月3日(木)にかけて、全国20館の映画館で公開(各劇場で1日1回)。オペラや映画館の情報など、詳細はこちら。
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