読む、「奇跡を、生きている」
人は悲しい生き物だ。
そして、人生はいつも理不尽だ。
自分が手にしているものを、与えられているものを、その時には気付かずに、失って初めて思い知ることになる。
それが自分にとっていかに大切なものかを、それが消え去ってから理解する。
僕たち人間は、そんな悲しくも愚かな生き物だ。
なぜ教えてくれなかったと恨み言を言っても、人生は聞く耳を持たない。
しかし、人間はそんな自分の愚かさを補うために読書という手法を生み出した。
本を読むという行為は、すべからくそのようなものなのだと僕は