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父からの手紙:社会人3年目のえみこへ

愛する娘へ、

今日は久しぶりに手紙を書くことにしたよ。メールやメッセージもいいけれど、たまにはこんな形で心を伝えるのも悪くないかなと思ってね。

えみこ、社会人になってもう3年目だね。時が経つのは早いもので、昨日のように感じるよ。この3年間、君が何度も直面した挑戦、そしてそれを乗り越えた姿を遠くから見守っている。君の成長ぶりに、いつも心から感動しているよ。

今の若者は、昔とは違って、仕事に対する価値観も多様化している。努力をすることや、何かに打ち込むことが、時として否定的に捉えられがちな社会だけれど、それは大きな誤解だと思うんだ。

努力は決して無駄になることはない。夢中になれることがあるって、実はとても素晴らしいことなんだよ。君が子どもの頃、夢中で絵を描いていた時のことを、僕は今でもはっきりと覚えている。その情熱は、今、君が社会人として歩み始めた道で、きっと大きな力になっているはずだ。

ある人は言った、「20代は自分の限界を知るためにある」と。僕はそれに少し加えたい。20代は、自分の限界を超えることを学ぶためにもあるんだ。君が今、やりたいことに全力で取り組むことで、その限界は日に日に広がっていく。自分らしさと、この世界で生きていくための適応能力を、バランス良く育ててほしい。

生活を支えるのは、結局は自分自身だ。給料は与えられるものではなく、自分の努力と才能によって得られる報酬だ。勤め先の企業がすべてを守ってくれるわけではない。しかし、それを不安に思う必要はない。なぜなら、君には変化を乗り越える力があるから。

だから、えみこ、自分の心に正直に、そして勇気を持って歩み続けてほしい。夢を追い求めること、それが時には困難だとしても、僕はいつも君のことを信じている。

最後に、一つだけ覚えておいてほしい。君がどんなに遠くに行っても、家族はいつも君のことを思っているし、君の最大のサポーターだよ。

いつか、君がこの手紙を読み返す日が来たら、その時の君が、今日の君よりもさらに輝いていることを願っている。

愛を込めて、 父より

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