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太陽光発電システム+蓄電池搭載の投資効果とメリット

皆様こんにちは。
株式会社HARMONYの山本航聡(やまもとこうそう)です。

本日は前々回書いた太陽光発電システムの投資効果についての続編を書いていきます。

まず、前回のおさらいを。
太陽光発電システム4.98kwを搭載した場合、
25年間で1,067,765円の投資効果が見込まれて、ローンを組んでも873,765円の投資効果がありました。

詳細は以下のリンクより見てください。

本日は太陽光9.96kwを搭載すると、どれだけ投資効果が伸びるのか?
又蓄電池をつけた場合にはどうなるのか?を見ていきましょう。

太陽光発電9.96kw条件


地点は三重県津市
全面南向き
屋根傾斜が1寸勾配
1年間で12396Kw(100%)発電

日本工業規格. JIS C 8907 太陽光発電システムの発電電力量推定方法(2005)

12,396kw×91%=11,280kw(25年トータル中央値の年間発電量)

収入

前回と同じ条件で算出いたします。


11,280kw×30%=3,384kw(年間自家発電量)
3,384kw×28.61円=96,816円(1年間の自家消費価格)

96,816円×25年=2,420,400円(25年間の自家消費価格)

11,280kw×70%=7,896kw(年間余剰電力量)
7,896kw×16円=126,336円(1〜10年目までの年間売電価格)
7,896kw×10円=78,960円(11〜25年目までの年間売電価格)

(126,336円×10年)+(78,960円×15年)
2,447,760円

2,420,400+2,447,760=4,868,160円
こちらが「XSOL 」9.96kwで得られる25年間の金額になります。

支出

太陽光発電システム設置費用1,600,000円
(電気工事費含む)
15年目パワコン交換費用300,000円

1,600,000円+300,000円=1,900,000円

利益

4,868,160円−1,900,000=2,968,160円

となります。
もちろんこれだけ搭載すると全面南向きの屋根で見た目とかは不恰好になるので、工夫は必要ですがここまで載せれると約300万円と結構な投資効果があります。

イニシャル費用190万円を35年ローン1%で借りると利息負担額が354,000円になりますので、それを差し引いても、2,614,160円の投資効果が見込めます。

では、続いて本日の本題。
ここに蓄電池をつけたらどうなるのか?
を見ていきましょう。

蓄電池について

まず、蓄電池をつけるメリットとしては単純に投資に対して魅力があるか?
停電時に蓄電池に貯めた電気を使用出来る事です。

これはどちらに重きを置くかで、全負荷にするか特定負荷にするかは変わってきますが、今回は特定負荷という災害時に決められたコンセントや電気を使うことが出来るプランで見ていきましょう。

蓄電池価格

XSOL社の蓄電池5kwタイプ、495-5-XSOL-Lの価格が施工費と特定負荷切替版など諸々足して、1,400,000円です。
蓄電池の保証が標準は10年で15万円を支払うと更に10年延長保証が受けれますので、こちらで計算していきます。

イニシャルコストが
太陽光発電システム9.96kw 1,600,000円
パワコンの交換費用300,000円
蓄電池5kw 1,400,000円
蓄電池延長保証150,000円
合計3,450,000円がかかります。

今回は蓄電池の保証が20年なので、20年で投資効果を計算していきましょう。

条件

太陽光発電は98%と84.8%の中央値である91%で試算。



•10年間の余剰電力の固定買取価格は16円/kWh、11年から20年は10円/kWh

•中電スマートライフプラン@ホームタイム28.61円/kWh。再エネ賦課金が3.49円要りますので、28.61円+3.49円=32.1円/kwhで計算

•実際は年2%ずつ電気代は上がると思われますが、インフレはないものとする。

•電気の自家消費率は30%、余剰電力は70%

上記でも書きましたが、太陽光の発電量は
12,396kw×91%=11,280kw(25年トータル中央値の年間発電量)

蓄電池搭載の収入

11,280kw×30%=3,384kw(年間自家発電量)

11,280kw×70%=7,896kw(年間余剰電力量)
となりますが、5kw×365日=1,825kwは蓄電池の自家発電で使いますので、

3.384kw+1,825kw=5,209kw(年間自家発電量)
7.896kw−1,825kw=6,071kw(年間余剰電力量)

5,209kw×32.1円=167,208円(年間自家消費価格)
167,208円×20年=3,344,178円(20年自家消費価格)となります。

一方余剰電力は、
6,071kw×16円=97,136円(1〜10年目の年間売電価格)
6,071kw×10円=60,710円(11〜20年目までの年間売電価格)

971,360円+607,100円=1,578,460円(20年間売電価格)となります。

3,344,178円+1,578,460円=4,922,638円
こちらが太陽光発電システム9.96kwと蓄電池5kwを搭載した20年間トータルの収入となります。

支出と差引

4,922,638円−3,450,000円=1,472,638円が純利益となります。
やっぱり太陽光発電システムのみと比べるとかなり投資効果は薄くなりますね。
ただ、災害時にも電気が使えて、この金額が利益であるのであって、何より安心感を買うという意味では、私は是非つけて欲しいと思います。

よく色んな方が太陽光と蓄電池の投資シュミレーションをして蓄電池は元は取れないと言っていますが、あれは蓄電池や太陽光発電の売価設定がまだまだ高すぎますね。

ただ、国も補助金に力を入れておりますので、もっと普及して、安く買えるようになって、全てのご家庭に入れれるようになれば災害時の不安も多少解消されますね。

本日は太陽光発電システム+蓄電池について書かさせていただきました。

出てきたばかりの新技術で検討の余地はまだまだあるとは思いますが、
住まいづくりをご検討されている方の参考になれば幸いです。

株式会社HARMONY
山本航聡(やまもとこうそう)


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