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リアルタイムなエッセイVol.23「ふぁーすとらぶ、はいつですか」

 いやー、なんだかリアルタイムなエッセイ このシリーズで書くの久しぶりです。直前のVol.22「おんがくは、あいだ」が、Chanoさんのライブに行ったころの3月13日にアップしたから、1ヶ月弱空いた。料理のエッセイ ゆうぐれは、ただのしゅふ シリーズがもう38までいったので、すっかり追い抜かれてしまった。このシリーズの位置付けは、月報に載せたエッセイ シリーズの過去のストックが尽きたので、リアルタイムに書いたものをアップしていこう、そんな感じで始めたもの。やっぱり、毎日の料理の方が書きやすいのかな。あまり考えなくて済むし。

 でも今日はリアルタイムなエッセイを書くのだ。今の時刻は4月9日の朝6時13分。今回の話は、ちょっと知り合いにインスパイアされたので、恋愛の話を書きます。珍しい。


ファーストラブ、初恋。
なんかその言葉だけで甘酸っぱい響がある不思議な言葉。

 生まれてから3年ほど、ボクは東京の下町、江戸川区のとあるアパートに家族と住んでいた。今のボクにはほとんど記憶がないがその頃、近所に住んでいた同い年のしずかちゃんとものすごく仲が良く、いつもしずかちゃんは「ぼぶくん(*)の、およめさんになるー」と言って、周りが言うには結婚の約束をしていたらしい。
*おこちゃまだからうまく発音ができていないのです。

その頃のボクは多分、明確な自我は持っていなかっただろう。だからこれは初恋ではない、と思っている。

 その後、父方の祖母が住む、東京から見れば地方のある街に引っ越しをした。4歳か5歳から保育所に通ったけど、いつも朝は激しく泣いて行くのをごねた。

 一人っ子で親は共働き、僕自身、内弁慶の性格で初めてきた土地に慣れなかった。話し言葉一つとっても、どうしても東京のイントネーションが抜けず、田舎のイントネーションが話せなくて、それだけで「気取ってる」と見られ、詳しくは書かないが嫌な思いをした。その生きづらさは小学校2年生の終わりまで続いた。覚えている初恋はこの頃の話だ。

 相手は同い年で保育所から小2まで一緒だった、なおこちゃん。保育所のおゆうぎ会で劇をやって、ボクは王子様役ではなかったけど、お姫様役のなおこちゃんを背負って運ぶつばめの役をやった記憶がある。なおこちゃんは利発でかつ、容姿は少しエキゾチックな顔立ちでクラスで目立つ子だった。

 どこが好きだったのか、多分優しかったからだと思う。帰り道とか一緒に帰ったし、お家にも遊びに行った。そこそこ仲は良かったと思う。ボクは小さい頃は男の子よりは女の子と一緒にいることが多かった。いま、ボクが女の子に優しいとか、レディファーストを実行し続けているのは、女性のきょうだいがいたからではなく、女の子といることが多かったからかな、と思う。あとは奉仕の魚座だしね。覚えているかぎり、初めて女の子を好きになったのはここだったんだと思う。

 でもこの初恋はどこにも進展しなかった。小3で別なクラスになってからは、だんだん一緒にいることが少なくなり、クラス替えでボクの環境も変わり、生きづらさも解消されたからだと思う。なので初恋の相手はなおこちゃんで、年齢ははっきりしないが4歳から7歳くらいの間、片思いで終わったんだと思う。書いてみると、特段面白い話ではなかった。初恋が早いか遅いか、それはみんなに聞いてみないとわからないけど、普通なのかな。

 なおこちゃんは、小学校の高学年になった頃、転校していなくなった。でもその頃は、さほど悲しくないほど時間が経っていたし、初恋の頃は子供心だったので、恋焦がれる、と言う感じではなかったからかもしれない。高学年になるとボクは別な子、ニックネームが「りす」と呼ばれていた、小柄で活発な子が好きになった。まあ、これも行く先のない恋だったのだけど。

初恋の話はこれで終わり。本当の恋愛をするのは中1で、初めておつきあいしたのも中1なのだけど、その話はまたいつか。

ところで、初恋といえばボクにとっては斉藤由貴の「初戀」でした。松本隆と筒美京平のゴールデンコンビ。*戀は恋の旧字体 今でもとっても好きな曲です。

初戀、斉藤由貴の名曲

好きよ好きです愛しています 
どんな言葉も違う気がする 初めての気持ち

斉藤由貴「初戀」

みなさんの初恋はいつで、どんな思い出がありますか?よかったら聞かせてください。

じゃあ、またね。
チャオチャオ!


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