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連載118 2024年3月のエッセイ「野球好きは誰の影響?」

In a sense, I was also a baseball boy.(ある意味、ボクも野球少年だった)


今日行われているソウルでのMLBの開幕戦パドレスvsドジャース、見ましたか?

開幕戦でタイムリーを放った大谷翔平


 今や世界一の人気を誇ると言っても過言ではない、大谷翔平のドジャースでのデビュー戦で、5打数2安打1打点1盗塁1ボーンヘッド(笑)、大活躍でした。ボクも外出先から帰って見て、5打席目でタイムリーが見れてよかったなぁ。大谷はエンジェルスの1年目からよくMLB中継で見ていた。日ハム時代はあまり見ていなかったけど。

 大谷以前からMLB中継はよく見ていたし、もちろん野茂英雄も見ていたし、その後多くの日本選手の活躍を見てきた。でも一番好きだったのは、ヤンキース時代の松井秀喜だ。特にヤンキースでの最後の年になったあのシーズン、怪我がありながら大活躍、特に後半戦、そしてポストシーズンでの鬼神のような大活躍は印象に残っている。勝負を決めたワールドシリーズのあの試合、本当に凄くて、MVPに選ばれたのも納得できる。なのに翌シーズン、追われるようにアスレチックスに移籍を余儀なくされた。ヤンキースという人気球団でしょうがないところもあるのだろうけど、オークランドに移ってからの松井はどことなく精彩を欠いてしまったように見える。その後のヤンキースの凋落は松井を無下に放出したせいとボクは個人的に思っている。他に印象に残っていると言えば、黒田博樹投手だ。カープからMLBに渡り、まだまだ期待されている中で、最後はカープでやりたい、と戻ってきてくれた。

 そう、ボクは子供の時から広島東洋カープのファンなのだ。といっても最近のカープではなく、昔のカープのファンだ。山本浩二、衣笠祥雄、北別府学、大野豊、高橋慶彦、数えきれない綺羅星のような選手たち。そして古葉竹識監督。

好きになったきっかけは、子供の頃、世の中、巨人、巨人、巨人で、ひねていたボクはアンチ巨人になった。その矛先がカープに向かったのだ。子供の頃の印象深いシーズンは、近鉄バッファローズとの1979年の日本シリーズ、7戦までもつれ込み、最後の無死満塁の大チャンスを、カープの抑え、江夏豊に抑えられてしまった、あの伝説となった、「江夏の21球」の時だ。

そして近鉄も好きだった。
いてまえ打線、なんといっても近鉄は日本一がなく、日本シリーズに勝って悲願の
日本一になりたい、いやならせてやりたい、そんな判官ひいきもあった。

その後、ボクは会社に入りしばらくカープを応援し続けた。寮に住んでいる時、
カープ対ライオンズの日本シリーズで、ライオンズファンの同期と張り合ったりもした。近鉄は不幸な末路を辿ってしまった。全く納得がいかない形でオリックスに吸収されてしまったのだ。中村紀洋、阿波野秀幸、ブライアントやオグリビー。もちろん、野茂英雄もいた。ボクはその時からパ・リーグで応援する球団を失ってしまった。

ここで矛盾に気が付いただろうか?

そう、MLBで松井秀喜を好きだった、と書いているが、アンチ巨人。矛盾を抱えているようでいて、そうではない。もちろん、巨人時代の松井秀喜はいけすかないホームランバッターだった。カープのピッチャーをことごとく破壊した。でも、海を渡ってMLBに行けば話は別だ。そういうものなのだ。

でも遡れば、星稜高校時代の松井秀喜も見ていた。甲子園で明徳義塾のピッチャーから全打席敬遠されて敗れた時の悔しそうな顔を忘れはしない。松井だけじゃない、実は小学生の頃から高校野球ファンだったのだ。隔月刊の報知高校野球は必ず買っていたし、なんなら高校野球のファンクラブにも入っていた時期もあったくらいだ。その頃はネットはないので全部手紙でのやりとりだった。ノートに各地の有名校の名前を書き、妄想の試合を記録しては楽しんでいた、そんな変わった?子供でもあった。

 ボクの中での高校野球のベストは1981年、金村義明を擁して夏の甲子園で優勝した報徳学園だ。準決勝では名古屋電気高校で工藤公康もいて、打って勝った。なんといっても3回戦で早稲田実業、あの荒木に対し1-4の劣勢から逆転勝ちした試合は
テレビに齧り付いていた。金村はエースで4番、全試合完投というとてつもない選手だった。

ボクは野球はやったことがない。人見知りが激しいボクにはそんな全体プレーが
できるわけもなかった。せいぜい、壁を相手にキャッチボールをするくらい。

では、なぜ野球が好きになったのか。

これは、母親の影響だ。

ボクが子供の頃の母親は、高校野球のファンでテレビをよく見ており、PLとか天理とかが勝つと、よく「おがみやには勝てない」と今では失礼にあたるであろう戯言をよく聴いた。そこから好きになったのだ。

今はカープのこともよく知らない。もちろん、心の中では応援はしているし優勝してほしい。でもやっぱり、いまはMLBかな。ずっと買っているsluggerの2024MLB選手名鑑、今年も買ってしまった。今シーズンも野球を楽しみたい。

じゃあ、プレイボール!!

sluggerのMLB選手名鑑、今年も買ってしまった

2024年3月現在、当時を振り返って
 月報のプレゼンにこっそり載せたエッセイのフリーエッセイ編、今月3月の月報に載せたもので、ちょうど1週間前に書いたものだ。なんかこの月報に載せたシリーズ、過去のエッセイを全て投稿して今の時間に追いついてしまったので、更新は月1回と少なくなり、書き方を忘れている自分がいます。あれ、出だしはどう書くんだっけ? 浦島太郎ですね。最近は料理エッセイの更新が多く、他にもリアルタイムなエッセイも書いているので、余計にそう。その他のエッセイと差別化をしているのかといえば、この月報に・・・シリーズでは、自分の中である一つのテーマを決めて、自分の内面を書いている点で、そこが料理シリーズとは異なる。でもリアルタイムなエッセイシリーズとの差別化はつきにくいかも。

このシリーズは2019年1月から月報にこっそり載せ始めているから、あしかけ5年の連載になる。noteにアップ始めたのは最近なので分からないかもしれないけど、結構長くやっているのですよ。なつかしい第1回のあの短いエッセイ。あのころの自分、好きです。(第1回のエッセイ「高畑充希、好きなんですか?」

さて、本題の後書きに戻ろう。
本文を書いたのはドジャースが韓国で開幕戦を戦った日のこと。だからこの時は通訳の問題も知らなかったし、いまこんな大きな騒ぎになっているなんて、まさに青天の霹靂だ。前も書いたけど、大谷さんには野球に集中させてあげたいし、こんなことで足を引っ張られて欲しくない。もう起きている現象はカタがつくまで落ち着かないとは思うけど、一周でも早く落ち着いてほしい。

そして、松井秀喜。最近の大谷人気で霞みそうになるけど、メジャーに渡った日本人の中で一番好きだ。高校野球のころから知ってるからね。

広島と近鉄。なんか青春だったな。もちろん、いまもカープを応援する気持ちは変わらない。

いまは高校野球もそんなに見ない。あの熱狂的だった少年は、もう、いない。
思い出の中だけで、もう完結しているのかもしれない。

人は変わる。いい意味でもそうじゃなくても。それを受け止めるのはもちろん、今の自分だ。そして前を向く。自分だから。

とりあえず、フリーエッセイ篇を先に挙げます。お酒篇は明日にします。今日は木曜日。今週もあと2日、がんばっていきまっしょっい!

またね、チャオチャオ!

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