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リアルタイムなエッセイVol.29 「ゆれる、きもち」

心配事がある。

ボクはいつも過剰に心配事に心を痛めすぎるし、囚われすぎる。その心配事で痩せてしまうくらいだ。子供の頃からそうなので、治しようがないのだけど、毎日心が痛くて悲鳴をあげている。

でも、心配事って、雨と同じだ。

雨ってボクの力だけではどうにもならないし、割とどんな手段を持ってしても、どうにもならない。

何が言いたいか、というと、そんなどうにもならないことを考えすぎるのは、思い煩うのは、よくない、ということ。

現実の心配事は、雨のようにどうにもならないことと、なんとかできるんじゃないかな、努力すべきなんじゃないかな、の中間にある気がする。

だから、割り切れずに、揺れる。

どちらにも振り切れない、つらいことだけど、救いはある。

どんな状態にも、いずれは心が順応する、つまり慣れる。時間はかかるかもしれないけど、必ず慣れる。

だから、どちらにも転ばない今、ボクは心が慣れるのを待っている。

揺れながら。

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