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”カワイイは正義”じゃなくて”恵まれてる”が正義

もし芸能事務所の採用試験にて

「君はどこが面白いの?」

と聞かれたら、何て答えますか?


「面白いギャグします!」
とか
「一分間の演技を見てください」

とか答えた場合、おそらく採用されないと思う。



「プロフェッショナルはストーリーで伝える」
:アネット・シモンズ

という本をを参考にして
答えを考えてみる。

「君はどこが面白いの?」

の回答は

「今は先生の目に止まるほど
 面白いことは出来ないかも
 しれません。
 しかし私は明治大学にて
 演劇を学んでいます。
 なので面白いを表現するには
 適した人材です。
 また、親から仕送りがあります。
 なので、3年間は芸に邁進できます。
 ぜひ、あなたの元で学ばせてください」

下手なギャグや演技をやるより
採用される確率が高いと思う。

自分もそうなのですが
”有名大学も出てないし”
”3年も遊んでられるほどのお金なんてないし”
という人が多数なので
この回答には汎用性がない。


この答えの本質をもう少し掘り下げる。
まず例の面接官は

”面白いかどうか?”

を見ているのではない。

”俺が時間や労働力を賭けるにあたいするか”

を見ている。



芸能事務所の人は「お金になるタレント」を探している。
「お金になるタレント」とは?

時間や金銭に余裕がある人
スキルを積み重ねてきた人
である。

芸能人を目指したことはないが
タレントの卵に求められることは

レッスン料が支払える だとか
集客力のないチケットを売り捌ける だとか
ギャランティの安い仕事をこなしてくれる だとか

何にしてもお金の問題がついて回ると思う。


そうすると芸能事務所が求める人材というのは
ぶっちゃけ

”金銭的に余裕のある良いトコの御子息”

ということになる。
現に2世タレントが強いのも
政府関係者のご子息が多いのも
多分、そういうことなのだろう。

その壁を乗り越えようと思うなら
ご子息たちを圧倒する”演技力”だったり
”面白さ”だったりが必要となる。
それを経済的に不利な条件において達成
しなければならないので、一般的な家庭に
育った人が、芸能人になろうとするのは
難しいと思う。

芸能事務所の採用側の話に戻ると
求められる人材というのは

”お金になる確率が高い人材かどうかを
示してみて”

なのかもしれない。



結局「金持ち無双論」になったので
ニーチェの言葉を置いときます。

”知識は水だ 独占してはいけない”

解釈は色々あると思います。
僕としては
「新しい創造は知識の組み合わせでしか
 生まれない」
ということだと解釈しています。

お勉強が楽しいと思えるなら、それは
何にも代えがたい才能です。

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