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なんのために創作するのか?

なぜ働くのかと聞かれると
「食べていくため」
と答える自分がいる。

なぜマンガを描くのか?と聞かれると
「楽しんでもらいたいから」
と答える。

というのは多分本音ではなく
「認めらない自分を覆したい」
とか
「考えを押し付けたい」
という方が本音に近いと思う。

10ヵ月前にマンガ制作を再開した。
うん十年のブランクが開いていたものの
それなりにかけた。

https://rookie.shonenjump.com/series/EmTZ65shAr0

しかし年齢は43にもなり、立派な中年である。
若い人の感性にはほど遠いので
感性を磨くべく
流行の”タテヨミマンガ”を読んでいる。

感想としては
”もう努力して勝利なんてのは流行らない”
って感じだ。

「転生したら
 その世界で 無双出来る能力を
 理由なく手にいれ
 ただただウスッぺらい悪人を倒して、
 ”それほどでもないですけど”
 と決め込む」

とか

「朝起きたら、中世のお姫様に
 なっていたけど
 そのお姫様は数か月先に死ぬ
 運命にあるから、なんとか
 状況を打開したい

とか

のパターンが多い。

だからそれが悪いというのではない。
そのパターンのモノに需要が
あるわけだから、それが正解なのだ。

だから僕もそういったモノを
描けばいいのは解っている。

だけど描きたくないのだ。

物語は僕にとって

”心を揺さぶって欲しい”

ものなのだ。

人が心から喜ぶ様を
心から苦しむ様子を
どうしても変えられない
状況に立ち向かう様子に

心を揺さぶられたいと思うのだ。

と、大きな風呂敷を
広げてみたのだが
実際、今回描いたマンガは
なんでもない田舎の
人間模様だったりする。
少しそのマンガの内容に触れていく。


地方の田舎において
どんなファッションをしているか
どんな車に乗っているかは
その人のヒエラルキーに
関わってくる。

なので500万からの
ローンを組んで車を買ったり
(ア〇ファードが多い)
数万円の服やアクセサリーを身に着け
その写真をインスタにアップする。
その目的は
”イケてる俺を私をうらやましがれ!”
なのだと思う。

そういった人のインスタアカウントは
相互にフォローされ
”俺の方が良い車乗ってるだろ”
”私はブランドバック持てる女だぞ”
という具合にマウントを取り合う。

これを”気持ち悪い”と感じ
今回のマンガを描いたきっかけだ。

同級生が良い車を乗ってた所で
高いレストランで食事をした所で
綺麗な奥さんと結婚した所で

俺には関係ないよね
と思える年頃になったので
描いてみた。

でも若いと”人と比べる”が
やめられない。
若くなくてもやめられなかったりする。
給料をつぎ込み
借金をしてまで
自分を飾ろうとする。

愚かとまでは言わないが
「しんどくない?やめたら?」
とは思う。

だから、物語の登場人物は
全員若者にした。

SNS映えに人生を振り回されてる
様子を描けていたなら
僕の創作目的は達成されている。

早ければ2日後に公開するので
見て貰えたらと思います。


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