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死ねると思った夜

私は人生で2回「今なら死ねるな」と思った夜がある。

1回目は、就活が上手くいかなくて、散々泣いた日。リモートでの面接、感じが良さそうな社長、もうそろそろ就活を辞めたいから、この会社でもいいのかな、なんて簡単に考えてた。


だか、実際にお会いして面接を受けると、何とも言えない圧がある…私はこの会社じゃないと肌で感じて「申し訳ございませんが、今回は辞退させていただきます。」と伝えた。

世の中には数えきれないほどの会社があって、どれか1つでも自分に合う会社があるのだろうが、それと巡り合うのは難しい。

先の見えない不安から、何もかもが嫌になって、今なら死ねると思った。


その2ヶ月後、なんとか就職先は決まった。




2回目は、就職先で馴染めず、毎晩のように泣いてた時。したかった仕事とは全く違う営業職に就き、とにかく上司の機嫌を伺いながら過ごしていた。


私が少しでも変なことを言うと(自覚があるわけではない)、「普通はそんなこと言わないよね」と一言。何かと普通にこだわる、一般常識に当てはめる、そんな会社だった。


普通って何だろう。仕事も真面目にしていて、や るべきこともやっているのに、どうして窮屈な思いをしながら働かないといけないのだろう。

そんなことを思いながら、なんとか働いていたが、体は拒否反応を示し始め、会社を出た瞬間から家に帰って、寝るまで涙が止まらない日が続き、過呼吸にもなりかけた。
何回もマンションのベランダから下を覗き、「飛び降りたら全て終わるのに」と考えた。


そうやって精神的にしんどくなってきたある日、この先の楽しみが全く見出せなくなり、自分の生きている価値がわからなくなった。
生きていることが無駄に思えた日、「今から死ねる」と思ってしまった。

その1週間後会社を辞めた。



それでも私は生きた。

Googleで何度も「死にたい」「辛い」を検索して、同じような気持ちの人のコメントを探してみた。

大切な人を亡くした家族や友人がコメントを書き込む掲示板を見た。

私にも大切な家族や友人がいる。
悲しい顔は見たくない。
今日を生きるだけの繰り返し。


そうやって何とか生きた。


今新しい会社で楽しく働けている。
私が私らしく働ける会社を見つけた。


これから私は
「あの時死ななくてよかった」
と思える日々を作っていく人生にしたい。


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