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とうとう「医師は副業」実現!? 「もっと早く“医者”やめておけばよかった」

正真正銘「日雇いバイト医」に

今年の2月上旬、正式には3月いっぱいまで有休消化していましたが、実際はもう2月あたまから「毎週◯曜日」という働き方を一切取りやめ、主に週末に“日雇い”スポットで医師として勤務し、平日を中心に月5日~10日は海外(だいたい韓国)、残りを東京の自宅で過ごす、という生活となりました。


実はもう5年前に「開業」しており、着実に成長を続け、月間25~30万、年間300万前後の「売り上げ」がございます(ちなみにそこから家賃、旅費をはじめとする「経費」をさっ引いていくことになりますので「事業収入」ではございません)。

もちろん「そっちの開業」ではなく、ブロガー・コラムニストとしての活動を基盤とした、諸々の業務を行う個人事業主として開業したわけでございますが、今後はブロガー・コラムニストとしての売り上げをいかに増やすかを考える、という時期をとうとう迎えた、というか「そうせざるをえないところに自分をある程度追い込む」ことにしました。


旅行を筆頭とする「経費」につきましても、まずそもそも1回の旅行がだいたい1エリアにつき5日~10日滞在と「どかーん」としたものになり、その分、年間の旅の回数は減りますので、渡航にかかる料金が減る、はずなのですが、具体的には今年いっぱいの海外旅行は全てマイルで賄える見通しとなりました。

そもそも、私「ポイ活」というものに一切時間を割いていない。というか、そんなことをしなくても、JALとANA「それぞれに年間10万~20万マイルくらい貯まる仕組みづくり」がもうできあがっているのです。この辺りのマイルのやりくりや「ポイ活」に対する私のスタンスにつきましては、今後こちらと旅連載のほうに書き下ろしていく予定ですので楽しみにお待ちください。


まあとにかく、そんな生活になってはや2ヶ月、有給消化という「執行猶予」を終えて、日雇い以外の医業収入は全くない4月に入るわけですが(執筆当時)、すでに現時点で決まっているお仕事、スポット勤務のみで今までの医業収入の8割以上を確保できることは確定しました。もうここはあえて減らして、あとは事業収入をどう増やしていけばいいか、死に物狂いで考えるくらいがいいのかな、と思っています。

いずれにせよ、ある程度の目標が決まり、この生活パターンの青写真がなんとなくできてきたので、とりあえず、現時点で今までと何が変わったか、書いていきたいと思います。




医師=同業という自覚がなくなった

まだ日雇いで続けてこそいますが、自分にとって「医業」はもう「お小遣い稼ぎ」「副業」の位置付けになりました。そして最大の変化は「医師は同業者」という自覚がほとんどなくなったこと。

この連載においても、私はどちらかというと「メディア寄りの人間」として書いていますし、皆様は同業者ではなく「読者様」。ブロガー稼業においても、医師の皆様というのは私にとって「クライアントさん」。つまりは「ちょっと離れたところから俯瞰して拝見させていただく対象」となりました。


時間が足りない!

週15時間の医業を辞めたあと、基本的に“お医者さんごっこ”をするにしても1日3~4時間の「日雇い」しか入れないことにしたんです。切羽詰まって出る募集案件ということで、時給はもともと高めに設定されているということもあり、医業自体にかける時間は減らせてる、はずなんですよ。なんですけどなんか今、異常に忙しいのはなぜ!?

まあ冷静に考えてもみると、旅行という名の遊びというか取材というか……といった時間が増えたことと、あと「本業」w X(旧Twitter)、Instagramを更新していかなきゃだし、若干オワコン気味なアメブロから、noteや独自ドメインブログ(実は広告貼り付けてなにげに年間1万円くらいの稼ぎにはなっている!?)に移行できるものはしたいし、SNSコンサルや代行業、医療監修やPRも純粋に依頼案件が増え、しかもみなさん、継続依頼してくださるし、さらには韓国語も勉強しなくちゃならないし(!)。

もうとにかく、今以上に「事業拡大」に目が向いて、そういえばあれを後回しにしてた、これもやんなきゃ、そんなことばかりで、でも食べる時間と寝る時間は欲しい(爆)!
もう1日24時間じゃ足りなさすぎて困ってます。


「正規雇用が安心」とも限らないな、と。

一般的には「正社員として、定年まで勤め上げ、普通預金に着実に貯金を積み上げていくのが一番安心・安定」とされてきました。国家資格や免許がない業種であれば特に、その傾向が強かったわけです。その流れか、医師も「正社員=常勤」が一番安心・安定、とする傾向があったように思います。


しかし今や各企業が「終身雇用はできない」と表明していたり、副業を推進してる企業もあったりしますよね。医師も免許に守られているとはいえ、もうここ30年以上、給料の相場が変わっておりません。


資産形成にしても政府が自ら「普通預金じゃダメだ、iDeCoやNISAをやって自分で増やしてくれ」とのたまっている。


自分で知識をつけて行動を起こしていかないと、満足のいく収入や財産が得られない状況に、すでになってきている気がします。


そうしたなかで、こう思うに至ったわけです。

正直、「正社員=常勤」であったり、正社員ではないにしろ、定期的な収入が見込まれる「パート勤務=定期非常勤」という働き方は、そこまで安心・安定なのか? と。


というのも私は、この連載を筆頭にWebフリーランスとしての仕事が「安定供給」されてきているのです。果たして医師として常勤、もしくはパート勤務することと、Webフリーランスとしてのこの状況、職の安定という意味では、そこまでの差異はないのではないだろうか?と。

え?  いやでもしかし、


Webフリーランスが一番不安定な身分では?

医業じゃなくWebフリーランスって、それこそ正社員と比べると収入は安定していないのでは?

いいえw まずそれがとんでもない思い込み。


実はWebフリーランスって、ある程度軌道に乗った時点で「えりおさんだからこそお願いしたい」という関係が複数のクライアントと構築できており、さらには「お仕事をお願いしたい」というお問い合わせが絶えず、逆に断らなくてはならない状況になっているくらいのものなので。というか、そもそもその境地に達したWebフリーランスのことを「軌道に乗った」と言うんです。

ということで、よほどのことがない限りクライアントは離れないし、仕事に困らない。なので、実はもしかしてどこぞの大企業に就職するよりも職業としては安定してるかも、というのが実情です。

当分クレジットカードの新規作成や住宅ローンは必要ないという状況も加わり、じゃあWebフリーランス稼業を「本業」とし、足りないお金を「副業」=医師としての診療行為で稼いでいこう。

それで回るか?ではなく、「回していけるようにやっていこう」と、以前にも増してそうした気持ちが強くなりました。


こうもなってみてズバリ、今の心境的には

なんでもっと早く思い切らなかったかなw

「案ずるよりも~」って言うじゃないですか。もうそのとおりで、いざリスクを取ってみると「なんだ、こんなことならなんでもっと早く踏み切らなかったんだろうw」と思うくらい「ちょろい」もんでした。

まあ、事業収入がここまで増えてきた今だからこそ言えたこと、という説もあるにはありますが、結果だけみると、一昨年の6月に元職場の経営者が変わった時点で、もうちょっと早く見切りをつけてもよかったかな、と思ったり思わなかったり。

もちろん、その時にちょっと思うことがあって、いつでも辞められるようにシミュレーションを繰り返していましたが、それがまだ自分のなかで完成しきっていなかったというか、多少は「守る気持ち」があったのでしょうかね。

蓋を開けたらそんなシミュレーションしたところで、実際にやってみなきゃわからないところが多いじゃないですか。頭ではわかっていたはずなんですけどね。今思えば「あと1~2年はここで」とか思っちゃってた当時の自分に喝を入れてやりたいです。

やっぱり慣れ親しんだ環境から離れる抵抗感、というのはなかなか逃れ難い、というのがどうしてもありましたし、有給休暇という「権利」があるのも魅力だったので、それが「足かせ」になっていたのです。

ただ、そこから離れて「我に返って」みるとそんなものをはるかに下回るデメリットが多すぎて、何をつまらないものにしがみついていたんですか、ってな感じです。ああほんと、あと半年くらいは早く辞めていればよかったとか思います。


もうとにかく、今一番実感していて、かつ、今後医業以外の事業を進めていく身としての「マインドセット」で、これから絶対忘れてはならないことというのが、


行動してナンボ

これに尽きます。社会で成功していない、あるいはパッとしていない、その方々のほとんどがリスクを負う・負わないという以前に「行動していない」のではないでしょうか。

たとえば、

・1時間以上座りっぱなしは体に悪いから、1時間おきに立ち上がって1分間動いたほうがいい
・エレベーターやエスカレーターを使用せず、たまには階段を使うほうがいい
・車やタクシーばかり利用せず、自転車や徒歩で動いたほうが健康にいい

といったことはよく言われていますが、わかっていたとしても、ほとんどの人が実践していないじゃないですか。

社会で成功してる人が言うには、自身はなんら特別なことをしているわけでなく、そうした「普通の人がやりそうでやっていないことを一つ一つクリアしていくだけ」なんだそうですよ。それ、本当にそのとおりなんじゃないかって、今すごく実感しています。

本当は“お医者さんごっこ”なんてやりたくない。時間や場所に囚われず働きたい。そう思っているのなら、それを叶わせるべく、もっと行動を起こしていくべきだったんです。

下手に医師としての収入があるものだから、それを「逃げ道」として、やれることをやってこなかった。「時間や場所を選ばない仕事」を得るための行動が足りなかった。心底そう思っています。なぜなら今、実際に「行動を起こした」結果、こんなにも気持ちも生活も変わるんだ、ということを実感できているから。


ちなみにですけど、こうも書いている私は別に、「この記事をきっかけにみなさまが “私も行動しよう!”って思えたらいいのに」なんて1ミリも思っていませんよ?w
だってまず、行動に移されたらライバルが増えちゃう(笑)。


今の私の「複業」「医業」に対するスタンスはざっくり申し上げて、こんな感じです。



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