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ブロガー医師の収入源:いよいよ「時給」から「成果物」へ

えりおさん「開業しないの?」

今でもたまに聞かれますが(笑)。

実はもう5年前に「開業」してるわけです。
もちろん「そっちの開業」ではないですけどね。


2019年2月にブロガー・コラムニストとしての活動を基盤とした、諸々の業務を行う個人事業主としての「開業届」と、果敢にも「青色申告承認申請書」まで(!)提出し、このほど5回目の確定申告を​​終えました、という記事を実は以前書かせていただいたりしました(→【確定申告終了!】医師の複業って「節税」になるの? 参照)。

また、例によってクリニック経営者と「一悶着」ございましてw もう1~2年は勤めると思っていた皮膚科定期非常勤としての週2.5日勤務(実働15時間/週)を、今年の3月いっぱいで「辞めてやり」ました。

のちのち明文化していく予定ですが、正確には2月あたまから有給消化に入り「新しい働き方」に移行しています。
その「新しい働き方」というのは、思うところあって今後、毎週◯曜日という勤務の仕方はしないことに決め、全部スポット勤務のみで回していくことにした、ということ。こうなったら本当に「医師を副業」にしてやろうと。

ということで、いつまでこれで回るかわかりませんが、今のところ額面上の「本業としての定時収入」が保証されながらの複業は2023年3月で最後、となります。

「本業」はおかげさまで毎年売り上げは微増しており、今年の総売り上げは300万まであと一歩というところ。皮膚科のアルバイトに換算すると週半日よりちょっとだけ高いくらいですか。今年おそらく月商30万、年商360万超えます。

そりゃあ「そっちの開業」をすればこの10倍以上はいくんでしょうが、すみませんが、私はお金より「自由」が欲しい。一年間で「旅をしながら」「時間と場所を選ばず」、バイト週半日分相当の売り上げを得られた、というほうが、私にとってはプライスレスな経験であることは自明の理、です。

が、時間と場所を選ばなくても売り上げが立つ喜び以上に、まだこの働き方になって2ヶ月もたっていない(執筆当時)にもかかわらず実感しているのが、「マインド」と「収入内容」の違いです。

「マインド」について、実は『アナタはどちら? 「雇われ人」「起業家」ココが違う!』にも書いているんですが、これももう2年前の記事ww  そろそろアップデートしなきゃですけど、改めて読んでみたらまだアップデートするほど成長してなかった説(泣)。ってことで、このあとアップデート記事、すでに脱稿しております。お楽しみに。で、今回触れるべきは「稼ぎ方」について、ですな。

ということで、個人的な「節目」というこのタイミングで今回、「ブロガー起業・複業してわかったこと 収入編」をお届けいたします。




「与えられた仕事」をこなして得た収入と「望まれたものを納品」しての得た収入の違い

「雇用」によって得られる「給料」というものは、「規定された時間、所属する場所で、指示通り働く」という勤務形態によって生まれるものです。何かを生み出すことは必須ではなく、そこには「一定時間を拘束されて働く」という行為に対する報酬も含まれています。

一方、業務委託というものは、クライアントから依頼された「ブツ」=成果物を納め、その納めたブツに対してお金が支払われる、というのが本来の形です。

なので、その「ブツ」というのが、こちらの原稿もそうですし、SNSのフォロワーを◯人にしてほしい、だったり、Webからの問い合わせが絶えないようにしてください、はたまたいつまでに名刺をデザインしてください、CDや本を◯枚、◯部作ってください、といったことであったりするわけですが、雇用された場合との圧倒的な違いが、「ブツ」を完成させる場所・時間・手段など、その「過程」については問われない、ということです。

名刺のデザイン・印刷を朝っぱらだろうが、夜中にやろうが、日本でやろうが、世界の裏側でやっていようが、与えられた期日までに求められた成果物を「納品」できればそれでいいわけですので。

こう見てみると、たまに臨床医が診療行為をするのに「業務委託契約」を交わすケースを見かけますが、厳密にいうと、医師の勤務形態って業務委託契約を交わしようがない、ってことがおわかりになりますでしょうか。

だって、「何月何日までに、患者さんを何人診てください。場所と時間は問いません」なんてお話、ムリですよね。
そもそも診療する場所をしかるべき機関に届け出なきゃいけないわけですし。受付時間内に、指定された場所で、来た患者を診ている時点で、それはもはや「成果物」収入じゃないですから。
なので、ホンモノの業務委託契約をしてる私からすると、「いや、それって雇用されているのと同じだし、給与所得だよね」って感じです。

業務委託契約が成立するとしたら「研究」ですかね。知らんけどw


もう一つ、「業務委託契約=節税」みたいな!?、さも雇用契約が悪で、業務委託契約こそ正義、みたいな勘違いをされている方(私もかつてそうでしたけど)、とんでもない。業務委託契約こそ、労働基準法のような「基準」となる法律がないので、ものすごいシビアなお話なのですよ。私は業務委託契約書を交わすたびに、弁護士の友人を呼び出してます。こちらも今後の連載で詳しく書いていきたいと思います。


で、ここで勘違いされたくないですけど、私は個人的に、こう思っています。


「与えられた仕事」をこなすのも悪くない

「一定の時間、一定の場所にいれば、そこに患者さんが来てくれる」、そういう「土台」がすでに作られていて、自分はそこで診察に集中するだけで、あとは余計なことは考えなくてよく、それで収入を得られる、というのは、実は大変ありがたいことです。自分で仕事を作り出さなくてはならない身分になって、余計そう思います。

私の場合、そんなふうに余計なことを考えすぎずに与えられた仕事をこなしていたら、なんか書きたくなるような突拍子もないネタがポーンと生まれた、なんてこともあります(笑)。
収入額以外にそういうメリットがあり、お医者さんという働き方から助けられる部分は大きく、「主か副か」と言われれば完全に副ではあるものの、まだまだ完全に退かず「スポット勤務」にもう少し頼りたい、と思っています。

ただ、いつまでも「逃げ道」に甘んじている状態はよろしくない。
今のご時世、この日本で雇用のみに頼っていても、ここ30年報酬は全く上がっておらず、今後も上がらないでしょうし、「時間や年数をただ“稼ぐ”ために費やし、そこからなんの実績も生まれない」働き方で定年まで持たせることは、もう難しくなっているし、したくないと思いますので、私はできる限り早くWeb稼業ノマドワークに一本化したい、と思っております。

イマドキ会社員も副業するのが当たり前になりつつある、という背景からも、雇用と業務委託、それぞれにメリット・デメリットがあるわけで、そこを踏まえて自分に合った手段を選べるようになっておかないと、と思いますね。


さてそしてしかし、有給消化期間が終わって、この働き方を続けることで、私の考えというものであったり、自分の事業の「ステージ」というものであったりがどう変わっていくのか、不安以上に今からワクワクドキドキしています。


その辺りは「雇われ脳」ではなく「起業家脳」に切り替わっている自分を頼もしくも思ってたりしますね。身の回りに起きること全て楽しみながら複業プータローライフを過ごしますよ……うふふ。



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