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書評・読書感想

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読後の本の感想や、考えたことを書いています。
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これからの教養 激変する世界を生き抜くための知の11講 を読んで 知のフロンティアを垣間見る

これからの教養 激変する世界を生き抜くための知の11講 を読んで 知のフロンティアを垣間見る

今回も続いて書評にしようと思います。
ここのところ、自分のレベルから見ると深い内容の本が多くてあまり進んでいませんが、一冊一冊からは滋味のあふれる知識や考え方に触れることが出来ています。

年明け最初に読了した本ですが、今回の著書も至高の一冊でした。

今回の書評は書評と言うより、講義録のまとめ、みたいな感じになっています。

では、対象著書のメタ情報からです。

今回も読書ノートからの書評ですの

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「静かな人」の戦略書:騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する法 を読んで 自分の内向性について思索する

「静かな人」の戦略書:騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する法 を読んで 自分の内向性について思索する

今回は久しぶりに書評です。
自分の性格については、普段からあまり考えたことはなかったのですが、ここ数年の自分の行動を見ていると、デジタル読書にドはまりしたり、それの内容を読書ノートとしてつくったりと、かなりうち向きな活動が多いこと。そしてそれらが非常に快いものに感じるようになっています。
それまではもう少し外向的なところもあったのではないかと思いましたが、そのようなことをつらつら考えているとこの著

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今年一年ありがとうございました 1年フルにnoterでいられたことを思索する

今年一年ありがとうございました 1年フルにnoterでいられたことを思索する

小理屈野郎は昨年9月末にnoteに参加するようになり、今年1年はフルにnoterとして活動することができました 。

コツコツと執筆できたのは、記事を読んで下さる方がいらっしゃったから です。
そして、更にコメントとして感想をいただいたりすることができた からです。

読んで下さった読者の方、そしてコメントをいただいた方すべてにお礼を申し上げます。

ありがとうございました

今回は小理屈野郎のn

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チッソは私であった を読んで 角幡氏の体験との類似性について思索する

チッソは私であった を読んで 角幡氏の体験との類似性について思索する

前回は角幡唯介氏の著作に対する書評の記事をアップしました。
今回も書評ですが、著作を読み進めるにつれて、角幡氏の思索の方向性との一致 を感じました。
そういう意味でぱっと見は関連のない著書ですが、紹介します。

今回も読書ノートからの書評ですので、小理屈野郎の読書ノート・ローカルルールの凡例を以下に示しておきます。

書名 チッソは私であった
読書開始日 2022/11/24 14:21
読了日

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漂泊と大地 第一部 狩りと漂泊 を読んで 著者の言う脱システムを更に深く思索する

漂泊と大地 第一部 狩りと漂泊 を読んで 著者の言う脱システムを更に深く思索する

以前に角幡氏の著作を読んで非常に感銘を受け書評もアップしました。

その続編ともいえる、最新刊を読んでみたので書評として記事をアップしたいと思います。

では、書籍のメタデータを貼っておきますね。

今回も読書ノートからの書評ですので、小理屈野郎の読書ノート・ローカルルールの凡例を以下に示しておきます。

書名 漂泊と大地 第一部 狩りと漂泊
読書開始日 2022/12/01 17:34
読了日

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難しい本を読むためには を読んで 思わぬ読書術の著書に膝を打つ

難しい本を読むためには を読んで 思わぬ読書術の著書に膝を打つ

今回は書評です。
ついこの間から次男には「暇と退屈の倫理学」の読書をすすめられ、小理屈野郎は読了したのですが、さすがに中学2年生にとってはかなり難関なようで、本文を行ったり来たりしながらなかなか先に進めない ようです。

そんな中、以前から読み出していた読書術に関する著書で、読了すると、思わずこれは、と思えるような著書だったので、今回はその著書についてまとめました。

では、書籍のメタデータを貼っ

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人生を変えるための読書術 を読んで 自分の読書感や読書法と比較する

人生を変えるための読書術 を読んで 自分の読書感や読書法と比較する

読書術の本は見かけたらとりあえず購入 としている小理屈野郎です。
そして、読書術の著書の読了数がそれなりにあるので内容や方法についてはある程度理解ができているので、比較的すぐに読み出して、読書ノートを作成。そして自分の読書にフィードバック することを繰り返すようにしています。

今回は、電子書籍を積極的に出している金風舎 という会社がありまして、そこからの新刊を俯瞰していると発見した著書がありまし

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名門再生 太平洋クラブ物語 を読んで まんじりとしない気分を思索する

今回は書評です。
今回の書評、note記事として公開するかどうか、かなり迷いました 。
しかし、個人的な読書の積み重ねで、このような書評になった と言うことで、あえて公開することにしました。

今までの小理屈野郎なら、爽やかな読了感と、内容に対する賞賛だけですんだと思うのですが、今回はかなり辛口になりました。

ただ間違えてほしくないのは、著者自身を否定しているわけではなく、単に内容を個人的なスク

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忘れる読書 を読んで 自分の読書術をアップデートする

忘れる読書 を読んで 自分の読書術をアップデートする

今回も続けて書評です。
デジタル読書を行う上で、いつも気にしているのが自分の本の読み方がどうなのか 、ということです。
その意識が常にあるからか、読書論や読書術についての著書が出るとついつい手を伸ばしてしまいます。
今回の著書は忘れても良い 、という読書法らしいです。
目を引いたので購入し読んでみました。

では、書籍のメタデータを貼っておきますね。

今回も読書ノートからの書評ですので、小理屈野

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ルポ 誰が国語力を殺すのか を読んで 言葉の重要性と社会性について思索する

ルポ 誰が国語力を殺すのか を読んで 言葉の重要性と社会性について思索する

今回は、家内が聴いてきた、子供の学校の保護者会で先生がおすすめしていた本の書評です。

この本を読む経緯は一度別のnote記事で触れました。

内容的には下記の読書ノートのようにかなり深刻な状況のようです。

この週末にでも長男と感想戦をしてみようと思っていますが、まずその前の復習としてこの記事をアップすることにしました。

では、書籍のメタデータを貼っておきますね。

今回も読書ノートからの書評

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日本の伸びしろ 悲観を成長に帰る思考力 を読んで 出口氏の復活に安心し、思索する

日本の伸びしろ 悲観を成長に帰る思考力 を読んで 出口氏の復活に安心し、思索する

以前にもライフネット生命創設者の出口氏の著作の書評をアップしました。

以前は脳出血になってその闘病記、という話でしたが、今回はその後の著作です。
どこまで今までの能力を保持されているか、そして病気をある程度克服されてどのように理論が深まったか、などを拝見したい な、と思い、最近出た著作を購入してみました。

では、書籍のメタデータを貼っておきますね。

今回も読書ノートからの書評ですので、小理屈

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ウクライナから来た少女 ズラータ、16歳の日記 を読んで 時事問題に関する読書の難しさを感じる

ウクライナから来た少女 ズラータ、16歳の日記 を読んで 時事問題に関する読書の難しさを感じる

今回も書評をアップしたいと思います。

普段はあまり見ない報道ステーションを見ていると、ウクライナから日本に避難してきた16歳の主人公のドキュメンタリー が目に入りました。
そしてその主人公が日記を書き、その内容を著書にした ということを番組中で言っていたので、アマゾンで検索したところ、電子書籍もあり、ということで早速購入し、読んでみました。

では、書籍のメタデータを貼っておきますね。

今回も

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デジタル空間とどう向き合うか を読んで 分断の形成過程を思索する

デジタル空間とどう向き合うか を読んで 分断の形成過程を思索する

アメリカの大統領選前後から注目されている社会の分断 ですが、これがなぜ起きてくるのか、というのを現地でのルポを読んで理解をしようとしました。
それなりに理解はしたつもりですが、今ひとつ形成過程にある環境的なものが理解できず 、悶々としていました。

それもあって関連のあるデジタルデトックスに関連するものやデジタル空間の分断についての著作を色々読んでいました。
その一環で今回の著書に巡り会ったのです

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歩きながら考える を読んで アフター・ウィズコロナについて思索する

歩きながら考える を読んで アフター・ウィズコロナについて思索する

今回はヤマザキマリ氏の最新著作の書評です。
以前に著者は「たちどまって考える」という著書を上梓し、前回のnote記事はこの著作の書評をアップしました。

その後継作、とも言える著作です。
最新著作は、最初は作品名も前作とかなり似ているので、「あれ?」と思っていた のですが、よく調べて、最新作だと言うことが確認できたので購入して読んでみました。
今回も、この時期ならではで、納得することが多かったです

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