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イ・ジウン(IU)氏 ベイビー・ブローカー ハンギョレ 2022.6.8 記事翻訳 +韓国語TIP

是枝裕和監督の2022年新作映画・『ベイビー・ブローカー』に出演するIU(アイユ)ことイジウンさんについての記事です!

記事原文:https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/1046104.html

『ブローカー』イジウン、 「カーン国際映画祭は言葉にできない幸運、「30歳の魔法」ですか?」

『ベイビー・ブローカー』で商業映画に入門したIUのインタビュー

演技が上手いと思わないため、緊張
撮影時、ソンガンホ先輩からの賞賛に感動
「今年に入っていいことがたくさん起き、
よく笑いよく泣きよく怒り、健康にも変化。
活字が好きで自分の記事も自ら書いてみました。」
謙遜はするが、芯のある人生観が際立つ。


優イ・ジウン(IU)はドラマと映画で主に「外剛内柔」なキャラクターを演じてきたが、実際には「外柔内剛」な人物に近いように見えた。 7日午後、ソウル・鐘路区三清洞のあるカフェで出会ったイジウンは、話に聞いていた通り、自分だけの演技観と人生観を持った、謙遜はするが芯のあるスターだった。 初めての商業映画出演作である是枝裕和監督の『ベイビー・ブローカー』で最近、フランス・カーン国際映画祭に参加したニュースター俳優は、カーンでの思い出と是枝監督との作品作りの話、撮影過程のエピソード、愛書家としての一面などについて正直で愉快に話した。

画『ベイビー・ブローカー』は、赤ちゃんポストにまつわって縁を持った者たちの、予想もつかない特別な旅を描いた映画で、家族という枠を拡大し続けてきた巨匠・是枝が作り出した純粋で優しいロードムービーだ。 この映画でイジウンと一緒に主演を務めたソン・ガンホは韓国俳優として初めてカーン映画祭・最優秀男優賞を胸に抱いた。

私がカーンにありえない幸運です。「死ぬまでにこんな機会は二度とない」と思いました(笑)。実はカーンに行った時は、初めてだし気忙しくて心置きなく楽しめませんでした。それが惜しいです。死ぬ前に思い浮かべる忘れられない瞬間だと思います。」

女は「とてつもない幸運」とへりくだって言うが、事実『ベイビー・ブローカー』で彼女は未婚の母・ソヨン役としてそうそうたる先輩たちであるソン・ガンホとカン・ドンウォン、ぺ・ドゥナに押し負けない自分だけの演技力を証明した。 カーン現地では外国の報道者たちを中心に最優秀女優賞候補としてイジウンが話題に上がったりもした。 こんな評価にも彼女は、屈折と多くの事情を抱えるソヨン役にアプローチするのは難しかったと言う。 「ソヨンが幼い頃から両親と別れ一人で世界をくぐり抜けてきた孤独な人物である上、子供まで捨てるじゃないですか。だから是枝監督との面談質問をたくさんさせてもらいました。「ソヨンはどうしてこんな決断をしたんでしょう?ソヨンは後悔したことはありますか?」と。その度に監督が誠心誠意回答してくださり、とても頼りにしていました。私は台本と監督に頼る方なんです。」

画の中でソヨンは、生まれたばかりの息子・ウソンに対して、見せるようで見せなかったやるせない母性を印象的に見せた。 「台本にも、ウソンに対するソヨンの母性は不透明に描かれていました。演じながら他の人の目にも(母性が)映らないように演じないとと思いました。自分にとてもたくさん質問を投げかけました。隠して演技しようとしました。母性と関連して母と姉に出産に関して聞いてみたのですが、想像以上に苦痛だと言っていました(笑)。」

中のソヨンのスモーキーメイクに対して「自分の素顔を見せられない防衛機制の産物だと思いました」と言うくらい、単語の選択と言う面でも飛び抜けている彼女は、「是枝監督が子供たちに楽に接して、子供たちが映画を撮っていると言うことを意識できなくなった瞬間を撮影する、というのをそばで見ながら、まさに現場を捉える巨匠の一面を見た」と言った。

枝監督がドラマ『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』を見て、彼女をキャスティングしたと明かした故に、演技に負担を感じるかもしれないが、彼女は「今までは上手だったのに今回は出来なかったらどうしよう?」と言う負担はなかったという。「私が演技が上手いと思ったことがないからです。「迷惑だけはかけないようにしよう」と言う主義でした。だから撮影現場では口数も減り緊張ていました。ある日、ソンガンホ先輩が私の演技をモニターして「呼吸と感情とテンポ、全て良かった。びっくりした。」と褒めてくださって感動しました。失敗もたくさんしたのに、褒めてくださって。監督や同僚の俳優たちから一番気を遣ってもらっていたのは私です。(笑み)」

手としてもトップに立つ彼女は、演技と歌、今でも二つとも難しいが共通点があると言った。 「歌や演技の両方とも現場で何度もテイクを重ね、完成形を見つけていくと言う点が似ていると思いました。何度も機会が与えられ、前の表現と比較することができ、それを他人に聞くことができると言う点です。歌の録音の過程の中で一番好きなのですが、演技も似ていて魅力を感じます。」

前のインタビューで、30歳に対してのロマンがあると明かした彼女は、今年30歳だ。 「30歳の魔法か分からないですが、いいことがたくさん起こりました。日常でも小さな幸せがよくやってきます。身体的な変化もあったのですが、よく笑いよく泣きよく起こるようになりました。健康的な変化だと思います。」

ーン現地インタビューと今回の出会いで、改めて確認できたのは、オンライン上でIU語録が広まっているくらい、彼女の話し方が理路整然としていて、自分だけの世界観がはっきりしている点だった。 普段、本に慣れ親しんでいると言う評判がデタラメではないように見えた。 今回のカーンでも本を3冊持っていったと言う彼女だ。 「活字がとっても好きではあります。実は記事を読むことも好きです。笑えるのですが、私が私の記事を書いてみたりしたんです(笑)。記者さんたちが使う話法や文章の構成がみんな違うじゃないですか?記事の末尾はこうして、文頭はこうやって書くんだなと思って、私も書いてみたんです(笑)。」

オ・スンフン記者

〜この記事を訳しながら新しく出会った単語たち📝〜

소회: 所懐。心に抱く思い。遡洄。素懐。

겸양: 謙譲。へりくだる。

피력하다: 披瀝する。打ち明ける。

쟁쟁하다: 錚錚としている。他に抜きんでている。 特にすぐれている.

고단하다: 身寄りがなく孤独。疲れていること。

끼닭: 故、訳。끼닭에ほどに

회자: 膾炙。なますと炙りものが多くの人に好まれるように、物事が多くの人の話題になり広まっていく様子。

논리정연: 論理整然。=理路整然

허투루: 軽々しく。見くびる。デタラメに。


☝️記事に出てくるオタク用語集

서른: 韓国では韓国流の数え年で年齢を数えているため、1993年生まれのIUは2022年1月1日に30歳になりました。みんな一斉に1月1日に歳を取ります。
また、年齢は하나,둘,세,네の形で書いていき、20=스무、30=서른 、40=마흔、50=쉰と言うように、十の桁はこのような特別な言い方があります。
韓国でも30歳は節目感がありますが、ソウルでは初婚年齢も上がってきているので最近はそこまで意識しなかったり、男性だと30歳で社会人2〜3年目という人も少なくないです。

모니터하다: モニターする。これは芸能人が自分が撮影したものをチェックする作業のことを言います。
MV(日本でいうPV)を撮っている時などに、アイドルもモニターして自分の動きを修正したりしています。

同い年なので、IUちゃんの活動はいつも応援してます^^
年齢に関する曲をたまに出しているので、それはいつも心に染みてます…笑

今日はここまで👋

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