「ものづくりを日常に」こっぺ工房

長野県の片隅で草木染めを中心としたものづくりをしています。「ものづくりを日常に」をテー…

「ものづくりを日常に」こっぺ工房

長野県の片隅で草木染めを中心としたものづくりをしています。「ものづくりを日常に」をテーマにものづくりを特別なことではなく、日常の何気ない時間にできるか、模索しています。 日々の暮らしの中で感じたこと考えたこと、ものづくりについてや生き方についていろいろなことを書き記しています。

最近の記事

「ものづくり作家」という肩書き

フリーになって以来肩書きや自身について聞かれることが多々あり、何者にならなくていいという着地点を見出した僕はやや焦りながら肩書きとか自己紹介を書いたりしてワークショップを企画している。 夏に企画しているサマーキャンプの自己紹介の中で何気なく「ものづくり作家」と名乗ってみた。 「ものづくり」は字面と響きが可愛いから。 「作家」はさだまさしの「童話作家」という曲が好きなのと、大林宣彦が映画監督ではなく「映画作家」を名乗っていたから。 という理由はきっと後付けで、本当なんとなくし

    • ものづくりを日常に

      「ものづくりを日常に」 というテーマが頭に浮かんだのはいつだっただろうか。思い出せないくらいに自然と湧いてきたこの言葉はこれまでの自分とこれからの自分を過不足なく一つにまとめていると思っているのだけれども、どうやら言葉が足らないらしいということがわかり、どうにかここに至る経緯からこれからの話を新しい年齢を前に言語化しておきたい。しかし文章にするたびに横にそれ、また書き直してまた横にそれてと、もう4、5回は挑戦してるがその都度とっ散らかるのでその散らかり方も込みで読んでもらえる

      • 後日

        たくさん作った夕飯の 残り物を1人チンする いつもの卵焼きより なんだか少し美味しい気がする

        • 翌朝

          子が帰り 変わらない朝 庭先で拾う吸い殻 ひん曲がる姿までもが 愛おしく

        マガジン

        • 草木染め
          6本
        • 考え事
          6本
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          1本
        • 日記
          18本

        記事

          見送り

          夜の駅 乗り込む子どもと 上る特急 見えなくなるまで手を振る姿を 幼い頃の祖父母が見ている

          前夜

          いつくるか いつくるか 気持ちとともに煮込む煮物は いつもより味が濃くなる

          お尻が二つになった日

          温泉に浸かりながらぼーっと世界を見ていた。 前方に湯船につかる人が3人。左方では体を洗う人が4人、右からは温泉が湧いている。 湯船の周りをちょろちょろと子どもが走り回っている。 僕が大衆浴場を好きなのは、老いも若きも多少の誤差はあれど同じ身体構造をしていると実感できるからで、同じ身体構造をしつつも、その身体に刻まれた経年劣化が彼らの人生の奥深さを無言で語ってくれるからで。まぁそんな小難しいことは置いておいても、それぞれがパーソナルなエリアをさらけ出しながらも全くの他人で、必

          ワークショップを終えて

          こだわりの強さ故に人と生きることが難しい。 自分自身の弱さ故に1人で生きることも難しい。 「強さと弱さ」「孤立と共存」 そんな狭間での揺らぎがこれまであり、そしてこれからも続いていくのだろう。 そんな狭間に差す光の筋が「ものづくり」なのだと思う。 ものづくりを通して僕は人と繋がり、ものづくりを支えに1人でも歩いていくことができる。 去年度末から準備をしてきたワークショップ。 初めて取り組んだ出展型のワークショップ。 何もかもが未知で、不安と期待と自由と可能性が渦巻いてい

          無事に終わりました。

          無事終わりました。

          「優しい」のではなく「優しくしかできない」のだということ

          先日、川崎市ゆめパークを舞台にした映画「ゆめパのじかん」という映画を見てきた。映画の感想についてはなんとも表現しがたいのだけれども、「あぁいいなぁ」という気持ちと「大丈夫かな」という気持ちさらに言えば「この先を見たい」と思い映画が終わった。とてもいい映画だったと思う。 この「大丈夫かな」というのが今回のポイントである。 改めてなんとも表現しづらいのだけれども、安心ができる世界、優しい世界には「不安」が付きまとうと思っている。それはその世界の外が優しくなかったり、理不尽なこと

          「優しい」のではなく「優しくしかできない」のだということ

          「あったら便利はなくても平気」と「なくてもいいけどあったら嬉しいもの」

          便利グッズの購入を提案する主人公・源に対し、知恩さんがたしなめる言葉。我が家には遺物となった便利グッズが各所に隠されているからとても耳が痛い。自分のことは棚に上げて考えてみれば大概のものはなくても平気だ。キッチンの便利グッズから始まり、運動器具や多機能なお掃除グッズ。なかったらなかったで他でうまくやりくりできるものばかりが頭に浮かぶ。 “便利”とは少し違うけれども「なくてもいい」とされるものは多い。コロナ禍で見かけた「こんな時に“芸術”より大切なものがあるだろう」という発言

          「あったら便利はなくても平気」と「なくてもいいけどあったら嬉しいもの」

          [北海道への道]3つ揃えば願いが叶う

          衝動性が高いので、とりあえず始めてみるということが得意な方ではあるけれども、なんとなく億劫で、腰が重いことも多々ある。そのブレーキは“手間”であったり“金銭面”だったり、いろいろとあるが、なんとなくやれていないということは頭の中にずーっとたまり続けるので精神衛生上あまりよくない。だから僕はマイルールを設けている。 ”理由が3つ揃ったらやる” いつからこのルールを組み込んだかは覚えていないが、これが結構有効だと思っている。 「情報発信をしたい」「ものづくりを伝える」「活動を

          [北海道への道]3つ揃えば願いが叶う

          【自己紹介】八十三億年かかるとしても この道がそこに通じているならば 歩み続けるしかない

          はじめに 「自己紹介はした方がいいぞ」と最近youtubeを頑張っている父親に言いながらその言葉は父を貫き、後ろにいる自分に刺さっている。 ということで自己紹介動画を作ってyoutubeにと思っているときっとやらないことは身に染みて分かっているので、とりあえずNoteにまとめておきたい。 まずは経歴から話始めたが、書いていたら結構長くなってしまった。大切なことは後半の本題にあるので、ここから一気に本題まで飛んで読んでもらえるだけでもうれしい。 これまで 大学では天狗の

          【自己紹介】八十三億年かかるとしても この道がそこに通じているならば 歩み続けるしかない

          『やりたいことをやりたいようにやりたい』というわがままさと『みんなで一緒にいいものを作りたい』という理想を抱えて

          現状と理想の狭間で揺れる僕はどこにたどり着くんだろうなぁと漠然と思うことが多々ある。今回のテーマもここにたどり着きたいという確固たる意志がないから、漂って漂っていい具合の場所に着地できたらいいなと思いながら歩み続けている。 さてさて僕がわがままなことは自他ともに認める事実としてあって。僕が僕のテリトリーからあまり出たがらないのは、わがままが許される場所で惰眠をむさぼるように生きていたいからで、このわがままさは「やりたいことをやりたいようにやりたい」という一言に尽きるわけで。

          『やりたいことをやりたいようにやりたい』というわがままさと『みんなで一緒にいいものを作りたい』という理想を抱えて

          『栗のイガで毛糸を染める』キッチンでできる簡単草木染め第十一段

          こんにちは。「ものづくりを日常に」こっぺ工房です。 こちらはまだ雪が降っています。皆さんのお住いの地域はいかがですか。 はじまり youtubeで更新したものをさかのぼって投稿しているので、季節外れではあるけれど、栗のイガで毛糸を染めます。 採取 近所で栗のイガを拾い集める。だいたい15個くらい。栗のイガがあえばいいので断られることも基本的にはないと思う。ただ許可とりのときは仮面は外しておいた方がいい。 道具紹介 【▪️染液づくり】 ⚪︎栗のイガ 150g〜200

          『栗のイガで毛糸を染める』キッチンでできる簡単草木染め第十一段

          久しぶりに寝違えて

          寝不足で雪山へ行く。 雪が降った後の快晴はとても綺麗。 この景色を気軽に見られるだけで、冬の寒さを耐える意味があると言うのは過言である。 仕事の終わりが伸びて、予定より1時間遅く16時に帰宅し、そのまま布団に飛び込む。 ちゃんとパジャマに着替えたのは本当に偉いと思う。 深夜2時に目が覚めて、また眠る。 8時過ぎに目が覚める。 目覚めと同時に目の腫れぼったさと違和感を右肩に感じる。 久しぶりに寝違える。 起き上がれば首から右肩にかけて痛みが走る。 寝違える度にちっちゃい頃