金平糖みなみ¦詩人

詩集を出すのが夢。可愛いものが好きです。 童話で、メルヘンで、日常。 日々の中で感じた…

金平糖みなみ¦詩人

詩集を出すのが夢。可愛いものが好きです。 童話で、メルヘンで、日常。 日々の中で感じたことを詩で残します。

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【詩】小人の友達

小人の友達がいまして 紅茶に角砂糖をポトンといれてくれたり 寝る前に今日あったことを 耳元でお話してくれる ちょっとイヤなやつにイヤなことを言われた時は 小人がポコポコとパンチをいれる そんな友達 @2024 金平糖みなみ 前作↓ 次の作品↓

    • 【詩】真っ白な君へ

      いつだって君は無邪気だ 無邪気で 純新無垢で 何者にも染まらない白でありながら 他者を真っ白に染め上げてしまうペンキのような人だ 君が笑いかけるとパンジーが咲き乱れる 香りがあたりに広がり蝶が舞う そしてお世辞にも可愛いとはいえないイモムシも それでも君はイノセンスの象徴であるべきかのように輝く 誰も 彼も すべからく私も 全てを真っ白に染め上げて雪の中にいるように錯覚させてしまう これは一種の罪なのであろうか いいや それは私たちの罪を洗い流す神聖な行為なのであり 決して

      • 【詩】ケーキ舞踏会

        ドレスを作ろう ドレスを作ろう 生クリームの真っ白なドレスに イチゴやキウイ パインの宝石をたらふくつけるのだ アラザンのネックレスをつけてパーティーに繰り出そう 1.2.3 1.2.3 今日のワルツは何だかしっとり甘め 足取り軽く ホイップステップ ガラスの靴なんてなくてもこのドレスがあればいい夢をみれるから 粉砂糖のフリルに愛を込めて 今夜も踊ろう @金平糖みなみ

        • 【詩】コーヒー雨

          ポトン ポトン ピチョン 1滴ずつ雨が降ってくる 苦くて時にはすこし酸味があって これは地球温暖化の影響ではあるまいか ゆっくり垂れてくるこの雨は 川で汲んだミルクと木からもいだ砂糖で 陶器の大人専用のカップに注がれて マイルドに、優しく、淑やかさも兼ね備えた 大人専用ではない飲み物へと変貌するのです ポトン ポトン ピチョン 1滴ずつの雨はまだ止まない 私がこの本から冒険に飛び立って 勇者を倒し、真犯人を当て、卒業式で告白なぞをしてしまう迄は その頃にはきっと雨も止み 私

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        【詩】小人の友達

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        • 【詩】お砂糖壺の中身
          51本
        • 【詩】郵便受け
          4本
        • 綴り虫の食い散らかし
          3本

        記事

          【詩】ちょっと月まで散歩でも

          死んでもいいやとは思っても あなたのために死にたいと思えないのは何故でしょう こんなにも愛おしいと思っているのに あなたのために繭から糸を作りマフラーを作ることだって苦しくないのに 裸足で月の砂漠を歩き、火星に水を幾らでも汲みにいくのに こさえたマフラーを巻いて2人で月に行き うさぎを探して火星やあまつさえ土星までテクテクと散歩したい この願望は罪なのでしょうか、そうですか @2024 金平糖みなみ

          【詩】ちょっと月まで散歩でも

          【詩】パズル

          パズルが完成しないんです 背景のなんでもない1ピースがどこにもなくて 奇妙な穴がポカンと空いて 私の心もなんだかポカンと空いてるよう 別になくても困らないような でもないとなんだかむず痒いような おでこに見えないシールが貼られた気持ち このまま見つからなかったらどうしようかな 新しいピースを作ってはめてみようかな そうしてみよう そうしよう @2024 金平糖みなみ

          【詩】愛してるから

          わたしを触ってみて 白くてふわふわしているでしょう あなたから愛された分だけ わたしの毛並みはわたあめのように甘く蕩けます わたしを撫でてみて 小さなヘアゴムのような声でしょう あなたから喋りかけられた分だけ わたしはあなたに愛してると伝えることが出来ます わたしを抱っこしてみて リンゴ3個分の重さなんです あなたに比べればカバンのような重さだけど わたしはあなたに近づこうと日々大きくなります わたしはあなたが あなたはわたしが大好きだから わたしは昨日よりもっと可愛く

          【詩】愛してるから

          【詩】好きよ、好き。

          お姉様、好きよ 水仙のようにまっすぐなお背中 ついていくだけで精一杯の私は小さなシロツメ 御髪も整えて差し上げます 椿油を浸した木櫛を用意してあるんです お姉様の黒髪がよりいっそう輝きますように お勉強にホットティーはいかが? 私も成績を落とさないようお傍でがんばります 貴方の隣に並んでも恥ずかしくないように そしてこっそり、文通致しましょう 日々の嬉しかったことを花がポンポン咲くように たくさんお話したいことがあるのです 私の憧れ、私の魂の片割れ お姉様と私で一対の

          【詩】好きよ、好き。

          【詩】アゲハ蝶

          ヒラリと羽ばたく黒色の翅 繊細なの 触らないで 飛ぶだけで精一杯なんです 雨にも負けます 風にも負けます ちょうどいい日差しの下で朝露を飲んで 花の蜜を吸ってトゲに触らないように生きます でも案外それって大変で、難しいことなのかも 意外に私、器用に生きているのかも なんだかんだ上手くやれているのかも @2024 金平糖みなみ

          【詩】手紙〜脳、それは空っぽの鍋〜

          ごきげんよう、綿毛の先の先っちょのぽわぽわへ 私の心は煮えたぎるお鍋のように、今、ふつふつと、煮立っております ニュースをみるとあれがダメだ、これが悪い、それがよくない まあそんなことばかりでモヤモヤが止まりません そのモヤが薪となり、着火剤にもなり、対したものも入ってないお鍋の汁を揺らし、私の頭を熱くするのです 甘い汁を優しく煮込むニュースばかりであればいいものを 例えばタヌキが庭に忍び込むような 子猫が4匹生まれるような ショートケーキの白さが話題になるような 淡いニ

          【詩】手紙〜脳、それは空っぽの鍋〜

          ココア共和国に詩が掲載されます

          いつも詩を読んでくださりありがとうございます。ごきげんよう金平糖みなみです。 この度ココア共和国さんの3月号に傑作集として私の詩が掲載されます。 タイトルは「世の中、フリルで挑む」。私が可愛いをどう捉えているか、どう身につけているかを短くも正確に表現した傑作だと思っております。 可愛いものが好きな方、フリルやサブカルチャーが好きな方は勿論、何か好きがある方にはぜひ読んでいただければと思います。 ココアショップまたはAmazonにて3月1日より販売されます。 紙の本

          ココア共和国に詩が掲載されます

          【詩】黒猫ビーム

          気まぐれ黒猫はしっぽをふりふり 闇夜に黄色い目が光ってる 姿なんてみせてあげないよって 暗闇の中でしっぽをこっちにふりふり あっちにふりふり 魚の匂いにだってつられてやらないの 鋭い爪を尖らせて木に登り てっぺんから見下ろしてやるのさ どうだ 黒くて 大きい私は怖いだろうって 目からビーム 君の心臓を撃ち抜いて 頭からばりばり食べちゃうぞ @2024 金平糖みなみ

          【詩】黒猫ビーム

          【詩】かわいいお月様

          かわいいお月様 まとう雲は襟のフリル 夜空に静かに座りながら ミルクを飲んで金平糖をつまむ ウインクしたら流れ星 キラキラと空を駆けていく かわいい私のお月様 夢に向かうための橋で会おうね

          【詩】かわいいお月様

          【詩】あの子

          長い巻き毛のあの子に憧れる 通り過ぎるとふわりといい匂いがして しなやかな身体はどこまでも伸びていく きっと美味しいものを食べてるんだろうな 優しい人と暮らしているんだろうな 事実かどうかも分からない理想のあの子を今日も作って 木から飛び降り私は私の家に帰る カリカリだって、おばあちゃんのシワシワの手だって案外いいものね なんて思っちゃったりしながら けばけばのクッションであの子のことを思い出しながら眠るのです @2024 金平糖みなみ

          【詩】青い海

          暗くて青い海の中 僕は小さくダンスをした ポンポンタン ポンポンタン 音楽があまりにも心地いいものだから 勢いよく海の壁にぶつかっちゃった 壁を外から優しく撫でる 暖かい貝殻は一体なあに? それがあまりにも優しいものだから 僕はまた嬉しくてダンスをするんだ @2024 金平糖みなみ

          【詩】私のポケット

          私のポケットのすべて ハンカチ、どんぐり、クマのぬいぐるみにビスケット レディたるもの常に身なりは清潔に クマに出会ったらどんぐりをあげるの 1匹じゃ寂しいだろうからぬいぐるみも一緒よ そして私とティーパーティー シミュレーションは完璧 あとは散歩に行くだけ だけども今日はちょっと肌寒いので おうちでココアを飲ませていただきます ぽかぽかしてきて眠くなっちゃった クマさん、夢の中で会いましょう ビスケットが割れないように おやすみなさい @2024金平糖みなみ

          【詩】私のポケット