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【二軸動作】質問があったので解説

僕のYouTubeの動画に頂いたコメントで
『動画内で伝えている重心移動の方法は
二軸動作のことですか??』
といった内容の質問をいただきました

というわけで今回は二軸動作について
お話ししてみようと思います

✅二軸動作って何??

まぁ、そもそも二軸動作(以下二軸)ってなんやねん?って人も多いと思うのでまずはそこから

簡単に言えばこういうことです

カラダを動かす時に
中心軸(以下一軸)を移動あるいは安定させる
感覚でカラダを動かすのか
二軸の間を重心が行き来する
感覚でカラダを動かすのか
ってことですね
実際の動作ではこんな感じになります
上:二軸
下:一軸

画像引用:サッカー選手なら知っておきたいからだのこと

なんかちょっと違うなってのは
わかるかと思います

まぁ、ざっくり言うと
二軸の方が一軸よりも
・素早く動ける
・大きなパワーが出る
・エネルギー消費が少ない

と提唱者の方々は言っている
っていえばわかりやすいですかね

じゃあ二軸の方が絶対にいいじゃない!
ってなりますよね

えーと
単に否定だけするわけじゃない
ってのは読んでもらえればわかると思うので
それを前提にお話しさせてもらいますと
上に書いたようなことはあんまり鵜呑みに
しない方がいいですね

✅結構むちゃくちゃ

鵜呑みにしない方がいい理由は

これがまぁわかりやすいかと思いますので
よかったら読んでみてどうぞ

ひとつだけこちらでも紹介しますと
下半身のパワーを生み出す方法や根拠として
g=9.8 m/s2
を用いる人って結構多いんです

この式を用いなくても
膝を抜いていくことで床を押して
その反力を利用するから筋力は必要ない
みたいな言い方をしたりもします

その根拠が上の式なわけです
『重力加速度』ってやつです
自分のカラダの重さをエネルギーに
変えるんだ!だから筋力はいらんのだ!

みたいなね

確かに重力加速度はg=9.8m/s2
で間違いないですが
そのせいなのか重心が落ち始めた時にもう
9.8m/sの速度を持っているかのように
話している人が多いです

だから筋力だと到底出せないエネルギー
って言ったりするんだと思います

そりゃあ出せないですよ
だってこの速度に到達するには
空気抵抗がなくて鉛直下向きに
自由落下したっていう実現不可の条件を
満たしたとしても
4.9メートルの高さから落ちてきて
1秒後に到達している速度
です

5メートル弱の高さから
落ちてきた人間のエネルギーと
数センチ重心を落とし込んだ
時に獲得してるエネルギーが
ごっちゃになってるんですよね

まぁ、こういうのが鵜呑みしない方がいいって
言ってる理由のひとつです
すごく『っぽい』ことを言ってるんだけど
実は結構むちゃくちゃだったりします

✅二軸動作の良いところ

他にもいくつか鵜呑みにしない方が
いいっていう理由はありますが
別に僕は二軸の悪口を言いたいわけでもないので
(むしろ小田さんは好きな方)
ここからは良いところを

①とてもユニークな発想
二軸ってユニークな部分があったり、一風変わった発想ですよね
なんとなく軸って1本だけっていう固定概念みたいなものを持ってしまいやすいですから、そういうのを打ち破ってくれてます

②感覚の裾野を広げてくれる
体軸(軸)っていうのは感覚的なもの概念的なものなんですね
カラダの中に物体や物質として存在するものではないです
だからこそ二軸を作ってその軸間を重心が移動するっていう感覚は体性感覚の裾野、幅を広げてくれるものだと思います

以上のようなカラダを動かす時の発想を変えてみたり感覚の裾野を広げるようなことは運動能力を高めるためには重要な要素だと僕は思ってます
そういう要素は満たしてるのでこの部分ではとても評価してます

✅まとめ

というわけで、一軸だ二軸だといっても
要は重心をX軸上では安定させて動作すると一軸になりますし、X軸上で重心を移動させながら動作すると二軸、って感じのもので
どちらが良いっていうのは完全にケースバイケースです

二軸で動いた方が良いシチュエーションで一軸と二軸を比較したらそりゃあ二軸に軍配が上がるってことです

だから二軸が一軸よりも優秀・正しいってのは思わなくていいですよというわけですね

最後になりましたが
一軸・二軸の前にそもそも体軸(軸)って何?って人も多いと思いますし
ちょうど軸の作り方がわからないから教えて欲しいっていうリクエストも頂いたのでそもそもの軸の作り方は動画化して配信します
しばしお待ちを

それまでにこの動画を見ておけば
軸への理解も深めやすいと思うのでよければどーぞ

大阪市 谷町四丁目
パーソナルトレーニングジム

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