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怒りには笑顔を返す

「歳をとると丸くなる」と言いますが本当でしょうか?

はたまた「歳をって頑固になった」とも耳にします。

さて、どちらが正しいのでしょうか?

これは個人差があるようで、その人の経験や思考、加齢による体の変化、環境の変化、その人を取り巻く状況が影響しているようです。

母は普段穏やかですが、ご贔屓のプロ野球チームが不甲斐ない試合をしているとそれはそれはきついヤジが飛びます。なるべく聞き流そうとするのですが、あまり酷いと聞くに堪えずこちらも嫌な気持ちになってしまいます。(長崎のお国言葉でかなりキツイです。)

元々負けん気の強い人でしたが、まだ父がいた頃は父を立てて我慢していたことも多かったようです。その反動なのか、加齢によるものなのかわかりませんが、エラーしたりチャンスで打てないのが本当に悔しく情けないらしいのです。

選手だって必死で頑張ってるし、毎回打席で打てるわけじゃない。そんなに言わなくてもと思い一度注意したら「好きにさせてよ」と怒られたことがありました。

それを聞き、我慢させないほうがいいのかと思いましたが、きついヤジの数々はこちらの精神状態にも影響するので、最近はある方法で乗り越えています。

「お母さん、怖い顔してますよ~」と言って母のほっぺたをむにゅむにゅと摘まみます。すると「あらぁ」と言って笑いながらヤジもやんわりと「がんばれ~」と言う言葉に変わっていきます。

介護を担っているあなたも、同じような経験をされているのではないでしょうか?家族だから遠慮なくと思っていても、きつい言葉が返ってきたりすると悲しくなったり怒りたくなったりしますよね。そこで言い返してしまうと、売り言葉に買い言葉でどんどんお互いが嫌な気持ちになってしまいます。(言いたいことを言い合ってすっきりと言うのもありですが、高齢者相手だとなかなか難しいかなと思います。)

人は合わせ鏡。こちらが怒りで対応すると、相手も怒りで返します。

自分が心穏やかにいられる為にも、火種は早く鎮火させましょう。

言いたいこともあるかもしれませんが、それを言わなかったあなたは偉い。

優しくできたら、きっと優しさが返ってきますよ(。•ᴗ•。)

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