「あなたがしてくれなくても」 アラサーになったJK
フジテレビのドラマ「あなたがしてくれなくても」。セックスレスと不倫がテーマで話題を呼びました。明日は特別編が放送されるとのことですが、最終回の感想を書いてみます。
正直、結末の第一印象としては「子どもを持つのか問題」も解決していないのに、やっぱり好きだからと主人公の二人がよりを戻し、むむ？それでいいのか？
しかし「子どもありきではなく、夫婦が互いを思い合った末に恵まれるのが子宝」とするならば、ラストシーンの、いろいろあった二人が再び仲睦まじくなった姿には希望があるし、あれで良かったと思う。
陽一は子作りがプレッシャーで妻を抱けなくなるくらいだったのだけど、妻のみちにも子どものことはプレッシャーだったでしょう。男性よりもリミットが早めにやってくる女性には後回しに出来ない問題で、夫婦の足並みが揃わず、不倫も絡んで関係が壊れました。
しかし、そもそも子どもを産んで親になるという望み自体、世間体や社会的な要請と無縁ではなく、本当にみちにとって、あるいは多くの女性にとっての自然な望みであるのかどうか分かりません。また、子づくりを除けば、陽一はみちのことを心から求めていました。
テーマを外れますが、それにしても、みちの職場の後輩・華の気が利きすぎる。彼女は仕事はできない(笑)けど、恋愛の機微に長けており、みちと誠のラーメン屋デートをセットしたり、陽一に掛け合ったりと毎回目を見張る働きぶり。ストーリーの八割は華が回していたのでは。
挙げ句、みちの存在のために、離婚に至ったとも言える新名 元夫婦がラストでは、なんと陽一とみちの復縁を後押ししたり。こちらもお利口すぎてリアリティーに欠けました。
結局、新名誠の元妻・楓などに比べれば、ちょっと冴えない感じのみちが、周りのお膳立てでキャリアも愛も しっかり掴みつつ、見た目も垢抜けてキレイになってゆく。
あれ、これってまるでJK映画の王道パターンではないですか？地味で目立たない女の子が学園一のイケメンに言い寄られ、スクールカースト上位の女子とライバルになったり、あるいは友情で結ばれたり。お節介な女友達もいる。
そうか、「あなして」はJK映画のアラサー版なのかしら？
あくまで個人の感想です。明日の特別編も楽しみです。
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