This season is so poetic

私が英語が好きな理由にふと気づいた時、これからも英語学習を続けていくと決断できた。
英語が好きな理由は、日本語よりももっと明確に繊細に表現できるからだ。
感情や雰囲気を表したい時はとくに、日本語よりも英語のほうがはっきり表現できると感じている。

ひさしぶりに映画「君の名前で僕を呼んで」を観た。
初夏を感じる季節になると決まって見たくなる映画だ。
「ちょっと思い出しただけ」も、私の中では大好きな作品だ。
夏が近づくにつれて、一瞬で過ぎてしまったあの時間を時々思い出してしまうのだ。
アメリカ旅行を共にした彼との時間や、帰国後に東京で再会した時間、一緒に過ごす時間が増えていくにつれて思いが募ってしまったあのとき。
誰しもが記憶の片隅に、どうしても心に留めておきたい思い出があるのではないかと思う。
あの時の彼らや自分が好きだった。だけど自分でも予感していた。「このときを越えられる思い出はこれから先ないかもしれない」。

今どこで何をしているのだろう。どうか幸せに生きていてほしいと思う。
何気なく日々を過ごしていても、ちょっと見えた景色や匂いで、思い出してしまうくらい、これまでたくさんの、魅力的な人たちに出会って、自分という存在を確かめてきたのだろう。
元気でいてほしい。またいつか会いたい。彼がくれた言葉を忘れられない。
いつか自分の足であの国へ行けるだろうか。
私の中でいろんな思いが募ってくる。

人は忘れられるから前に進めると誰かが言っていた。私にとっては「忘れる」ことは恐怖だ。でも気づかないうちに記憶は薄れている。悲しい。怖い。楽になれても私の中身はからっぽだ。
この先、あの過去を越えられなくても思い出を胸に抱いて、進み続けるしかないのだろう。
また会えた時は言いたい、あなたが好きだったと。


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