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心動く季節

気づけばあっというまに春がきて、何か始めなければという気持ちになっている。
自然が移り変わるように、人も移ろいゆく。
足踏みしていた長い冬を越えて気づいたことがある。
厳しい寒さの中過ごす冬を乗り越えた先には、あたたかな春があるように
暗くて長い道のりの先にも、必ず明るい未来がまっているはずだ。
バイトからの帰り道に見える桜を見て、それは冬を乗り越えたご褒美のように思えた。

過去の辛かったことなんて、時間がたてばいつかは忘れてしまうものだ。
良い日もあれば悪い日もあって、どんな時も同じ自分でいるなんて、不可能だ。
だから、とどまってしまう時間があっても、前に進むことを止めてはならない。

私はこの春から転職活動を始める。
長く恋焦がれた海外への思い、英語と向き合った時間、それらは間違いなく私の人生の大切な一部である。忘れることはできない。置いていくこともできないから、心の奥にしまって。
また始めたいと思った時にいつでも、迎えられるように。
ひとまず、さよならをする。

18歳のころ初めて訪れたイギリスの街並みに感動したことがきっかけだった。その街並みも含めて、海外での生活は非現実の世界にいるようなものだった。語学学校で味わった悔しさから生まれた、英語を伸ばしたいという気持ち。大学の教授から呆れた顔をされても諦めなかったTOEICの勉強。
スペインや台湾へ旅してもっと膨らんだ、旅が好きだという気持ち。
20歳のころのアメリカでの生活。初めての長期滞在で、毎日が新しいことばかりで、怖さも楽しさもある、そんな毎日だった。
帰国後に始めた英語学習で、私の英語力はうんと伸びた。
海外へ行かなくても、海外のお友達ができた。その上でまたワーホリという手段を使って海外生活ができた。
憧れていた未来を叶えているはずなのに、たどり着いた先は思っていたほど何もなかった。
目標を叶えたことよりも、過程を楽しむことができていた私を誇りに思った。
18歳から25歳まで、海外や英語に関わることができた7年間は私の青春である。
この5ヶ月間、嫌というほど自分と向き合い、これからどうしていこうか悩んで出した決断である。

もう少し近いところから視野を広げてみようと思ったのだ。
現在も転職活動をしている中で、本当にさまざまな求人があることに驚きや、興味を持ち、新しい道を進めることにワクワクしているのだ。
決断するタイミングも大切かもしれないが、選んだほうを自分で正解にしていくことが大事だと、ワーホリでの失敗を通して気づいた。

これからの転職活動は困難かもしれないし、選ぶ会社が良いかどうかもわからないが、私は今どうしようもなく、前に進みたい気持ちなのだ。

7年間、夢中になれたものが自分にあってよかった。
これからも英語は好きだし旅も続けるよ。
思い描いていた理想とは違っているけれど。

ここまで頑張ったわたしありがとう、お疲れ様!



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