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【文章講座】プロ作家への道③「二度と復帰できない」と言われつつ

【文章講座】を始めるにあたりプロとして歩んできた経験を綴ります。
ご興味のある方にご高覧いただけましたら幸いです。

▶︎厳しすぎたフリーランス@関西


いきなり独立したちょうどその頃
種々の事情から関西へ引っ越しました。

その頃の出版および広告事情としては

東京は紙媒体に強く、関西、特に大阪は映像媒体に強い、という状況でした。

ということは、「紙媒体」で仕事をする私にとっては
まさにアウェイそのものだったのです。

求人誌をたよりにいくつか広告代理店をまわりましたが
外注としての契約は取れませんでした。

そんなある日、ふと手に取ったタウン誌が気に入り
「お手伝いをさせてもらえないだろうか」と
いきなり事務所に連絡してみたのです。

それは、関西の弁護士さん達が
街の歴史や文化を継承するために
制作販売しているものでした。

そんなところへ私は飛び込んでいったのです。

まったくのよそ者で、しかも弁護士ではない私を
どういうわけか、仲間にしてくださいました。

これが突破口となり、少しずつではありましたが
仕事をとれるようになっていったのです。
 
 

▶︎サイレント期間を受け入れる


実は、関西に転居したのは
結婚が理由でもありました。

やがて子どもを授かりましたが、
私は流産体質で、仕事との両立は
極めて難しい状況でした。

せっかく仕事を請け負うことができるようになってきたのに
どうしたものかと非常に悩んだものです。

けれど、このまま宙ぶらりんでいると
子育ても仕事も中途半端になってしまいます。

結果的に、私はサイレント期間を受け入れることにしました。

つまり、子育てが落ち着くまでは
いっさい仕事を請け負うのをやめた
のです。

その頃は、お勤めでさえ、一度辞めたら
復帰は難しいといわれていました。

「ましてフリーランスなら、二度と発注は来ないよ」

そう、はっきり言ってくれた友人もいました。

でも、やはり、私はひとつのことしかできないのです。

悲しいくらい不器用であることを、
誰よりもわかっていました。

その頃ちょうど武士道の研究も始めていたので
しばらくはお金になる仕事はあきらめて
子育ての傍ら、独学を進めていくことにしました。

やったところで何になるかわかりませんでしたが
それで、どうにか、自分と折り合いをつけたのです。

サイレント期間は、通算約5年にも及びました。

けれどこの5年間は、思いもよらず
筆力が格段に上がっていく期間になったのです。

<つづく>


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